メイド喫茶にご用心!
完全に私得な所もありますが…膨体の素晴らしさを知ってほしくて書いてみました(笑)
一話から攻めた内容ですが、どうぞお読みください!
とあるメイド喫茶にて…。
「バルーンですよ♥ご主人様♥」
一人の金髪のメイドが、一人の男にのしかかっている。
しかし、ただのメイドではなかった。
彼女のドレスの下には、何か妙な物があった。
…ホースだ。黒いホースが、彼女のドレスの下に繋がっていたのだ。
そこからは僅かに空気の流れる音が聞こえてくる。
…そしてそれに伴い、男を抑えつけてるメイドの体が徐々に膨らみ始める。
人間の身体構造を明らかに無視した膨らみ方だ。まるで風船のように、彼女の体は空気でどんどん膨らんでいく。
それに潰された男は幸せそうな笑みを浮かべてる。面積が広くなっていくお腹は幸福感に包まれた男をその上から更に包み込んでいく。
ある程度膨らむと、メイドは立ち上がり、男を解放した。
「最高だったよ…」
実に満足げな男の前で、メイドは大きく膨れ上がった体であざとくポーズをとった。
彼女だけではない。
このメイド喫茶のメイド達は、皆体が風船のように膨らんでいたのだ。
あちこちで空気の流れる音が聞こえ、その度にメイド達の甲高い声が聞こえてくる。
「ああっ!体が膨らんでいきますぅ!」
ピンクの髪のメイドが両手の拳を握りながら、お腹をどんどん膨らませていく。
彼女の目の前の椅子では、一人の男がニヤニヤと怪しく微笑んでいた。
「こんなものでしょうかぁ?ジュン様♥」
「いいや!まだまだ膨らめるだろ?」
ジュンと呼ばれたこの男は、この風船メイド喫茶の常連客だ。
ある日、町中にポツンと佇む、メイド喫茶とは思えないほど質素な外観のこの店に興味を持ち、あえて訪れた。
その日以来、この風船メイド達の魅力にすっかり取り憑かれた。どんなに疲れ切った日でも、どんなに仕事が長引いた日でも、ここへ訪れる体力だけは決まって残ってる。
もはやここが家のようなものだ。この店の常連客になる事は、男も誇らしかった。
ピンクのメイドのお腹は、バランスボールを丸呑みにしたかのような大きさだ。
ジュンはそのお腹にそっと抱きつき、手に軽く力を入れてみる。
まだ柔らかい…これだけ膨らんでも、まだ余裕があるようだ。
「ジュン様は欲張りですねえ、そんなジュン様には、ある特別なサービスをご用意してるんですよ♥」
「え?特別なサービス?」
ジュンは彼女のお腹を抱いたまま顔を上げた。
ピンクのメイドは微笑むと、巨大なお腹を揺らしながらある方向へと歩き出す。
ジュンも慌ててそれを追う。
向かった先は、常連客のジュンも入った事のない部屋だった。
青いドアを開けるピンクのメイド。
「さあ、ジュン様ぁ♥お入りください!」
そこは、とにかく広い部屋だった。
青いカーペットが一面に広げられ、天井もかなり高い。
ここだけまるで、豪華な屋敷なような雰囲気が漂っていた。
「わあ…」
ジュンは広大な部屋に驚いた。
今まで通い続けてきたこのメイド喫茶に、こんな広い部屋があったとは。
しかし…何かおかしい。
この部屋は、広い割には特に何も置かれていないのだ。
あるのは部屋を照らす小さな電灯のみ。
まるで、これから何か大きな物を置くかのような…。
「ジュン様ぁ♥」
どうやら部屋に見とれていたらしい。ピンクのメイドのあざとい声、そしてある音でハッ、と我に返る。
これは、空気の音だ。
振り返ると…ピンクのメイドのお腹が更に大きく膨れ始めていた。
「おおおおおっ!!」
ジュンは大興奮でピンクのメイドに歩み寄る。
しかし、いつもとは何かが違う事にすぐ気づいた。
音が一つだけではない。
複数の音が部屋に近づいているのだ。
慌てて周囲を見渡すジュン。
部屋の壁が開き…沢山のメイドが姿を現した。
皆ジュンに甘い笑みを見せている。そのお腹はやはり空気を注入されて膨らみ続けている。
ピンクのメイドは大きくなり続けるお腹を両手で持ち上げ、可愛らしい声で宣言した。
「ジュン様の為に、我々バルーンメイド一同、パンパンに膨らみまーす!」
ジュンにはあまりにも素晴らしい宣言だった。
実はこれまで、彼女達の限界サイズは見た事がない。
しかし今、彼女達はパンパンに膨らむ…すなわち限界まで膨らむであろう事を宣言した。
ジュンがこの店に来て一番興奮した日は、まさにこの日、この瞬間だろう。
メイド達は声を上げながらどんどん、どんどんと大きくなっていく。
ふと、ジュンの背中に何かが当たる感触がした。
振り返ると…そこには、ピンクのメイドの巨大なお腹が。
「うわあ…」
今まで見た事のない大きさだった。ピンクのメイドはジュンともよく顔を合わせているのだが、それでもここまで大きく膨らんだ姿は見た事がない。
記録更新だ。
綺麗な肌に、白い艶があるその見た目は正に巨大な風船だ。
ジュンはそのお腹に優しく触れてみた。
…先程の柔らかさはどこへやら、彼女のお腹は内側から押し込める空気で完全に張り詰めだしていた。
鉄や石とはまた違う異様な硬さが、ジュンの心を刺激する。
「ああ…君達最高だよ!」
感極まったジュンがピンクのメイドのお腹に再び抱きつこうとしたその時!
「ああっ!!」
パァァァァンッ!!!
異様な音とより甲高い声が響いた。
驚いて振り返ると、緑の髪に眼鏡をかけたメイドが床に伏せて笑っている。
しかし、そのお腹はもう大きくない。普通の大きさに戻っていた。
ふと、彼女の隣のオレンジの髪のメイドを見てみると、その巨大に膨れ上がりきったお腹から謎の音が聞こえてきている事に気づいた。
ミチッ…ミチッ、ミチッ…。
ジュンはその音に耳を澄ませていたのだが…。
パァァァァンッ!!!
再び響いたその音が、ジュンの鼓膜を襲う。
「うぎゃ!?」
驚いて後退るジュン。オレンジ髪のメイドも、お腹は元に戻り、笑いながらこちらを見つめていた。
…ジュンの背中に、何かがくっつく。
「…っ!?」
ピンクのメイドのお腹だった。
…既に先程の倍近くはあるだろうか。お腹だけでも、二メートルは下らないだろう。
やはりその顔は笑っていた。
しかし、その額からは汗が流れ落ちている。
そのお腹から僅かに聞こえる異音…ミチミチ音とその表情は、ピンクのメイドが既に限界に近づいている事を表すのには十分すぎた。
今にも弾けんとするお腹には、まだ尚空気が流れる音も聞こえてくる。どんどんどんどん、張り詰めていく。
ピンクのメイドは、にこやかに、しかし不気味に笑いながら、ジュンにこう言った。
「当店の隠しサービス、パァン!と破裂サービスですぅ♥」
直後、メイド喫茶全体に響く爆音が、店内を騒然とさせた。
「またお越しくださいませぇ!」
何事もなかったかのように頭を下げるメイド達…及び、風船達。
破裂時のショックで負った額の傷に表情を歪ませながら、ジュンはこの店の来店頻度を控えめにする事に決めたのだった…。