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4.学び

 嵐のような父は、もう、いない


 いつもと同じように狩に行く為の剣を腰にさして、前振りなんて何もなくて


 ある日突然出ていった。


 別に寂しい訳じゃない。決してそんな事はない。……多分。


 父が戻らなくなって1週間たって私は父の部屋に初めて入った




 壁には剣、弓、槍、盾、針、クロスボウなど色々な武器がかけてある

 

 勉強机を改良して作られた作業台の上にはありとあらゆる毒薬のレシピたち


 本棚にビッチリと詰まった本は小説からマナー本まで様々。……エロ本も。


 ベットの上には毛布がきちんと畳まれ置かれている



 私は父のベットに寝転んだ。


 数日間風呂に入らなくてもいいという父の汗臭さが染み込んだベット


 「あーーーもうっ!出ていくなら出ていくって一言くらい言っていけよ馬鹿くそアホ親父!!」


 これでたった1人になってしまったんだ。2人が1人に。





 そこから私は必死に勉強した。


 まずは父の部屋にあった本を読み漁る。


 読むうちにわかった事だけど父はこの大量の本を全てページが擦り切れるくらい熟読している。


 しかし、マナーの本はいいとして『夜這いの掟』っていつか役に立つのだろうか?


 次は実践。


 取り敢えず色々な武器を使ってみることにした


 使っていくうちに手に合ったのは細身の剣。そして袖に短剣を隠して背中には毒針と麻酔b針を仕込んでおく。これで完璧だ


 針につける為の毒は父が残した毒レシピのメモを頼りに開発した。


 いやぁ、あれは本当に大変だった。


 この森には魔物ばっかりで普通の動物がいないから毒を試すモルモットがいない。てことで自分を実験体にした。毒を作っては飲んで、塗って、飲んで、塗って、その度に死にそうになった。目が覚めたら2ヶ月たっていたこともある。というか今自分が生きている事すら奇跡だと思っている。お陰で毒耐性は完璧だ。


 それから魔法。魔法を使う為には体にある魔力を消費する。


 その魔力を一点に集めてから体の外に出す感じでチュンってやればドーンって出て行く!


 私は魔法は感覚でできちゃうから他の人は自分の使った魔法の回数を数えながら戦うらしいけどそんなことしなくても大体分かる。


 私って天才かもしれない。


 ああ、こんなこと言ってたらまた父に怒られちまう……







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