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牢屋は破るためにある

前回のあらすじ


アーステロ国騎士「この森をあけ渡せ!」

シオン「やだ」

騎士「じゃあコロス」


サクッ☆


シオン バタッ


はっじまっるよー!
















はっ!




目が覚めるとそこは冷たいジメジメしている部屋だった。



とてつもなく、居心地の悪い【牢屋】だった。

【牢屋】には私以外誰もいなかった。まぁいるはずもないよなだって…

反逆者や犯罪者、敵は即死刑なんだから。



まぁ恐らく結界を解きたいがために私をここに残したのだろう。

セツ…スクロ…ナーフ…春夏秋冬…大丈夫かな?

食糧ないのに早く戻らなきゃ行けないのに…


手足がしっかりと鎖で固定されているんだ。あれだ…まだ輪っかの奴だけだったらまだ逃げれた。

だけど、輪っかのやつにしっかりと釘が刺さって下手に動くと手首足首に刺さるもの。痛いのは嫌だし。

てか、治療の仕方雑じゃない?私の体に布がぐるぐる巻きにしてあるんだけなんだけど。血はいくらでも出続けるよね!


こういう時に前世思い出すわ…

採血の時、手首に何回かぶっ刺されて痛いのに絆創膏とかされずに放置されて、危うく死にかけたわ!いやまぁ、もう死んでるんだけどね!


コツ…コツ…


階段を降りる音

もう寝たふりしておこうかなぁ…


「おい!糞妹!」


ん?呼ばれた気がする…まっ気のせいか!

無視無視!


「てめぇだって言ってんだよ!」


カーン


愚兄さんが檻を蹴る。痛いのは兄さんの方なんだろうなぁ

ちょっと頭が足りないよね


「なに…?」


「俺様から嬉しい報告が3つある。」


うわぁ聞きたくないわ~

でも、聞いておかなきゃ重要な情報かもしれないし。


「お前と俺に新しい母さんができた!喜べよ!なぁ?」


…はぁ?


何言ってんだこいつ


愚兄は「新しい母はこの国の王女様だ!」と馬鹿みたいな事を言う。

頭壊れちゃったのかなぁ?まっ…愚兄は認めるのは嫌だけどイケメンだし、女王に夜這いでもされたのだろう。たぶん…うぇ…気持ちわりぃ。

だけど……てめぇにとっては「お義母さん(ママ)」なんだろうけど、

私にとっては「女王(クソ)なんだよ。

胸糞悪いね!どっかいって欲しいわ


「おい!何睨んでんだよ!」


…無意識に睨んでたか…ごめんね!愚兄!


「チッ…んで、2つ目!この前息子が産まれた」


うわぁぁぁぁぁ

なにやってんのこのバカ!アホ!なにやってんの!?

って事は、この年で私「叔母さん」かよ!なんか嫌だー!!



「最後3つ目、この国の悪魔を処刑する事になった」



え?それって私関係なくない?

なんで私にい…う……あれだよね…ん?

これって思いっきり私だよね?なに?私悪魔扱い?



6歳で悪魔ってこの国弱過ぎない?あぁそっか、この国の守護神取られたもんね!

まぁそのせいで死にそうなんだけどね!てか悪魔って…


「砂時計が三回落ちた時を楽しみにしておくんだな!この悪魔!」


と言い残し、私の目の前に百均にありそうな砂時計を置いていった。


悪魔やっぱり私でした

いやいや、三回落ちた時ってすぐじゃね?



…砂時計の砂落ちるの遅くない?てか、砂湿ってない?

あっ!この牢屋ジメジメしてるからか!牢屋ありがたやーありがたやー



じゃなくて逃げなきゃ行けないのだが…

はっ!バリアつかってこの檻切れるくない?

試しにやってみよう!

ええっと…イメージイメージ…んんー?んー…


パキンッ

カランカラン


おっ!できたできた!

あとは、この鎖だよなーこれも同じやり方でやろうか!

イメージイメージ…痛っ…ちょっと釘が刺さっちゃった。

それ以外は大丈夫かな?よしよし

また、刺されないように薄いバリアを体にはっとかなきゃ。


良いしょっと…カラン


私は急いで階段を登る。

目の前に広がるのは、真っ赤に染った廊下…階段…壁だった。


えっ…?なっ何事?

鉄臭っ!なんでこんなに真っ赤なのに死体とか1つも落ちてないの…?

ヴっ…吐きそう…


早く外に行かなきゃ


ズルッズルッ


何かを引きずる音がする…

すぐに後ろを見てみる…そこに居たのは【真っ白な龍】だったもの…今は真っ赤に染まってしまって綺麗な白色が消えている…


短い手で持っているのは、死体。龍は私を見つけると突進してきた。


あはは…なーんでこんな所に龍がいるのー?…ふぅ



逃げるが勝ち!

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