第21話♥はこのなかみはなんだろな~♪
タイトルはちょっと違いましたねw
セイヤくんとアイちゃんの心配などつゆ知らず、
ユミィちゃんは真剣にレイトとお宝の折半ですww
宝箱のふたをわずかに動かした瞬間、白くにごってるのに妙にまぶしい光につつまれて、今まで経験したことない浮遊感におそわれた。
(こ、この罠って、もしかして、テレポーター??)
発動すると、同じダンジョン内のどこかランダムに対象をテレポートさせてしまうという悪質極まりない罠として悪名高い、テレポーター…………!
もしテレポート先が壁や岩とかだったら、そこにめりこまれて即死して永遠にそこに閉じ込められてしまうって聞いたことある!!
―――えっ! やだやだ!! そんなのやだ!!
なんの心がまえも覚悟もするひまもなく、あっという間に死んじゃうとかやだやだ!!
あぁ、もう! こんななるんだったら、むりやりにでもセイヤくんと既成事実でも作っちゃえばよかった!!
あ~、、、
パパ、ママ、アルカス、カイラ義姉さん、
ごめんねもっかい会いたかったよ…………。
「―――――――って、え?」
よくわかんない浮遊感がおさまって我に返ると、どうやら石や壁の中ではなく、ちゃんとした空間に無事 (ではないんだけど)運ばれたみたい。
にぶく光る壁を見ると、飛ばされる前と同じダンジョン内なんだろうなってことは、なんとなくわかるんだけど。
ダンジョンには魔素があふれていて、それが魔物になったりするみたいなんだけど、壁とかにも微量に含まれていて、それがあわく発光してるので中は真っ暗というわけではない。
とは言ってもふつうに明るさは足らないので、【明光】の魔法だったり、光精霊の力を借りたりしてそれなりの明るさを確保しないと、あぶなくて活動できないんだけどね。
「………………ユミィ?」
!!
名前を呼ばれて振り向くと、そこに人影があった。
暗くてはっきり見えないけど。
「その声は、…………レイト?」
テレポーターの罠に巻き込まれたのは、わたしだけじゃなかったんだ。
「……あぁ良かった、、やっぱりユミィね。
大丈夫? 怪我はない?」
こんな状況なのにわたしを気遣ってくれてる。
ふだんのこちらを見下す態度とかうそみたいだ。
「わたしは大丈夫。レイトこそ大丈夫?
ごめんね、わたしが罠を作動させちゃった
ばっかりに……。」
返事しながら【集中】スキルを発動させて、周囲に気をくばってみる。
……どうやらわたしとレイト以外は、近くにはなんにもいないみたいだ。
少し安心してマジックバッグの中から簡易ランタンを取り出して魔石をセットする。
ぽうっ、とまわりがやわらかい光で照らされた。
「……私もなんともないわ……、、、
って!! あなた、明かり持ってたのね!」
エルフ特有の美しい顔が、視界に浮かび上がった。
「アイちゃんの魔力を温存したい場面も
もしかしたらあるかもって思って
念のため用意してたんだよね。」
ランタンをかざして、周囲を観察してみた。
「う―――ん。」
なんかよくわかんないけど、罠で飛ばされたここはなんか小部屋の中みたい。
だいたい10m四方って感じかな?
めっちゃ狭い!てわけではないけど、そんなに広いって感じもしない。
いちおう、ここから出る扉みたいなのもあるけど、やみくもにここから出ていくのはなんか危険な気がする。
あと、罠を発動させてわたしたちをここまでぶっ飛ばした宝箱も、一緒にここまで転移してきてるw
「……とりあえず、ここが何処かは判らないけれど、
一応身体的には無事で良かったわね。」
レイトの声もさっきより落ち着いている。
わたしとしても1人じゃなかったことに少しだけ安心してしまっている。けど……、、、
「ごめんねレイト……。」
もっかいレイトにあやまった。
わたしがトラップに引っかからなければ、わたしもレイトもこんなどこかわかんないとこにみんなから引き離されて飛ばされることもなかったわけだし……。
「いや、仕方ないわよ。触れただけで発動するとか
こっちだって思わなかったし、そもそも宝箱を
開けよう!って言ったのは私もなんだから。
……って、それより、そう!宝箱!!」
―――いや、確かにわたしたちだけじゃなくて、宝箱自体も一緒にここに飛ばされてきたの、わたしも気づいてたけどさ、それは二の次でしょうよ、、、
身の安全とかこれからのこととかより財宝に目が行くとか、エルフってこんな物欲的だったっけ??
……まぁ、もうトラップは残ってないと思うけどね、、
「……わたしが見てみるね。」
いちおうレイトを下げさせて、【集中】スキルを発動させる。
―――うん、平気そう。
わたしは、ばかっと宝箱を開けて、ランタンで中を照らした。
「…………ん――――――。」
ぱっと見、金貨が10枚くらい。
銀貨と銅貨がなん10枚か。
あとポーションが数本。
そんでなんか立派な小剣がひとふり。
最後になんかキラキラしたアクセサリー?がいっこ。
「…………結構、お宝だったわね。」
「…………うん。」
レイトと顔を見合せて、おたがい少しにやけた。
とりあえず、お金は2パーティーで半々に分けて。
ポーションとか消費アイテムも、ちょうど偶数個だったから、これも半々で分けれるね。
「―――これは、エストック、かな?」
うん。ぱっと見、
かなり強そうな刺突剣だねこれ。
「あたしたち『黒曜の剣』には小剣使いいないから、
このエストック、レイトにどう?」
たぶん、ふだんレイトが使っているレイピアより、この鋼で出来た刺突剣のほうがよっぽど強いと思う。
売ったらそれなりのお金になるかもしれないけど、使える人がいるなら使ったほうがいいと思うし、なによりテレポーターに巻き込んだレイトへのせめてものわたしの気持ち、っていうのもあったりする。
「嫌よ。」
「へ?」
あれ?
てっきりよろこんで受け取ると思ったら、意外だった。
「私はね、この白銀のレイピアがいいの。
愛してるのよ。」
……愛してる? 白銀を?
それとも、白銀のエルフを?
「あ―――………………。」
よけいなことは言わないでおこう。
「そ、それなら、このピアスは?
レイトの髪の色と、とてもよく合ってるし。」
箱の奥底にあった、サファイアがあしらわれた金色の三日月を模した、ちょっと可愛いピアスだ。
宝箱に入っていたのはこれが最後かな。
「―――それも遠慮しとくわ。」
「…………えっ」
これまた意外だった。
「私はシルバーのものが良いのよ。と言うより、
シルバーしか身に付けないって決めてるの。
だからそれもユミィが受け取って?
私よりユミィのほうが余程似合うわ。」
そう言ってレイトはわたしからピアスを手に取り、わたしの左耳の安物のピアスの代わりにその三日月のピアスをつけてくれた。
「えっと、いいの?」
「いいのよ。」
キラキラと金色に輝く、レイトの長い髪がちょっとわたしのはな先にふれて、ふわっとお花みたいな匂いがした。
「ほら、よく似合ってる。」
ピアスを付けたわたしを見て、レイトがにっこりとほほえんだ。
「あっ、ありがとう……。」
なんか恥ずかしい。かも。
ちょっとうつむいてしまった。
その時―――――
「………………起きたようね。」
レイトがそう言うと同時に、さわさわと密閉されたはずの空間にやわらかい風が不規則に吹いた。
「は?」
わたしがおどろきの声を上げたと同時に、レイトの左肩のやや上の空間に、半透明に緑色の小さな女の子がおぼろげながら姿をあらわした。
「せ、精霊……???」
「そう。風精霊よ。
ナーシュがいつも私に着けてくれてるんだけど、
トラップの衝撃かしらね、
さっきまで気を失っていたみたいね。」
わ、わたし、精霊はじめて見たかもしんない!!
魔力なくても見ることできるものなのかな!?
目を覚まして元気なったのか、風精霊がくるくるとレイトのまわりをまわりだした。
「ほへーーー。」
言葉もわすれて、見とれてしまった。
「ナーシュがこの子を今はパーティーメンバーの目にも
見えるようにしてくれてるみたいね。
だからほら、ユミィにもこの子が見えるでしょ?
……ねぇ、シル?
私たちは今のところ無事だって、
ナーシュに伝えてくれるかしら。」
そう言ってレイトは、風精霊を手のひらに乗せて優しく語りかけた。
え? え? え? え?
……待って待って? ちょっと待って??
なーしゅに、つたえてくれるかしら????
んと、んとんと、どゆこと?
つまりは、
いつでもナーシュさんと連絡取れたってこと?
だからレイトは落ち着いてたの??
そっかー。
そっかそっかー。
そしたらわたしたちはもう
かなり高い確率でセイヤくんたちと
合流出来るってことかな?
レイトにはその算段があったってことかな??
だからトレジャーの分配とか気にしてたのかな!
ふーーん。
まぁ、いいや。なんか力ぬけたしw
と、わたしが脳内でぐるぐるしてる間、レイトが風精霊に話しかけて、彼女を通したナーシュさんの返答?らしきものを風精霊が地面に字を書いて(古代文字かエルフ文字なのか、わたしにはさっぱり読めないけど)向こうで勝手に話は進んでいるっぽい。
「ユミィ! ナーシュたちがここに向かってるって!
だから私たちは彼らと合流するまで大人しく
ここで待機してましょ!」
はじけるようなレイトの笑顔。
「りょ。とりまのんびりしてよっか。」
なんだかんだ言って、わたしも少しはりつめていた緊張がいっきにほどけて、かなりゆるんだ笑顔だったんだろうな。たぶん。
とりあえず助かった。
死なずにすんだ。助けが来る。
もしかしたらここと道がつながってなくても
セイヤくんたちとコミュニケーションが
取れるならきっとなんとかなるでしょ。
よかった。よかった。
「――――――――。」
……でも、冷静に考えると、、、
レイトって四六時中、ナーシュさんの風精霊がそばにいるってこと、だよね……?
ってか、それってどうなの?
なんでも筒抜けじゃないの?
プライベートとかプライバシーとかあんじゃないの?
それっていいの?
わたしだったらたとえ大好きなセイヤくん相手でも
とてもがまんできない…………!!
「~~~♪ 早くナーシュに逢いたいわ☆
こんな長い時間離れてることなんて、
なかなかなかったもの…………。」
レイトがなんにもない空間を抱きしめながらのたまう。
ん――…………。
いや、ひとりごと大きすぎでしょw
…………ま、いっかww
おかげで助かったわけだし。
それに、愛のカタチは、
人それぞれだもんね。
「―――ねぇユミィ。
お迎えが来るまで、のんびりお話でもしながら
待ってましょ♪」
まったく、ごきげんかよww
「りょ。そうだね。せっかくだから、
いろんな話しよっか^^」
わたしはにこっとレイトに笑顔を向けると、ランタンを床に置いて腰をおろした。
書く前は「きっと1話分も話もたないな」
とか思ってたんですけど、
なぜか思ったより長くなってしまった、
どころではなく、、、
泣く泣く割愛したネタまで生まれる始末……www
それ入れてたら1万字を軽く超えてました(くそわろ)
えーでもどうしようかなぁ。
いや、最後のほうにまとめようかなぁ。
それ以前に、エルミン編、けっこう長くなってきましたけど、
実はまだ、プロット段階での、、、
【本編にはまだ入っていません】!!!!
(少し物語に厚みを出すか~)って思って書いてる
前振りの段階です。
誰か助けてくださいwwwwwwwww
(2026/01/25)




