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バッツの冒険記  作者: 寿限無
ミドルディア編
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落ちこぼれ騎士 アゲイン

翌朝 調査官ルーデルに回復魔法がつかえることを父デリンが報告していた

あと10日かかる馬車での移動

途中のキャンプ移動では旅慣れたルーデルも疲労感はある


しかし魔石による回復ができる 実演もできるとしたときに顔色が変わった


ルーデル

【バッツ君 昨日お父さんにしたように 私にも同じようにしてくれるかな?】

バッツ

【はい 魔石をおかりしていいですか?】

ルーデル

【ああ そうだね】といい 魔石を取り出してテーブルに置いた

ルーデル

【術式はなにかな? バッツくん】

バッツ

【じゅつしき? わかりません 手に持ってもらうだけです】

ルーデル

【手に置くだけ?かい 術式というのはどれくらいの時間で体が楽になるかだよ】

といって手に取った瞬間癒しの力が緑の光とともに発動した

ルーデル

【これは即時発動の1式だね これは全回復 すごいよバッツ君】

バッツ

【ありがとうございます もう少し魔力を溜めたらもっと元気になりますよ】

と騎士の略礼(左胸に手を当て頭を15度下げる)をした

ほほえましい空気が 護衛の騎士団から感じる

ルーデル

【これは将来楽しみだ  さて出発しよう】



ミドルディア到着


フキガミを出発して15日、明日はミドルディア到着だ

護衛の騎士アゲインが親子3人のキャンプに来た

アゲイン

【デリン様 ウイン様お時間よろしいでしょうか 今後の予定についてです】

と貴族生活の事についてきたようだ


デリンは【どうぞお入りください】といいアゲインを迎える


アゲイン

【ご提案があり参ったのですが、マナー専門、メイド2名のお話はさせていただきました】

【護衛中に気づきましたが、やはり執事をお雇いになられてはどうかと思います】

【費用のほうは問題ありません わたくしの家からお出しします】


ウイン

【もっともなお話ですが お金はいらない、執事は提供する その。。。】

【なにか。。その思う ところがおありの様子 おきかせください】


アゲインは見透かされた様子を隠さずに

【貴族にとって最も侮蔑の言葉がございます それは”恩知らず” です

【今回は恩の先売りですよ】

【父はこのミドルディアの8軍の第7将軍です 1代貴族です

【私はその息子 私自身が功績を挙げねば私の娘は貴族ではなくなります】

【父として娘には苦労かけたくありません 私は父のように武勇で将軍にはなれません】


アゲインは満面の笑みで一気に話しかけた

時間をおいて

【そこで。。。恩の押し売りですよ】と照れ臭そうに笑う


つられて夫婦も笑う【押し売り】笑い転げそうになっている


アゲイン

【いかがでしょう 買っていただけませんか?メイドも2名もお付けしますよ】

デリンとウインは【承知しました お助けください】3人ともにこやかであった


その後アゲインの事を聞くと

騎士として武勇で父の後を継ごうとしたが才能に恵まれず、

父の7将軍としての資産である 執事とメイドでなんとかしようとしてる

丁度良いところに新規で貴族になられる方がいてこちらが助かりました


自らお落ちこぼれ騎士名乗るアゲインと騎士すらなれなかった父デリン

なにか通ずるものがあったのだろう


アゲインはミドルディアの貴族街に住んでおりその時に父デリンを見たような気がする

実際学生で一時貴族だったデリン


当時はただ新しいで生活への期待していたバッツであった

翌日からミドルディアの新しい生活が始まる。

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