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はい/いいえ

作者: 寿々喜 節句

jpgというセピア色にならない鮮明な思い出は、癒え始めた傷口を悪化させる。

クラウドという風化をしない無限大な記憶は、薄れ始めた出来事を再生させる。


人間の足りない部分を補う科学のありがた迷惑。

普段は便利だと使っている機能のカウンターパンチ。


削除しますか? はい/いいえ

情緒もへったくれもなく、きれいさっぱりゼロかイチ。


データとともに記憶は消えない。

しかしデータがあったらずっと記憶は消えない。


毎回蘇り、毎回苦しむ。

これを永遠、繰り返すのか。


躊躇いのままいいえ。

決断できずにいいえ。

今までずっといいえ。


だから今日こそ……。

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― 新着の感想 ―
[一言] なんだかずっと昔に誰かに聞いた、男の人はそれまでの女性の思い出をコレクションのように心のなかにとっておくけど、女の人はその時の人でいっぱいになるから、前の人のことは割ときれいさっぱり忘れて次…
[良い点] 切ないっす……m(_ _)m ハートがきゅっとなりますね。 こう言ってよいのか分かりませんが、切なさのなかに美しさを覚えます。 読ませてくださり、ありがとうございます!
2021/10/24 22:53 退会済み
管理
[良い点] んー。 時が過ぎれば、あの頃のあれこれはちょっと風化しセピア色になったひと昔。今のデジタルな完全再現なデータベースは、恋愛事情には事情には不粋ですよねって。 なんだか技術が進むと、情緒が…
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