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第29話◆アンタが率先して治安悪くしてどうすんの?

今回から4節?という流れになりますかね。

本来ならこれが3節の内容になるはずだったんですけどねw

カスネル神殿で無事に3人ともみんな転職(クラスチェンジ)し終わったアタシたちは、まだ夕暮れには少し時間があるということで、少し街をブラつくことにした。


「いや、1回宿に戻ってゆっくりしようぜ!?」


アタシやユミィが男から絡まれるのを嫌がったセイヤは、こんなこと言ってたけど、、、


「オイ、アイツら……」

「えっマジかよ! あの腕章……!」

「ごっ、ゴールドクラス?だと??」


付けるのは任意だけど、アタシやユミィはギルドから支給された左腕に金の刺繍(ししゅう)が施してある腕章をつけて、自分たちの冒険者としての階級(クラス)を誇示することで、うっとうしい羽虫を近付けない作戦を取ってみた。


「え、これ、わりと効果あるね!」

「うん! なんか気分いい♪」


アタシはユミィににっこり微笑んだ。


とは言っても、C級冒険者はそこまで珍しいもんじゃないから、同じゴールドクラスに絡まれる可能性もゼロじゃないんだけどね。


まぁ、ここエルミンは乱立してるダンジョンを産業にしている冒険者都市だからねぇ。

どうしても治安はそこそこ悪くなっちゃうよねぇ。




「………だからなんなの! 嫌だって言ってるでしょ!」

「………なら幾ら欲しい? 幾らなら僕の女になる?」




ほーらねー。

こんな風に男女の痴情のもつれみたいの、見かけない日なんてないもんねー。


さっそく男女の言い争いが聞こえてきて、アタシはため息をつく。


しかしまだ明るい時間からよくやるよ。


「……オイ。ありゃあ、レイトじゃねぇか?」

「え?」


セイヤに言われて言い争いが聞こえた方向に目を向けると、、、


キラキラ金色に輝く長い髪を振り乱したエルフが、銀色の長い髪のダークエルフに抑えられながらも、相手の男の手首を力いっぱい掴んでいるのが見えた。


うん。

あれ、レイトだわ。


ナーシュも頑張ってレイトを止めようとしてるけど、力の強さの差は歴然だもんなぁ。


―――って、え??


次の瞬間、腕を掴まれていた、レイトに言いよっていたっぽい男の後ろから何人も衛兵が出てきて、レイトはあっという間に拘束されて、ナーシュさんは突き飛ばされた。


「ッッッ!! 行くぞ!」

「おけっ!」「りょっっ!」


揉め事が明らかに大事(おおごと)になった雰囲気に、思わずアタシたちは駆け寄った。


「何してるんすか!!」


セイヤが大声で男と衛兵に問いただす。


「ン? なんだね君は? 冒険者 風情(ふぜい)

僕に口を()くか?」


レイトに腕を掴まれていた男が、自分の服装を正しながら、アタシたちを()め腐った目で一瞥(いちべつ)して来た。

見た目20代? 薄いグレーの短髪をツンツンと立てていて顔は平凡。でも着ている服がかなり豪華で、これどう見ても"貴族"って身なりだ……。


「アンタが誰か知らんけど、レイトもナーシュも

オレの大事な仲間なんだよ。

コイツらがいったい何をしたって言うんだ?」


感情的にならずに、客観的に中立な立場で仲介しようとしてるとこ、ほんとセイヤの良いとこだよね。


ほんと昔からこういうとこ好き。


「ンン? 見れば貴様の連れている女2人も

とても見目麗(みめうるわ)しいじゃないか。

どうだね? そこのウッドエルフと合わせて

僕の(めかけ )にならないかね?

どうせ金に困ってる貧乏冒険者だろう?

それなりに贅沢(ぜいたく)させてやるから「セイヤだめっ!」




ドガッ




―――遅かった。




アタシが止める間もなく、セイヤはこの失礼な貴族?を殴り飛ばしてしまった。




「ざッッッけンなッッッッッッ!!

アイもユミィも渡さねーッッッッッッ!!!

オレの女だ! 舐めんなぶっ殺すぞ!!!!」




ふー、ふー、言いながら血走った目で、セイヤは殴り飛ばした貴族を見おろした。




なんだろ。なんすかね?


こんなことしてる場合じゃないのに、胸がきゅんきゅんしちゃって、気付いたらユミィと2人で左右からセイヤに抱きついていた。


「セイヤくんっ! うれしいっ!!!」

「ありがとセイヤっ!!」




アンタがどんだけ偉いのか知んないけど、

うちのリーダーのほうが100倍いい男だっつーの!




「……助かったわ、愚図……。」

「だからレイト、言い方……。」


セイヤがちょうどレイトたちとの間に割って入った形になってたので、レイトもナーシュもスムーズにうちら側に合流することが出来た。


とはいえ。


うちら5人は、剣をこちらに向けた6人くらいの衛兵に取り囲まれて、逃げることも出来ない状況なんだけどね…………。


「……ふ、ふざけやがって…………!」


セイヤに殴り飛ばされた男が、頬に手を当てながらよろよろと立ち上がった。


「お前ら、誰に対して手を上げたと思っている!

僕はこの街の領主の跡取り、

バーン=クーフィン、だぞっ!!!」


「え、知らんし。」


セイヤが素で答えたけど、いや待って。


領主の息子って、エルミンじゃめっちゃ偉い奴じゃないの??


だからまわりの野次馬とか遠巻きに見てるだけだったんだ!?


いやこれ、地味に大ピンチなんじゃないかなっ!!

当初の原案では、抵抗したレイトのせいで

ナーシュの腕が斬り落とされたり目を潰されたりして、

泣く泣くレイトが従って陵辱されて汚されるとかいう

誰得の胸糞展開だったんですけど、

自分でも頭おかしいとか思ったんでやめました☆


あと、今週お仕事とか少し忙しいので、

しばらく更新途切れ途切れになると思います。

どうもすみません。


(2026/02/02)

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