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その六の二

持参した何種類かの内の果物系のタルトを平らげ、次の獲物は何にしようかと眺めていると、黙々と食べている様が面白いと笑われた。

またこのころころ笑う表情とか声とか久しぶりだと非常に可愛らしくてですね……

一挙手一投足に目を奪われがちになってしまっていかんいかん。

寝て起きて検査しての繰り返しですよーとにこにこ笑いながら少しずつ食べる様子もですね……っていかんいかん。

そちらは、と問われたので自分も寝て起きて勉強して、だったと答える。

考査の調子は、と問われ、まあまあといつも通りで迷ったけど結局、まあまあいつも通り、という感じで。

チーズケーキとパンナコッタを残してティラミスを食べ終わり、少女もようやくチーズケーキを片づけ終え、荷物をごそごそとやりだす。

中々久しぶりだから多少不安はあるけど、久しぶりに遊ぼうかな。


全く勝てない。

三戦して三戦とも10分足らずで負けた。

強すぎるでしょう、いくらなんでもと机に突っ伏して言うと、放置した罰ですよ、と。

一瞬何を言われたのか解らず、理解して口元が緩むのが抑えきれず顔を上げると、少女はちょっと、と顔を赤くしながら部屋を出て行った。

看護師さんは離れたテーブルでコーヒーを飲みながら本を読みながら何やらぶつぶつ言っているが、ダージリン産のコーヒーは無いと思う。

いや、自分じゃないサインを出されてもそんないつも仕込んでるじゃないですかあなた……




うわあああ。調子に乗ってあんな事を言ってしまいましたが大丈夫でしょうか脳が傷んでいるとか思われていないでしょうか。いや本心ですけれども。というか何も考えずに喋ってしまったので一瞬自分でも何を言ったのかわかりませんでしたし誰ですかこの脳の傷んだ人間。

何事も無かったかのように戻って続きをしましょう続きを。ええ。


全く勝てませんでした。

言ったことに動揺して手札取り落とすわテキスト読まないわで。ええ。

というかこの後夕食に誘わなければなりません。何ですかここ。地獄ですか。




何戦か終えた後、相変わらず真っ赤な顔で夕飯に誘われる。面会終了時間を過ぎるであろうけども大丈夫なのか、と聞くと看護師さんがウインク。なるほど。よく解らないが誤魔化せるのだろう。

是非ご一緒したい、と目を見て言うと顔から火を吹く。可愛い。


夕飯に同席、と言っても何も特別な事もなく、売店で売っている弁当を看護師さんが奢ってくれた、くらいで。

その会話の中で、看護師さんが切り出したのは、ピクニック。

と言っても、外出許可は降りないから、病院の敷地内の公園で昼ご飯を食べる、というもの。

全く構わない、と了承し、今日は解散。

……しかし看護師さんと少女が真剣な顔をしていたのは少し気になる。軽く了解してしまったが良かったんだろうか。

二ヶ月投稿しないと更新停滞のアレ出るんですねお久しぶりです。

キャラも話も忘れて死にそうな顔をしながら書いていましたが次で最終回です。多分近いうちに。

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