表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/18

第一幕:未知なる舞台へ! 第7話

-新人-

僕:元帰宅部。歌、ダンス、芝居、3拍子そろわない珍しい新人。しかも、入部したのが2年生の時だったため、振り返るとかなり浮いた存在だった。

岩尾:高校からの親友。2浪しているフリーターだが、ミュー研に入部した。


-中人(2年生)-

松田さん:初対面の時に「俺、次の舞台で主役とっちゃうよ!」と言ってのけた自信家。実際は繊細で神経質な一面もある。一方でできの悪い後輩を気にかけ、面倒見の良い一面もあった。

夕実さん:松田さんの彼女。小柄でかわいらしく、親切な先輩。


個性豊かな人物がこれからも登場します。お楽しみに!

そんなわけで文章を書くのが好きな僕は、アニーをホラー風にオマージュした脚本を書いていた。ホラーと言っても、他愛もないもので、お化け的なものと女の子が出てくる作品である。今思えば、大学生がやるにはずいぶん子供っぽかったが、僕はこの作品を携えていた。そして、二年目に再びミュージカル研究会をたずねたのである。もちろん、松田さんに遭遇しないことを祈って…。




すると、今度は幸か不幸か松田さんはいなかった。代わりにいたのが、偶然にも松田さんの彼女だった夕実さんだ。夕実さんは小柄で、芯は強いけれど、人当たりが良い親切な人だった。ということで、2度目の訪問は、前よりリラックスしてできた。僕は携えていた脚本を夕実さんに手渡すと、脚本志望であることを伝えたのだ。


夕実さんは「うちのサークルは全員が役者に立つきまりなのよ。脚本家は演出もやることになるの。だから、役者のこともわかっていないとできないでしょ?」と教えてくれた。僕はそういうものなのかと深く考えなかったが、運動も苦手でぽっちゃりしていて、歌もダンスも芝居も未経験の僕がいきなりミュージカル役者をやるのは無謀に近いことだった。しかし、役者をやるのもまんざらでもない、楽しそうだなと何も考えずにぼんやりと思っていた。何より、自分の脚本を舞台でやりたいという思いだけは人一倍強かったのは間違いない。


夕実さんはさらに続け、興味があるならと「週末の土曜日にある新人説明会」に参加してみたらと教えてくれた。僕は「わかりました」とミュージカル研究会を後にした。

→第一幕(全8話):未知なる舞台へ! ミュージカル研究会の頃-汗と涙の青春ストーリー-(先行配信中)

https://rekishi-tanbo.com/musical-story/%e7%ac%ac%e4%b8%80%e5%b9%95%ef%bc%9a%e6%9c%aa%e7%9f%a5%e3%81%aa%e3%82%8b%e8%88%9e%e5%8f%b0%e3%81%b8%ef%bc%81

第二幕:衝撃! 初役はみんなが大嫌いなあれ!? ミュージカル研究会の頃-汗と涙の青春ストーリー-https://rekishi-tanbo.com/musical-story/act2

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ