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彼の体調不良
「まだ調子悪いの?」
彼はまだ、なんか元気がない感じだった。
「うん、なんだかね」
彼がどこか力なく答える。
「だから、お医者さん行った方がいいって言ったじゃない」
「うん・・」
それでも彼は、煮え切らない。
「お医者さんに行った方がいいよ」
「う~ん」
それでも彼は唸るばかりだった。
「ちょっと診てもらうだけだから、ねっ、行こ」
「う~ん・・」
彼はやはり腰が重い。
「ねっ、すぐ終わるよ」
「う~ん」
「ねっ、ねっ、私も一緒に行くから」
私はそんな煮え切らない彼を強引に説得し、彼を近くの小野医院に連れて行った。
「なんだって?」
診察室から出て来た彼に私はすぐに訊いた。
「風邪だって」
彼はぼそりと言った。
「ほっ、よかった」
私は胸をなでおろした。
「よかったじゃん」
とりあえずよかった。大事が無くて。
「うん、まあね」
ぶっきらぼうだったが、彼も少し、ほっとしている様子で私の横に座った。
「帰り、なんか食べてこうか」
「うん」
「食欲は?」
「うん、それはある」
私たちは、その帰り久しぶりに外食をした。駅前のラーメン屋だったけど。




