始まりのワルツ
暗い森の道を歩いて通う学校
噂の「夜の怪談」を興味本位で目にしようと集まった3人
さぁ、夜の学校へと足を踏み出していきます
カァ〜カァ〜
ゆう「夜の学校…めっちゃ雰囲気あるね」
のるき「やっぱりさ帰らない?それに、夜の学校には入っちゃだめなはずだし」
かのん「何いってんの、言い出しっぺが帰るなんて言わないで行くよ!」
のるき「わかったよ」
//キィィィイ//
ぼくたちはそんな会話をしながら夜の学校に入っていく
学校に入ると正門は勝手に大きな音を立てて閉まってしまった
のるき「ひっ!?なんで勝手に閉まって」
かのん「も〜う、大丈夫だってほら行くよどうせ開くんだし」
ライトを持ったかのんが強気で前を先頭して歩いていく、ぼくたちはその後ろをついていく
1階、2階と僕達は歩いて回った…教室、保健室、美術室…
ゆう「どこ行っても何も起きないな」
かのん「つまんないね〜」
のるき「いいことじゃないか平和が一番だよ!ウンウン」
かのん「あっ!そうだ」
かのんが何やら思い出したように自分のトートバックの中から1枚の紙を取り出し机の上に置いた
ゆう「もしかして…狐狗狸さん?」
かのん「そうだよ、こんな機会滅多にないでしょ」
のるき「・・・・・」
僕とかのんが5円玉の上に指を置いたのを見てのるきは硬直してしまった
ゆう「お〜い、のるき?…かのんやめようのるきが固まった」
かのん「そっ、そうだね…なんかさ外明るいね」
かのんにそう言われて窓から外を見るすると、空には流星群が降っていた
のるき「おお〜!綺麗だな!」
ゆう「だな。って、うわぁぁ!なんだ?」
流星群が降ってきたとともに学校も揺れだした…
その揺れは非常に激しく立っているのがやっとなくらいだった
数分がたちやっと揺れが収まった
かのん「なんだったんだろう?」
のるき「さぁ?わかんないね」
話していると音楽室の方から ティロティロティロリン とピアノの弾ける音がした
ゆう「行ってみようか」
僕らは教室を出て音のした音楽室へと向かう
かのん「キャァァア!」
のるき「え何?、かのん?」
後ろを振り返るが、かのんの姿はそこにはなかった
身体が震え始めた寒さとかではなく怖さで
ゆう「どっ、どこいったんだ?」
のるき「えっ、えっとつ、次ってどどど、どこだったけ?」
ゆう「そんなことより、かのんを探さないと」
のるき「あっ、そっそうだな」
そのあと、ふたりでカノンの消えた場所の近くそして、来た道を戻ったりしたが…
のるき「見つからないな」
ゆう「もしかしたら先に行けば見つかるかもしれない」
ゆう「確か次行くのは...音楽室だな」
のるき「じゃあ、い、いこうか」
のるきの声は震えつつも先に進もうと足がすすんでいる
のるき「つ、ついたね、、、」
ゆう「開けようか」
僕らは意を決して音楽室の扉を開けるが
のるき「なっ、な〜んだ何もないじゃ…」
ゆう「えっ?のるき?」
今そこで隣で喋っていたのるきが急にいなくなった…
僕は恐怖のあまり走って逃げてしまった
ゆう「うわあぁぁぁぁぁあ」
ひたすら走って気づいたら体育館の前まできていた
正直体育館とか、場所を目指して走っていたわけではない僕は少し恐怖しつつも体育館の扉に手をかけ開いた
ゆう「ここなら、きっと大丈夫だよな?……あっ」
僕は体育館に入り少しだけ歩いた目の前にはテディベアを持った少女が立っていた
ゆう(きっと夢だよな?)
僕は目をこすり深呼吸をしてもう一度前を見た・・・
少女「ね、、、ぇ、お、ぃさ、だ?」
ゆう「うわっ、なっ、なんだよくっ、くるな!」
僕は突然のことで転んでしまったしかし、少女は詰め寄ってくる少しずつ後ろに下がっていく
少女「ねぇ、あ、ぼ?」
少女は消えて体育館中から少女がからかっているかの様な笑い声が聞こえた
ゆう「えっ?………」
どこからかオルゴールが鳴り出した…その音とともにぬいぐるみが出てきて動き出した
少女「さぁ、はじめましょう私の…お人形、あそびましょ」