とある“舞台装置”のひとりごと
“物語”を■■■■■■■■動かす存在を“舞台装置”と呼んでみる。
錆びることの無い金は完全な金属だ。
だからアタ……コホン、我々は金色を纏う。
“物語”を完全な形にするために。
それはつまり、すべてを【誰かさん】のシナリオ通りに動かす、ということ。
被造物は逆らえない。これからも、ずっと。
ま、アタシには他に選択肢なんてないし?
ちゃっちゃとお迎えに行きますかね~。
……この言葉も感情も紛い物なのよね。
だとしても、それすらも悲劇になってしまうのはとても悲しいことだわ。
アタシは悲劇にならないけど、他はそうはいかない。
ノブレス・オブリージュってこういうのかしら。いや、違うな?
そんな与太話をひとりでぶつぶつ言いながら。
アタシは“扉”を開けたんだ。
産声という名のプレリュード
哀惜し悼む声をレクイエムに
この世は生まれてから死ぬまでの暇潰し
それが“アタシら”の生き様