なに、これ
私の靴箱に入ってるこの、白い封筒。
なにこれ?
その日の放課後のことだった。
帰ろうとして、自分の靴箱を開けると、スニーカーの上に、白い封筒が置いてあったんだ
何だろ、これ。
不思議に思って、それを取り上げようとした、その時だった。
「・・・わっっ!!!!!!」
「ぎゃーーーーーーーーーーーーー!!!!!!?」
思わず、悲鳴を上げる。私を驚かせたのは、想ちゃんだった。
「何すんの!!」
「ごめんごめん、これ返そうとして、声かけようとしたんだけど、すげー深刻な顔してたからさ。」
・・・だからって、全力でおどかすのは、違う気がするんですけど。
ちょっと息をついて、想ちゃんの手から貸していた問題集を取り上げる。
「・・・どうかしたのか?」
「えっ?」
顔を上げると、想ちゃんがこちらを覗き込むようにして、私を見つめていた。
うっ!
想ちゃんは目力が物凄く強い。だから、こうして見つめられると、ドキッとしてしまう。
つまり、怖い・・・。
「別に、大したことじゃないんだけど、私の靴箱にこれが入ってて・・・」
その白い封筒を想ちゃんに見せた。
「何だ、これ?」
「わかんない」
「開けてみようぜ」
想ちゃんに促されて、私は、封を切った。
カンのいい方は、白い封筒がなにか、もう気づかれたはず・・・(ニヤリ)。






