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第37話●この銀メダルは別に"2位"って意味じゃねーんだろ?

王宮跡前半戦の決着です。

リーダー視点です。

クリストフさんが突然コウモリに変身し、レッサーデーモンの真上に移動した。


そして再び人間形態に戻り悪魔の首筋に手を当てた。


「貴様らには、新鮮で美味な血は流れてはなくとも、

上質な魔力と生命力があるものな、、、

頂くぞ。【ドレインタッチ】」




「ДДДДДДДДДДДД!!!!!!!!!」




クリストフさんが手刀をレッサーデーモンの首筋に突き立てると同時に、この世のものとは思えねぇ叫び声が上がる。


色々なものを吸い取られ続けているレッサーデーモンの身体がみるみるうちに、枯れるようにが痩せて(しぼ)んでいく。




「……背中ががら空きね。 【剣閃(けんせん)】!!」




いつの間にかレッサーデーモンの背後にいたレイトが、両膝をついた悪魔の背中に(きら)めく一撃を放った。




「ДдДдДдддд…………」




最後の断末魔を上げて、レッサーデーモンは煙になって消えた。




「勝った、のか?

…………あ、危なかった……。」




思わず本音が漏れた。

確か、下級悪魔(レッサーデーモン)て言えば、脅威度(モンスタークラス)でBはあったはずだ。


クリストフさんの言葉じゃねぇけど、オレらだけじゃ絶対に勝てなかった。




カクン


―――おっと。




「セイヤくんセイヤくん大丈夫? ね、大丈夫??

ね、ね、大丈夫?大丈夫??」

「セイヤセイヤセイヤぁっ!!

めっちゃ吹っ飛ばされたけど、

痛いとこない? 【治療(ヒール)】いる??」


ちょっとだけよろめいたところに、左右からとんでもないスピードでユミィとアイが駆け寄って来た。


「いや、大丈夫だ。ダメージも思ったほどじゃねぇ。

とりま今回もお前らが無事でよかった……。」


そう言いながら左右の手で2人の頭をわしわしと撫でてやった。


「えへへっ」

「あはっ」


2人とも嬉しそうに目を細める。




あ、そうだ。




「【弱体化(デバフ)】かけてくれたクリストフさんも

トドメ刺したレイトもマジ助かった!」


後半に大活躍してくれた2人にも声を掛けた。


「いやほんとにクリストフさんすごかった!!

デバフとかドレインとか、さっすが子爵級っ!!

ほんとありがとうっっ。」

「フフン、もっと褒めていいのだぞユミィ。」


「あとあれ! ここぞ!って時の火力はやっぱ、

レイトが1番だよね~!

バシュッ!って、めっちゃカッコよかった~☆」

「あら、アイの神聖術の後押しがあってこそよ!」


ユミィとアイもオレの言葉に続いた。


「あ、でも、今回はお日さまの髪留め、

光らなかったな……。」


アイが自分の前髪を留めてる髪留めに触れる。


「うん。わたしのピアスも……。」


ユミィも気になってるみたいだ。


「なんか発動条件があるのかもしんねーな。

今後、色々と検証する必要があるな……。」


前回のエルフリッチ戦では2人のアクセサリーがなにかしらの力を発動して、そのお陰で勝てたと言っても過言じゃねーし、もしその条件が解れば今後の冒険に大きなプラスになるだろうし。


「うーーん。。。

前との違いって言ったら、アタシはもっと

体力ギリギリだったかな……?

ほんとにもう"死んだ!"って思ったもんな……。」

「わたしのピアスは三日月のかたちからして、

月が出てる夜じゃないと……とか……?

ここだと いま昼か夜かわかんないもんね。」


また今度でいいっつってんのに、2人とも考え込み始めやがった。


「ユミィさん。宝箱がドロップしてます。」

「え?え? わたしの出番だ!!」


ナーシュの呼び声にユミィはダッシュで宝箱に向かっていった。

……まだけっこう元気そうで安心する。


「……んー。このトラップはクロスボウかな?

ちょっと待ってね……。

ここを、こうして、、、ここを切って、、、

おけ! 罠はずれた!! リーダー!!!

トラップはずれたよーーー!!!」


なんと30秒くらいで宝箱に仕掛けられていたトラップを無効化しやがった……。


「サンキュなユミィ。」


腕利きになりつつあるウチの探索者(レンジャー)をねぎらって、宝箱に手をかけた。


「…………開けるぞ。」


キィィィ……


箱を開けて中を覗き込んでみる。


「んー。やっぱ依頼の護符はなかったねー。」

「ドロップするボスは王の間の方だったみたいね。」


ユミィもレイトもちと残念そうだ。


中身はざっと、金貨が何枚かと銀貨がなん10枚か。

そしていくつかのポーション類と、ヤギの角みてーな素材。そしてかなり大きめの魔石。


……あとは、銀色に輝く大きなメダルだった。


「……シルバーメダリオン? 勲章かしらね?

あら、これ首から掛けれるのね。」


銀製品が大好きなレイトが笑顔で手に取った。




バチッ!!


「キャッ!!」




レイトがそのメダルを首から掛けようとした瞬間、メダルから大きな火花が出て、レイトが思わず手を離した。


「おっと。」


それを横にいたナーシュが上手くキャッチした。


「もうっ! 何なのよこれっ!!」

「クックック。どうやらレイトでは

装備出来ないようだな。」


悔しそうなレイトにクリストフさんが声をかける。


「……………………。」


その銀色の大きなメダリオンを手に取ったナーシュが、しばらく何かを考え込んだあと、自分の首に掛けた。


「あ、大丈夫だ。」


その銀色のメダリオンは、初めからナーシュの物だったかのように、自然に彼の胸元におさまった。


「…………ま、ナーシュならいいわ。」


まだ少しレイトも悔しそうだが、恋人が相手という事で納得しようとしてるっぽい。


「………………やはりな。そのメダリオン、

何処かで見た事があると思っていたのだ。」


「え?」


クリストフさんが神妙な面持ちで口を開く。


「そのメダルはかつてナルシュタインが

身に付けていたものと同じ物だろう。

恐らく『サルアーフ大神官のメダル』に

間違いないだろうな。」


「ええええっ!!??」


レイトが大声を上げる。

てか、オレたちだってビックリだ。


そのメダリオンがナーシュを認めたってことは、ナーシュが今代の『サルアーフ大神官』ってことなんじゃねぇのか……?


どうやらこの王宮跡探索は、まだまだ色々な何かが待ってるっぽいって事だな…………。

1章もいよいよ佳境に入ってきましたが、

こんなに長くなるとは思いませんでしたw


2章はまた主人公が変わる予定ではありますが、

このままスムーズに終われるのか自分でも心配ではあります笑


はやくセシルやアリサの視点でお話書きたいんですけどね~


(2026/02/21)

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