プロローグ
前作『魔王な彼の悪女教育』の続編です。
読まずとも楽しめますが、もっと楽しみたい方は
下のリンクコピペか、目次の作者名「ソラ」を押して出てくる作者ページから前作をご覧ください☆彡
『魔王な彼の悪女教育』(全10話+番外編1話)
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白衣の衣擦れる音。
柔らかく、何度も重なる唇。
研究室の薬品の匂いに交じる、何だか甘いようなルヴァイの香り。
自分のものとは違う、思っていたより逞しくて、優しい腕。
柔らかく、嬉しそうに笑って。
私もなんだか、すごく、幸せだなぁって思った。
ある日突然私の隣に座ったルヴァイと、
そのまま一緒に授業を受けるようになって。
放課後に歴史を教えてくれたり、
研究室のみんなで夜な夜な秘蔵のお酒を飲んだり。
意地悪で頭にくるときもあったけど。
思ってたより優しく、魔力の使い方を教えてくれた。
人に頼ることを教えてくれて。
誰かに甘えることを教えてくれて。
私に、しなやかな強さを教えてくれた。
ルヴァイは私の毎日を、鮮やかに彩ってくれた。
だから、これからは私が、あなたに何かしてあげたかったのに。
お願い、帰ってきて。
紅い指輪のような模様が入った指を、ルヴァイの力の無い指に絡めて手を握り、祈る。
何年も、何百年も、待ってきた。
私達はこれから、一緒に時を刻むんでしょう?
また一緒に授業を受けて、
一緒に研究して、
夜な夜な乾杯しようよ。
―――復習だ、エリィ。得意だろ?
放課後、一緒に過ごしたあの時を思い出す。
そう、大丈夫。
きっと一緒に。
同じように歳を取って、同じように皺を刻んで時を重ねて。
きっと、穏やかな老後を、一緒に過ごそう。
前作より見に来てくださった方、本当にありがとうございます!!
続編『魔王な彼の悪女研究』スタートです!
完結済み、前作よりちょっと長めです。
すこしでも本作で楽しい時間をお過ごし頂けると嬉しいです。
しばらく連投予定ですのでぜひまた見に来てください☆彡
まだ前作をご覧になっていない方も、ここまでご覧下さってありがとうございます!!
前作は番外編1話と合わせて、全11話完結済みですので、
よかったらそちらもご覧くださるととても嬉しいです。
一応前作読まずとも楽しめますが、このプロローグを見終わったあとからでも問題なく楽しめますので、ぜひご覧ください!
前作は下のリンクコピペか、目次の作者名「ソラ」を押して出てくる作者ページから飛べます!
どうぞよろしくお願いします☆彡
『魔王な彼の悪女教育』
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