魔法の仕組みと癒しの施し
待ちに待ったバッツの初級魔術学校が始まった
バッツ４才の時だ
といってもいきなり魔法を発動ではない
情報魔法行使する 情
胸の近くにあるポインター目の焦点を合わせる
これで空中にポインターと魔法行使の選択画面が表示される
探知、回復、治療、通信 攻撃どれかを選択する
すべての魔法はここから選択して魔法行使する
魔法の画面を例にとると
攻撃魔法は火 氷 水、雷 土 風の魔法選択
術式 1-3の選択（低いほど発動までの時間が少ない）
圧縮 1-5の選択(低いほど柔らかい)
範囲 1-5の選択(低いほど範囲が狭い)
距離は50m先固定距離減衰あり、高さは胸の高さからまっすぐ固定
魔法を撃たないときには情報魔法で終了
それまで空中にポインターと魔法行使の選択画面が表示されているがこれで消える
そして視線をずらす
そののちに発動させる 長々と呪文を使って詠唱はしない
発動すれば敵味方関係ない 味方へ ・どの範囲で ・どれくらいの量を・いつ・どの属性で 発動を味方に伝えるだけである
実際の発動は
ラ ジュ1 アツ2 ハン3
雷を即時発動してそこまで強く収束させずに３の範囲で魔法を打つ
魔術師は中級以上で呼んでいい
ソクという速度が追加される
上級魔術師もいる
違うのは合成魔法の追加、複数回唱え魔法を合成し範囲の広い魔法を作る
ラ ジュ3 ソク3 アツ2 ハン3 雷ゆっくり発動収束3範囲3に
カ ジュ2 ソク2 アツ5 ハン５ 風少し早めに発動し圧縮最大で範囲最大を足して
ド ジュ1 ソク１ アツ1 ハン１ 土を即時発動して圧縮は低く範囲も狭く即時発動
を重ね合わせて発動するだけである
ちなみに上の魔法は土埃を広範囲に発動し雷発動で消す魔法
広範囲に目くらましして ちょっとしびれてねという逃走するときに便利という
手間がかかるうえ威力は微妙な魔法である
ここでは紹介しないが上位魔法を使い圧と範囲を狭くすれば威力は上がる
初級学校なので適性と習熟度を見るのが優先で発動できれば次に圧と範囲を覚える
バッツはどうかというと 圧が強く 範囲が狭かっただけでそこを繰り返し発動して覚えるのが学校の授業だ
それが全属性なので単純に６倍の授業料だが物覚えの良いバッツは通常通り初級魔術学校は３年で卒業した
魔術師としては特待生の中でも優れている
一方、できない子も出てくる
情報魔法を発動して探知、回復治療、通信 攻撃をする 情報魔法は記載中省く
バッツが４才で入学してすぐ”癒しの施し”ということを始めた
癒しの施しとは 長距離を移動する商人向けに、無料でバッツが体力を回復させる
貴族は直接お金を徴収できない
何か商人の利益になれば物品の納入価格を割安にしてくれるだろう
バッツはお見合い地獄から逃れたいので休日は率先していく
貴族の中には食糧増産を依頼するもの、住宅建設をするものとに分かれるがそのどちらでもない
物珍しさと実益を兼ねた【売名行為】だが今までこういった商人向けの施しはあまりいなかった
商人向けに体力の回復のボランティアだ
宣伝と売名と割引目当てという利益があるが ボランティア だ
バッツは休日のお見合い生活が一日続くことをに嫌気がさしてさしてさしてさしてさしてさしてさしてさしてさしてさしてさしてさしてさしてさしてさしていた
当初学校が休みの時に商人の体力を癒していたがそれでも平日は半日お見合い生活だ
表向き”貴族の責務として”商人たちへの施しと偉そうに回復しているが、商人割引と”お見合いから”逃れたい逃れたい逃れたい逃れたい
バッツが貴族になる前に思いついたものだ
ジャナ クリス 女
8歳で初級魔術学校に入学 10歳ごろから魔術に目覚める魔術開眼は早いほうだが同じ入学組にバッツがいる
クリス家はパドーラ家（例の第7将軍）と仲が良く、魔術師になりたいジャナは母パメラに相談した
それがパドーラ家の耳にはいり、やがてウインの耳に入るが学校以外で攻撃魔術は使えないのでお断りするほかない
ウインはメイドに執事レアを呼びに行かせた
丁度学校が夏休みの期間を利用して連日朝から夜まで商人向けに体力回復のボランティアをしているが、攻撃魔法以外なら特に制限されていない
面会に明け暮れるバッツ５歳の時である
あと１か月で6才だ
学校に行けばその間はお見合いをしないでいいのでバッツはすぐに学校へ行きたかった
ウイン
【大恩あるパドーラ家のこと何かお役に立てませんか？ レア】
レアは嬉しそうに
【主家に大恩を感じていただけてありがとうございます】
【ですが魔術は学校内でしかできないのはいかんともしがたい】
【そこで バッツ様は6日たつといつもの癒しの施しに出られます】
【同行していただいては？どうでしょうか】
ウイン
【クリス家のジャナ様は火魔法しか使えないはず、それで喜ばれるのでしょうか？レア】
レア
【パドーラ家の要望 クリス家の要望はバッツ様にお会いするのが1番の目的】
【それに評判の良い癒しの施しにも同席できます】
【ジャナ様の希望は通らなくてもよいと思います】
【よければさっそくパドーラとクリス家へ連絡しておきますが 奥様？】
ウイン
【さっそくお願いしてよいかしら 私より適任です】
レア
【では早速】
レアの足取りは軽い 主家の評判が上がると自然に執事の格が上がるし、レアの給金が出しているのはパドーラの家だ
レアはクリス家へいく
依頼主はジャナだから当然承諾、パドーラ家は快諾、ものの３０分でアザラン家へ戻ってきた
ウインに【快諾です】とだけ告げレアはデリンのもとに向かった
レア
【今度の癒しの施しにジャナ クリスさまが同行されます】
デリンはやっと恩が返せそうだ レアといい
レアは奥様もそういっていただきました ありがたいお話です
ありがたいお話の中身
物品の納入価格が月にパドーラ家で金貨42枚分 アザラン家で金貨4枚分
執事とメイド2名分の給料と食費は合わせても金貨8枚浮くようになった
パドーラ家が全スタッフを出しており、そのおかげでアザラン家が成り立ってる
デリンとウインはずっとパドーラ家のおかげといっている 自然主家の格が上がる
それが執事レアの【ありがたいお話】の中身だ
バッツの目的は違うが お見合い回避に勝るものはない
ミドルディア到着後すぐにはじめた”売名のための奉仕活動”は１年を過ぎていた
