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幼馴染みから婚約者へ

誤字報告いつもありがとうございます。

 ベルナンドとジルベルトの二人が再起動したのは、しばらく経ってからだった。


「本当にごめんなさい...こんなつもりじゃなかったの...」


 トリシャは平謝りだ。


「もういいですから、頭を上げて下さい、トリシャ様」


「それより、さっき言い掛けたことを教えて下さい」


 トリシャは頭を上げて、


「うん...私ね、二人に婚約者のフリをして貰えないかお願いしようと思ってたの」


「婚約者のフリ...ですか...」


「そう。王子様お二人が来ている間だけでいいからフリをして貰って、少しでも時間を稼ごうかなと...」


「なるほど、そういうことだったんですね...」


「それなのにあんなことになっちゃって...本当にごめんなさい...」


 トリシャがまた謝りモードに突入しそうになったので、ベルナンドは慌てて、


「い、いえ、その...う、嬉しかったですよ? 頼って頂いて」


「本当に? 嫌じゃなかった? 好きでもない相手にあんなこと言われて」


「い、嫌なんてとんでもない! 寧ろ光栄というか...」


「えっ? どういうこと!?」


 それまで黙っていたアイシャの瞳が怪しく光った。


「で、ですから、ぼ、僕達二人もお二方のことを昔からお慕いして...あっ!」


 ベルナンドは慌てて口を押さえたがもう遅い。アイシャとトリシャの目は獲物を見付けた鷹のように鋭くなった。


「あらあら! まあまあ! ちっとも知らなかったわ。何時からなの?」


「は、初めてお会いした時からです...」


「あらやだ! あらやだ! それじゃあ初恋ってことなの? そうなのね? そうなのね?」


 二人は真っ赤になって俯いてしまった。


「まあまあ! まあまあ! なんて初々しいんでしょう!」


 二人は今にも爆発しそうだ。


「お姉様、それくらいになさいまし。二人が限界ですわよ。でもこれは...瓢箪から駒、棚からぼたもち、嘘から出た誠かも知れませんわ。あなた方、私とお姉様どちらがお好み?」


 するとまずベルナンドが、


「ぼ、僕は昔から年下が好きで...トリシャ様が...」


 次はジルベルトが、


「ぼ、僕は逆に年上が好きで...アイシャ様が...」


「あらまあ...これは...」


「浮気の心配は無さそうですわね...」


 アイシャとトリシャは目を合わせて、


「では本当に婚約しちゃいましょう! 私はジルと」


「私はベルと」


「「 えええっっっ!? 」」


 ベルナンドとジルベルトの声がキレイに被った。


「早速お父様に連絡しましょう!」


「ベルとジル、あなた方の実家にも連絡してね!」


「「 ま、マジですかぁ~! 」」




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