序章. 1* -TS-《少年と少女》
「な、なッ……!?」
「なんじゃこりゃーーーッ!?!?」
時刻は人気も少ない真夜中、とある安宿の部屋でその事件は少女の悲鳴と共に幕を開けた。
「だ、誰だ……こいつッ!?」
目は蒼く、銀の長髪をリボンで結んでいて尚且つ豊満な胸。
そう、そこには目を疑うような美少女が佇んで居た。
……いや、正確には鏡に写し出されているのであった。
「落ち着け、俺……。まずは冷静になるんだ……。」
自分自身をまるで宥めるかのように言い聞かせ続ける少女。
そしてようやく冷静になったのか少女がポツリ、と言葉を洩らす。
「一体どういうことなんだ…どうして、俺が……。」
この少女は何も鏡を見て自らの美貌に酔いしれているわけでもなく、ましてや決して自分大好き人間なワケでもない。
ではどうして、この少女はこうも驚き慌てふためいているのか。
---その答えは少し前の世界に存在する……。
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Tips!!
初めまして、たぬきです。
早くザックリ楽しみたい方は序章の導入部分を飛ばして、
終盤だけ見ても楽しめると思います。
あとTSって、いいですよね。今すぐ文化遺産に登録するべきだと思います。
私は面倒なのでしませんが。
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