表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/11

初めての戦い

 ギルドを出た私は、まず武器屋に行った。

 その武器屋は古き良き時代の店といった感じで客は私以外にはいなかった。


「おい嬢ちゃん、この店になんか用か?」


「ん? 私これから魔物退治に行くから武器を買おうと思ったんだよ」


 私がそう言うと、武器屋の親父は驚いた顔をした。


「いやいや、嬢ちゃんはまだ魔物退治なんて出来る歳じゃないだろ」


「私15歳だから、しかも今日冒険者になったし」


 私は親父に向かってギルドカードを突き出し、ドヤってやり、その辺にあった銅の剣を持った、そしたら何故か剣の持ち手が粉々に砕けた。


「なにこれ不良品?」


「んなわけねぇだろ! 明らかに握りつぶしてただろうが!嬢ちゃんどんな握力してんだよ!」


「えっと…ごめんなさい」


「いやまぁ…久々に驚かせて貰ったから気にするな、とりあえずこれ持ってけ、未来の大物サービスだ、有名になったら沢山金使ってくれよ?」


 親父はそう言って笑うと、やたら大きな武器、両刃剣とかいう持ち手が真ん中にあり、両側に大きな刃が付いているやたら使いづらそうなのをくれた。


「ありがと、有名になったらね」


 私はそう言って店を出て、20分位かけて、街の外の草原に来ていた。


「ふむ、戦うならゴブリンかウルフあたりだよね、私人と戦ったことはあるけど、魔物は初めてだし」


 そう思いとりあえず周りを見回すと、街の東側の大きな山の方に黒い点みたいなのが沢山近づいて来るのが見えた。

 何だろう? 馬の大群とかかなと思い近づいて行くと、馬じゃなくゴブリンの大群だった。

 やばい、これ50はいるよね? しかも明らかにロックオンされてるよね? さっきからめっちゃ目が合うんだけどと私がテンパっていると、逃げる間も無く囲まれてしまった。

 あーダメだこれ死んだわ。

 とか思いつつ死にたくない私は、ダメ元で戦うしかないと両刃剣を構えた。


『ミナが1人で戦闘状態に入りました、スキル孤軍奮闘が発動、全能力が4倍になります。』


『ミナが逃走不可の状態になりました、スキル不退転が発動、全能力が4倍になります』


 何か変な声が聞こえたと思ったら凄い力がみなぎって来た。

 これならいける! と私はゴブリンに向かって滅茶苦茶に両刃剣を振り回す、するとゴブリン達は私の剣に巻き込まれ、ズタズタに切り刻まれ、どんどん数を減らしていき、残ったのはやたら体が大きく、巨大な剣を持った尋常じゃない位、生理的嫌悪を抱かざるを得ないレベルで気持ち悪い顔をした緑の生物が残った。

 

「ヨクモ、ワレノブカタチヲ…ユルサンゾ! ガァァァァァァァ!!」


「うるさーい!!」


『ミナがスキル、ウォークライを発動しました、攻撃力が10倍になります』


 私はでかいゴブリンに突っ込んでジャンプをし、両刃剣でスパッと首を切り落とした。

 体感では豆腐並みの硬さだったと思う。

 多分見かけだけの雑魚…恐らくはゴブリンとおんなじFランクの魔物だろう。

 とりあえず、討伐証明の耳を取り、魔石を取り出して、街に戻ることにした。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ