表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

それではこれから僕が嘘をつきます。

作者: こうづき



ハムスターを飼っている。

メス。白いジャンガリアン。

いつも少しなら触らせてくれる。かわいい。

朝、触ろうとしたら、ハチャメチャに噛まれた。

指から血が出た。


何だ。驚いた。

少しして、落ち着いたのか、またチャレンジしたら、今度は噛まなかった。

よかった。


なろう、何か描いてみようと、下書きばかりが積み重なってゆく。

いやだな。

なんでも良いから、出すか。

そう思って、今これを書いている。


普段は、漫画を描いている。

下手の横好き。


いわゆるワナビ。

何しても中途半端。

音楽小説漫画。何しても。何してもだ。


ハムスター飼ったときに思った。

このハムスターがいなくなる頃には、人生が少しでも、動いているだろうと。


だが、どうだ。

なにか、何かを成しただろうか。

いや成そうとしただろうか?


ハムスターは回し車を理由もなく回す。

目的がない行動。愛玩動物。

でも僕のように、目的があるのにやらないほうが、よっぽどハムスターより程度の低い話だと思う。


このままじゃ何も変わらないまま、1ハムスター分の時間が過ぎてしまう。

多分。そう言ったんだと思う。あの噛む力は。


じゃあ。わかったよ。

与太話でも、何か出すよ。


そう言うと、ハムスターは、ようやくか、という顔で僕を見た。


明日早起きして、猪追いの面接にいく。

スーツ、久しぶりに着る。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ