第18話♥いしのなかにいる!
なんか最近調子よくて、
毎日更新出来てます……。
いつまでこのペースで行けるかわかりませんが、
エルミン編は、まだまだ続きます。
今回は冷静な司令塔で影のリーダーw、由美ちゃん視点です^^
セイヤくんが先頭を切って、ダンジョンの入口をくぐっていった。
「大丈夫だ。入口付近には何もいねぇ。」
その声を聞いて、続いてレイト、アイちゃん、わたし、ナーシュさんの順でダンジョンに突入する。
事前に取り決めたパーティー隊列にそったかたちだ。
前衛をタンクのセイヤくんとアタッカーのレイトで固めて、
中衛にサポートのアイちゃん、
ほんで後衛が遠距離攻撃できるわたしとナーシュさんでしんがりをつとめる。
前に5人で入ったせまいD級ダンジョンでもこんな感じだったよね。
「―――。」
ざっと入口付近の中を見た感じだと、壁のつくりとかほかのD級ダンジョンとあんまり変わりないように見える。
「アイさん。ここは【明光】は温存してもらって、
僕の光妖精で明かりを確保しますね。」
言いながらナーシュさんがカーバンクルを召喚して、ダンジョン内がぱーっと明るく照らされた。
「えっ? うん、ありがとうナーシュ!」
「あなたの神聖術が我々の生命線ですからね。」
いつものように紳士的な態度のナーシュさんの提案に、アイちゃんがお日さまみたいな笑顔で返していた。
そんなにこやかに会話してるその向こうで、レイトがふたりを鬼の形相でにらんでいた。
―――いや、こわっ…………ww
アイちゃんも恋バナとか好きなわりに、そういう空気読めないとこあるからな~
てか、わたしたち【黒曜の剣】にとっても、アイちゃんの神聖術が戦術の柱になっているので、つねづねアイちゃんの魔力切れには対策している。
安物であんまり容量はないんだけど、マジックバッグにもマジックポーションはつねに2桁在庫確保してるし。(あとは非常食とかね)
―――おっと。いけないいけない。
自分の役割忘れてたw
明かりが確保されたことで、わたしは後列から最前列に移動した。
「んじゃ、行くね。」
「おう。気をつけてなユミィ。」
職業こそ狩人のわたしだけど、【集中】スキルを発動させて、斥候ばりに先頭で哨戒しながら進む役割なのだ。
ほんで、会敵したらすぐさま最後列に戻って、弓矢をばしばし放つって感じなんだけど、さすがに罠とかは解除できないから本家斥候ほどの活躍は期待してもらってもこまるんだけどね。
―――!!
言ってたそばから、魔物の気配を感知した。
「セイヤくん、15mくらい先の影に、
3体くらいなにかいるよっ!」
「わかった! よしみんな気をつけろ!
臨戦態勢っ!!」
リーダーに報告してわたしは最後列に戻る。
……そして、奥から魔物が現れた―――――
「え?」
現れたのは、冥界霊2体と、発光屍体……!!
「―――ッッ!!」
「―――……!!」
レイトとナーシュさんが少し顔をこわばらせて身がまえた。
かつて自分たちを全滅寸前まで追いこんだ相手だもんね。少し苦手意識とかあるのかも……。
冥界霊は悪霊系モンスターの上位種で、冥界にただよう残留思念が悪意となって魔物化してるんだっけ。
実体はないから物理攻撃無効だし、魔法攻撃も聖属性の神聖術以外半減しちゃうやっかいな特性で、触れた相手を恐慌状態にしちゃうんだよね。
これといった攻撃手段は持ってないけど、生命力を吸い取るドレインタッチだけは要注意だねっ。
ほんで発光屍体は名前のとおり、黄色く不気味に光ってる動く死体で、そのあやしい光が本体なんじゃないかって言われてる(よく知らないし興味ないけど)。
冥界霊と同じくドレインタッチも持ってるけど、こわいのは強力な麻痺攻撃かな。
ふつうに物理も魔法も攻撃ダメージは入るけど、なぜか初級の攻撃魔法もつかってくるから、こっちも同じくらいみんな注意してねっ☆
どっちも脅威度D+だけど、こちらの戦力によってはCくらいの強さになるかもしれないね。
……って、なにのんきに脳内解説してんの?って思うかもしれないけど、もうとっくにアイちゃんが神聖術レベル5の【慈悲の雨】で昇天させちゃってるからねw
「……相変わらず、凄まじいわね…………。」
レイトもあまりの速攻に目をまるくしてる。
「そう? よくわかんないけど、不死系なら
アタシにまかせてってカンジだよねっ。
グロいのキモいけどwww」
当の本人の聖女サマは、ニカッと白い歯を見せてVサインしてるしww
―――でも、こんな入口ちかくで、
冥界霊と発光屍体って………………。
「うおっ!? 宝箱!!?」
ちょっとモンスターと遭遇した場所が腑に落ちないなぁって思ってたところに、セイヤくんの大声で、はっとした。
見ると、1m四方くらいのおっきな木製の箱が、どこからあらわれたのか、でんっ、とモンスターがいた場所に置いてあった。
「宝箱ドロップなんてレアだよねっ!?
中身豪華だったらいいなぁ「いや待て」
宝箱に はしゃぐアイちゃんを、セイヤくんが手で制した。
「あのよ、こういうトレジャーは大抵、
罠とかトラップとか仕掛けられてるだろ?
でもオレらにゃ斥候も盗賊もいねぇからよ、
安全に開けられねぇなら今回は放置「えぇ~!?」
危険を考えて放置を決定しようとしたリーダーに、聖女サマが食いさがった。
「トラップってだいたい、毒針とか弓矢とか
そういうのでしょ? もし発動しても
アタシが神聖術で治すからさぁ、
ここは強引に開けてみようよ!!」
言いながらアイちゃんがふんすふんす!してる。
「……僕はあまり気が進まないかな。
先を考えてここは放置がいいんじゃないかと……。」
「だめよナーシュ! 多少のリスクは冒険者には
付き物よ! ここは開けるべきよ!!」
なんか、【明光の夜】のふたりも意見が対立してるw
いまんとこ、宝箱開けるの、
賛成2名・反対2名、ってとこか。
「なぁ、ユミィはどう思う?」
「ね! ユミィも開けるべきだと思うよね?」
「そうよ! せっかくのチャンスだもの!ユミィ!」
「いや僕は慎重に行くべきじゃないかと……。」
言いながら4人ともわたしを見てきた。
なにこれ? 多数決? わたしの意見待ち??
「…………うーんと、、、」
あごに手を当てて、ちょっとだけ考える。
ナーシュさんじゃないけど、ここは慎重に行かないとだよね……。
ちょっとした判断ミスが命取りになることだってありうる。
なんだかんだ言って、なにが起こるかわからないダンジョンだからねここは。
「わたしは狩人であって斥候じゃないから、
罠があっても解除できないんだけど、
【集中】スキル使ってなんとなくなら
どんな罠なのか調べることくらいなら
できると思う。
ほんで、その罠の種類しだいであらためて
開けるか放置するか決めるのは、どう?」
わたしなりに、現実的でいまのわたしたちでも可能な道を考えてみたつもりなんだけど。
「わかった。それで行こう。
みんなもそれで文句ねぇな!?」
セイヤくんがリーダー権限でみんなに了解をとった。
「お前に万一なにかあったら1番やべぇから、
アイはオレの後ろにいろ。」
「ごめんみんな……。僕も体力が最低クラスだから、
セイヤくんの後ろにいさせて欲しい……。」
「アハハ、言い出しっぺなのにゴメンねユミィ……。」
男ふたりと聖女サマが、宝箱から遠く離れた壁際まで離れてった。
まったくもう。
かよわい女子にあぶない仕事押しつけるとか、どうなのかな……w
「……ユミィ。さっきはああ言ったけど、
無理はしないで。もし駄目そうなら諦めましょ。」
レイトがわたしの肩に手を置いて心配してくれる。
「んーん。ありがと、レイト。」
しょうじきな話、ここにいられてもなんの役にも立たないんだけど、こうして付きそってもらえるとじみに心づよい。
わたしのひたいに汗がながれた。
「……よし。」
やってみるとしようかな……!
そっと、少しだけ、1ミリくらい少しだけ箱のふたを浮かせて、トラップの仕組みを見てみようと―――
「―――あ。」
なかには触れただけで発動するトラップもあるらしいけどさ、、、
そういうのって、斥候も盗賊もいったいどうやって解除してるっていうのさ!!
「ご、ごめんみんな、、、」
宝箱の罠が発動しちゃったみたい………………w
* おおっと! テレポーター! *
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ほんとは前回か前々回あたりにレイトとナーシュのステータスを紹介しようと思ってたんですけど、キレイに忘れていたので、今更ながら……ww
レイト:剣士
レベル21
筋力 B
器用度 A-
知力 E
魔力 E-
精神力 E+
体力 B-
敏捷性 B+
スキル:小剣術4・器用度上昇2・フェイント2
点穴2・連続突き1
装備:レイピア(白銀)・胸当て(魔獣革)
革のブーツ(魔獣革)・エルフのマント
ナーシュ:精霊術師
レベル20
筋力 E-
器用度 B
知力 A-
魔力 B+
精神力 B+
体力 E-
敏捷性 C
スキル:格闘術1・精霊術4・精霊対話4
装備:黒鋼のダガー・エルフのローブ
金のブレスレット
今回は古典的RPGをご存知の方なら
「ニヤリ」とするオチかな、とは思いますw
あと、レイトとナーシュのスキルやら装備やら
紹介させてもらいましたが、
レイトは白銀のレイピア
ナーシュは金のブレスレット
と、お互いの髪色(イメージカラー?)の色の装備を
身につけておりますww
一族同士が仲が悪い幼なじみが、
お互いを大好きすぎて故郷を捨てて駆け落ちするって
凄まじく萌えません????
(2026/01/22)




