プロローグ2章 マリー=レゾニック
「ねぇ、知ってる?レゾニック家のお嬢様亡くなったらしいよ」
「え!?そうなの!?…なんで急に…」
「それが分からないらしいわよ?」
「死因が分からないってこと…??」
「それもそうなんだけど、…もっと言えば”死体が消えちゃった”らしいの」
「へ?」
「だから!死体が消えちゃったらしいのよ!!怖いでしょ!?」
「そんなわけないじゃない!何かの間違いじゃないの??」
「私も初めはそう思ったわよ…。けどその死体を複数の使用人が目撃してるんだって!」
「ど、どういうこと?」
「死体があった場所はお嬢様の自室。ここ数日ずっと篭もりっぱなしだったんだって。それを心配した使用人達が様子を見に無理やり中に入ったの…」
「…そしたら?」
「ナイフで心臓を一突きされてるお嬢様が床に寝そべってたらしいのよ!」
「えぇ!?」
「驚くのはまだ早いわよ…。それから驚いた使用人達がお嬢様に駆け寄って抱きかかえたその瞬間、眩い光に目が眩んで…」
「…え、ええ??ちょ、ちょっとまって、眩い光ってなに??」
「私にも分からないわよ!とにかく凄く眩しい光が辺りを包み込んだせいで数秒何も見えなかったんだって!」
「へ、へぇ…。それで??」
「やっと目が見えるようになった頃には、死体は消えてたんだって」
「…え、ええ、?なにそれ」
「不思議な話でしょう?」
「え、お嬢様本当に死んでたの?だってそんな訳ないじゃない。実は生きてる…とかイタズラだった…とかってオチじゃ…」
「違うのよ!お嬢様を抱きかかえた使用人曰く、冷たくて生気を感じられなかったって、体温を感じなかったって言ってたの!あれは紛れもなく遺体だったって」
「だとしても………それじゃあなに?死体が動いたとでも言うの?」
「ほら、最近騒ぎになってるじゃない。”死体を消すヴァンダーの殺人鬼”の噂。お嬢様はその被害者になったのよ!」
「あぁ、あれね!……あぁ!そういえば私、聞いたことがあるのよ!」
「え?何を?」
「お嬢様!お嬢様が殺されるって、占い師が町中に言いふらしてたのよ!私はそんなに信じてなかったけどもしかして……」
「え、つまりなに??占い師が予言したってこと??」
「そうだね…そうなるね…」
「………え、こわーい!どうしよう、こんな話してたら私たちも殺されちゃうかなぁ!」
「あんたが始めたんでしょ!」
「犯人は捕まってないらしいじゃない。怖いわぁ、大丈夫かしら……」
「もう国外に逃げたんじゃない…??死体を持って大変ねぇ……」
「どこに関心してるのよ!あぁ、怖い怖い!物騒ねぇ…………」
「なんちゃって」
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