イトメに文句は言わせない

いじめられっこのイトメが学校帰りに異世界に召喚された。
「勇者にするには地味顔すぎる」と元の世界に返されず、異世界に落とされてしまう。
実はいじめられっ子は仮の姿で、彼は最強の超能力者だった。
イトメの代わりに勇者として召喚されたのは、イトメをいじめていたグループのリーダー、イケメンのユーマ。勇者としてユーマは華やかな道を歩き始める。
一方イトメは男のストーカーに追い回されたり、騙されて奴隷にされかけたり。
しかし有難いことに気のいい仲間に恵まれて、着実に冒険者として生活費を稼げるようになっていく。
そして異世界で再び出会った両者。ユーマはイトメをサンドバッグ代わりとして再び弄ぼうと狙ってくる。
仲間を狙われたイトメは、力の片鱗を見せてユーマを遠ざけようとする。
しかしなんの運命の悪戯か、行く先々でユーマの危機にイトメが立ち会う羽目になってしまい、不承不承ながらイトメがユーマを助けることになる。
格下と見ていたイトメに何度も助けられるユーマは次第に壊れ始め、イトメをなんとか貶めてやろうと画策し始める。