憧れの人(200文字小説)
200文字小説初挑戦です。
私には憧れの人がいる。
CMのように艶やかな髪の美しさに目を奪われて
いつもため息が漏れ出てしまう。
その度に私は焦る。
心の奥底にあるこの熱が その人に伝わってしまうような気がして―
話したことは無い。
胸の高鳴りを気取られまいと いつも遠くから見るだけ。
結ばれ得ぬ運命に 狂おしいほどに胸を焦がす。
でも
それでも思わずにはいられない。
いつかその人が 私の想いに気付いてくれる日を。
―そして 私をその瞳に映してくれる日を。
「私」の性別がどちらにもとれるかもしれませんが…「私」そして相手の人は、ともに女性、という設定でした。
感想をお待ちしています。