<入浴介助>
施設での入浴には「一般浴」と「機械浴」の二つがあります。
「一般浴」
普通の銭湯と同じですが、脱衣、体洗い、体拭き、服を着せるといったことすべてを職員がやります。
「機械浴」
一般の家にあるような浴槽の中にストレッチャーがあるような感じで、寝たまま入浴することができます。
こちらも同じように脱衣、体洗い、体拭き、服を着せるといったことすべてを職員がやります。
入浴は週に2回入れることが決まっており、特に服が汚れない限りはここで新しい服に着替えることになります。つまり、施設での着替えは基本的に週に2回だけでこの時に新しい服に着替えることになるのです。そのため、この入浴準備は前日から始まります。体を拭いた後に新しい服に着替えることになるので事前に新しい服を用意しておかなければならないのです。
この服の用意はほかの時間の合間にやる必要があり、場合によっては勤務時間が終わった後にやらなければなりませんでした。そんなこともあり手間のかかる仕事の一つとして非常に面倒なものでした。
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次に入浴介助の当日について書いていきたいと思います。
まずは脱衣で、一般浴は入所者に体に掴まってもらい服を脱がし、機械浴は車いすからストレッチャーに移して脱衣をします。
次に体を洗い、入浴となるのですが一般浴では普通に入ってもらい、機械浴ではストレッチャーから
浴槽の中にあるストレッチャーに移動させてお湯につかってもらいます。
入浴介助の際に最も気を付けなければならないのはお湯の温度が熱くないかということです。温度によっては入所者がやけどをする可能性もあり、入所者にシャワーのお湯を前に職員自身にかけて温度の確認をしなければなりません。こうすれば給湯器が壊れて熱湯になっていても火傷するのは職員だけで済みます。
また、浴室は高温多湿という状況で体を洗っている最中は非常につらいものがあります。
その後、体を拭き一般浴では自分に掴まってもらってもらい服を着せ、機械浴では脱衣所にあるベッドに移して服を着せます。
そして、最後に忘れてはいけないのは濡れた髪を乾かすことです。無い人もいますがドライヤーで乾かしてようやくその一人の入浴が完了です。