第一幕:未知なる舞台へ!第4話
-新人-
僕:元帰宅部。歌、ダンス、芝居、3拍子そろわない珍しい新人。しかも、入部したのが2年生の時だったため、振り返るとかなり浮いた存在だった。
-中人(2年生)-
松田さん:初対面の時に「俺、次の舞台で主役とっちゃうよ!」と言ってのけた自信家。実際は繊細で神経質な一面もある。一方でできの悪い後輩を気にかけ、面倒見の良い一面もあった。
夕実さん:松田さんの彼女。小柄でかわいらしく、親切な先輩。
個性豊かな人物がこれからも登場します。お楽しみに!
大学一年目はこんな具合でさえなかった。だから、二年目になると、何とか打ち込めるサークルを見つけたかった。高校時代は勉強して成績だけは良かった僕だが、燃え尽き症候群もあり勉強に熱心になれなかった。
このままでは虚しい大学生活になってしまうと焦りを感じた僕は、一年目で逃げ出したサークルに意を決して再び向かった。
そのサークルは文学部キャンパスにあった。僕たちがいる一般キャンパスは、様々な学部でごったがえしていたが、文学部キャンパスは建て替えたりして、明るい雰囲気だった。しかも、広々としていて人口密度も一般キャンパスに比べて全然少ない。さらにキャンパスに入らずに、少し先に行くと緑豊かな大きな公園があったりと、何かと環境も良い所だった。
おそらく男女比率も5対5ぐらいで、一般キャンパスは男子が多かったから、雰囲気も違っていたのだ。
この文学部キャンパスは入ってすぐ、右手に新しく建て替えられた建物があり、そこは文化系のサークルに部屋が割り当てられていた。
だいたい吹奏楽のサークルの学生が周りで練習しており音が響いていたが、小さな小屋(舞台ができる場所)を兼ねた劇団の部室の隣が僕が目指すサークル、ミュージカル研究会の部屋だった。
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