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第一幕:未知なる舞台へ!第3話

→第一幕(全8話):未知なる舞台へ! ミュージカル研究会の頃-汗と涙の青春ストーリー-(先行配信中)

https://rekishi-tanbo.com/musical-story/%e7%ac%ac%e4%b8%80%e5%b9%95%ef%bc%9a%e6%9c%aa%e7%9f%a5%e3%81%aa%e3%82%8b%e8%88%9e%e5%8f%b0%e3%81%b8%ef%bc%81


バーベル部には体を鍛えることができるジムにあるようなトレーニングマシーンが豊富にあった。ただ活気はあまりなく、人がいないときもしばしばだった気がする。一般キャンパスでは、男女比率では男子がかなり多かったと記憶している。特に僕のいた学部は男子8、女子2というような感じだった。そのため、多くのサークルや部活が女性に入ってほしいという雰囲気だった。もちろん、バーベル部には一人も女性はいなかった。


僕はマイペースにバーベル部に週2回くらい顔を出していた。しかし、ある日のことだった。

バーベル部には奥にもう一つの部屋があり、そこはこじんまりとしていて、200キロものバーベルがあったのだが、その奥から突然悲鳴が聞こえたのだ。

いや、悲鳴というよりは雄たけびかもしれない。すなわち、「ギャー」とか「ウオー」とか、まるで映画に出てくるモンスターのような絶叫が響き渡っていたのだ。知らない人が聞いたら、間違いなく速攻で逃げ出すだろう。


実はそこは、限界に挑戦するための部屋で、できうる限りのバーベルの重さにトライするため、そういった凄まじい声が響くのだった。

バーベル部はバーベル競技だけでなく、ボディビルも兼任している人が多かった。ものすごいマッチョマンで、胸厚がすさまじく、超人ハルクみたいな先輩が何人かいた。しかも、黒く焼いている。一方でナイーブで優しい人が多かったと思う。


一般キャンパスは池袋までとはいかないものの、とにかく人がわんさかいた。そんな中でもバーベル部の先輩はすごく目立って、遠くにいてもすぐわかった。というのも、寒い季節でもタンクトップ一枚で、自慢の筋肉を見せつけながら、のっしのっしと風を切って歩いていたのだ。

結局、僕は日焼けしたりマッチョマンになるのに抵抗があったし、雄たけびをあげるのも嫌だったので、間もなくやめてしまった。

遥ナルの公式サイト(先行配信)→ハルカナル屋根裏部屋(https://rekishi-tanbo.com/)

遥ナルの児童文学→https://note.com/haruka_naru/n/n3fb3e81980d9

-サイレント・ネオ-boy meets girl-全話一気読み→https://note.com/haruka_naru/n/n487779187ab7

サイレント・ネオコラボ作品(朗読劇)→https://note.com/haruka_naru/n/nd2d525b6cc39

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