第一話
「マルク、お前は家の農業を継ぎなさい。」 そう今まで何度も言われ続けてきたし、マルク自身も両親も
そうなると思っていた。
―――あの人に合うまでは―――
その日はちょうど一月ほど前の事だった
町に王国の第一王女が今日訪問してくるとのうわさを聞きつけた僕は港に向かった。
既に港には大勢の人が集まっていた。みな王女の訪問を楽しみにしているのである
普段は人気も活気もないこの場所に、王国の人間が来るなんて誰も考えもしなっかたので皆急いで家を出
て来た様子だった。
「それにしてもすごい人だなあ」生まれて初めてここまで大勢の人を見た気がする。
ここまで多くの人が集まるのには 王女 ということ以外にも理由があった。
それは外見も内面もすべてに美しいという言葉がふさわしいほどに美人なのだ。
それゆえ王国の民からはとても好かれていた。
そんな王国第一王女をお目にかかれる日が来るとは――
そうこうしているうちに一隻の大型船が港に泊まった。 そして船からはキラキラした防具に身を包まれ
た王国兵士たちとそれに囲まれた第一王女の姿が見えた。王女は町民達の出迎えをとても喜んでいる様子
だ。その姿を見た僕は「なんて美しいんだ...」と王女の姿を見て感動していた。
高価そうな防具に包まれ、堂々たる態度で王女を守っている王国兵士達にもマルクは憧れを持った
この日マルクは王女を守るべく強い王国兵士になることを決意したのだった。




