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<薬>

 入所者の年齢もありほとんどの人が薬を飲みます。しかし、この薬一つをとってもかなり個人差があります。

 薬と聞くと素直に飲む人がいる一方で頑として薬を飲まないという人もいるのです。


 ある入所者が薬を飲まないパターンをご紹介します。


「1」頑として口を開けない

 食後、薬を飲まそうとすると頑として口を開けず、薬を飲むために用意されたコップの水を床にぶちまける。


「2」飲んだ振りをして吐き捨てる

 素直に飲んだように見せ、周りに看護師や職員がいないことを確認して薬だけを床に吐き捨てる。

 一応口の中も確認しているはずなのにどうやって隠しているのか・・・。


「3」席を離れる

 怒って怒鳴りながら席を立って歩き回る。


 結局この入所者に対しては食事に混ぜて配膳するということになったのですが・・・。


「4」食べない

 薬を混ぜたものだけ残す。


 どうせ食べるだろうと目の前で食事に薬を混ぜるとこうなりました。ある意味、入所者を見くびった結果です。最終的に本人の見ていないところ、厨房から食事場所までの通り道で薬を入れるということになりました。


 他人に対して面と向かって言えるようなことではありませんが、頑として口を開けない入所者に同僚が


 「お願い、飲んで」


 と言っているのがすごく惨めに見えてしまいました。薬一錠、これを飲ますのに職員が懇願しなければならない・・・非常に悲しくなります。


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