第一幕 第8話:未知なる舞台へ! ミュージカル研究会の頃-汗と涙の青春ストーリー-
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-新人-
僕:元帰宅部。歌、ダンス、芝居、3拍子そろわない珍しい新人。しかも、入部したのが2年生の時だったため、振り返るとかなり浮いた存在だった。
岩尾:高校からの親友。2浪しているフリーターだが、ミュー研に入部した。
-中人(2年生)-
松田さん:初対面の時に「俺、次の舞台で主役とっちゃうよ!」と言ってのけた自信家。実際は繊細で神経質な一面もある。一方でできの悪い後輩を気にかけ、面倒見の良い一面もあった。
夕実さん:松田さんの彼女。小柄でかわいらしく、親切な先輩。
-旧人(3年目)-
坂上さん…ムードメーカーで、みんなから慕われる先輩。コメディが大好きで、歌・ダンス・芝居だけでなく、脚本・演出まで手掛けるスター的存在
それで僕は新人説明会に参加した。
すると、そこには20人ほどの先輩がいた(うちのサークルでは2年目を中人、3年目を旧人と呼んでいた)。
当然だがほとんどの先輩が初対面、これほど人数がいるとは思わなかった。
僕はもしかして「俺、次の舞台で主役とっちゃうよ!」でおなじみ、松田さんはやめているんじゃないかと密かに期待?して視線をさっと動かしたが、やめてはいなかった。
幹事長の真壁さんがサークルの説明をしたり、部員の紹介をしてくれた。男子がとにかく少なく、旧人(3年)は2人、中人(2年)は3人しかいなかった。
この会のことは緊張してほとんど覚えていないのだが、入るかどうかかなり迷い続けていた。
そんな中、はっきり覚えていることがある。
それは、説明会の最後に先輩方が音楽座のとってもゴーストという作品のデザインという歌をみんなで歌ってくれたのだ(ちなみにこのミュージカルは、現在は映画化されているそうだ)。
”青空イメージできる たなびく白い雲に、鳥たち楽しげに 光とたわむれて…”という素敵な歌詞で始まる曲だ。
当時の僕は音楽座も好きでこれを知っていたので、口ずさめるぐらいだった。
その歌を20人ほどの先輩が熱唱してくれたのだが、集団で歌うというのは時にすごいパワーになる。特に新しい出会いが生まれ、新人たちが期待と不安を抱く中、先輩たちが気持ちを込めた歌だったから熱量が相当あった。
僕はシンプルに感動した。
そして、これを聞いた時、迷いもあったが背中を押されて、ミュージカル研究会に入ることを決意できたのだった。
第一幕終了
→第二幕:衝撃! 初役はみんなが大嫌いなあれ!? に続きます!
第二幕:衝撃! 初役はみんなが大嫌いなあれ!? ミュージカル研究会の頃-汗と涙の青春ストーリー-
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第三幕:最初の公演 ミュージカル研究会の頃-汗と涙の青春ストーリー-
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