バッツ57才 ラブレスの旅
新年になりミクガ、ミクザとも魔術師協会をやめ
ミドルディアで”あなたにも成れる上級魔術師”をツアーで巡る
去年までのイノシシ魔石所長が落ち着いて普通になったエリーサ
子どもと孫の心配で王宮を走り回っているアンジュ
コケーコッコ第3、第4を立ち上げるゲンルール
ここでぼさーーーと待ってるだけのバッツ
ゲンルールに”公式には引退していいんだよ”と声は掛けた
長月末には寄るがバッツは予算申請を葉月で終わらせ承認も終わったので来客がいないときは貴族らしくメイドたちの斡旋をおこなっている
ヒュドラも離れて開拓地近くに移動したためメイドからの評判もずいぶんよくなった
閑といっても情報取集は進めている
ドワーフの窯で6台のドワーフ馬車、2両の客車、1両の寝台馬車があり生産は終わったが改良は進めている
一度に8人と運転の2名で10人のドワーフ運べるようになった
ミドルディアは住みよいらしく現在4家族とゲストハウス2棟の200人までは宿泊可能だ
ボディコン爺さんは古株で動かないがその他3家族は入れ替わりミドルディアの洞窟生活を満喫しているようだ
その代わりロア東12、14、15に少量だが金属があり供給をしてもらっている
ドワーフの里はバッツの給金で作ったエンジン馬車の優先配布先で製造分を含めると28台まではエンジン生産 客車もドワーフ仕様の56台 寝台馬車の16台を今年生産分をもって終了する
ドワーフからはワスプの金属鎧に修理依頼が来て暇つぶしといったところだ
人間は3週間で修理が終わる鎧がドワーフ一人で 2時間だ
あとは食ってしゃべってそのうち寝る
ワイヤーの先を丸くする加工があるがドワーフ7分 人間は4人で3日ともう勝負にならない
チート種族がチートスキルを持つとここまで早い
バッツは巻き上げ機のワイヤーが心配で3回目のカットをしたと聞いている
ワイヤーというものは伸びるので100m規模の巻き上げドラムの追加機構の制作依頼の現場を中心に見て回っている
それでも来客は多いので2時間程度しか見て回れない
旅立つミクザには服を12点ほど配ったので妻たち全員にプレゼントしたことぐらいか
長月11日の論功行賞でバッツは国王から金貨の支給を国王と同じにする
内容は秘匿中の秘匿だが1000年のミドルディアの安定をもたらすものだ
と紹介された
違う点はもう一つ王宮のハニトラ要員の新規停止と処遇がバッツの権限で動かせることになったぐらい
ミドルディアでバッツでないと駄目なところは魚施設とドワーフの里の10日以降中央側のダークエルフ関連の高地
この3つに絞りそれ以外はバッツから手が離れる
外交の王宮官のトップであることは変わりない
長月の14に出発しゲンルールの第3コケーコッコの丸太小屋に住む
両親がいなくなり落ち込んでいたので 強引にガハトまで連れ出す
バッツの両親はまだ元気だ
【貴族生活をお望みなら私の自宅空いてますよ】
ウイン
【ここで結構よバッツ あの貴族暮らしは私達にあいません 良い働きをしないと駄目ですよバッツ】
まったく来る気がないようだ
神無月の9日に到着しラブレス対策を考える
一昨年の金貨を受け取り去年分は自分らで配送しろで突っぱねてみるか
自分らで耕作しない怠け者にできるとは思えんが外注ばかりのツケだ
ラブレス生産分へはミドルディアの支援はない
使った時点で焼き払うと警告している
ウベコード国内への肥料、木材、真水施設の綿、薪、炭の不足分これについてはミドルディアから支援 国内価格に送料追加のみ
ウガードはやめたがウフェタ、北東オアシス ガイコード側の北オアシスは人員の派遣の支援もする
その他は通常通りだが例外はエンジン馬車の購入と維持は例外の方針は変わらない
ラブレスの支援に使えばすべて取り消し通常価格に変更する
と一昨年からかえて今年で3年目
ラブレスは随分干上がっているようだ
バッツの変更したラブレスからガハトまで自力取引
ラブレスからウナコード産物の自力取引が随分成績がいい
去年のラブレスウナコード間の取引報告を見てラブレスと交渉方法は鞭しか使わないと決定
【買う物がないんだ鞭しか使わないでいいだろう】
アルミナの産地周辺の農地はミドルディア向けのデザートシリーズへの肥料追加は妨げない
ラブレス分に適用はさせない方針も決定した
見つかった時点で燃やし尽くす
もうその順はできている
11日の交渉の日
早速【決定事項です】といって前日までに決まった資料を渡す
上の通りだ
交渉の終わりだがなかなか理解してくれない
交渉人が金貨を前払いしますといっても即座に拒否
【ウナコードの輸送依頼は不可 自力補給のみ】
【昔のラブレス領は今はウベコードだ ウベコードへ支援はするがそれはミドルディア向け価格ということで多少割安だ シェラーン分はもっと高い】
私達では作れないというと
【自分たちでやれよ タカリン島で作って食べろ】
【ないものは自力で仕入れろ】
ラブレスに商人がお越しくださることはできるか?と聞いてきても
【遠いところで行けない ガハト渡しは変わらない】
全面拒否でなにも譲らない
神無月の交渉は18日 神無月29まで続いた
翌日の末日やっと交渉人が【残念ながら交渉はうまくいかないようです 一昨年の金貨と去年の金貨をお支払いします】といった
バッツ
【竜に聞いていないか? 金でっひっぱたいても動かんといっておいたがね】
【金は要らん 自力でやれ できなきゃ滅べ】
バッツは【金貨13000枚はミドルディア法上死刑が妥当だとおもう 詳細な条文をここで発表してくれ 刑務官】
刑務官【金貨3枚以上くすねるか、年間の清算を金貨18枚を越したものは死刑】
バッツ
【シェラーンは約7000枚ごまかしましてね で1500万人程命で償ってもらいました】
【タカリン島の人口何名です? 約14000枚分の金貨なら 67000万人は命でつぐなってもらう必要がありますね】
交渉人は押し黙る
バッツが【何名ですか?以前いただいた人口調査では5万人と書いてありましたが 命が足りません】
刑務官に向かい 【金貨をすべて没収しろ】
貧弱な交渉人からさっさと取り上げる
バッツの目の前に置く
バッツは財務官に金貨の枚数を数えさせる
ラブレスの交渉人が息を吹き返したようだ
【全滅こということか こんな交渉があってたまるか】
バッツはこの言葉を待っていた
【これが私が変えたミドルディア流交渉術だ 取引しただろ しかし金は払ってない】
【今回は没収する金貨が足らないので金では解決しない 命を差し出せ】
財務官はこれまで数えて満額以上はありますが?と聞いてくる
バッツ
【年を越した無理だ 今年はもう神無月だよ明日から師走だ ごまかせない】
【自分で設定して自分では破れない】
【金貨を5万人分 なら100枚だなそれを返してくれタカリン島の命の値段だ
【ミドルディア計算額と合致したら差額は戻せ 俺たちは強盗じゃないからな】
【住民全滅だが死んでから使い道があるといいな 金貨で何するんだ あはははは】
【さてタカリン島全滅だ 俺以外で領土を切り取ってこい フェライトから堂々と進軍しろ】 と大声で叫ぶ
【俺が入らなければいいんだよな それと計算は間違えるなよ 余分にもらってはミルディア様の威光が落ちるぞ】
軍隊を動かす気はない 交渉に使う
【金貨を数えますのでもうしばらくお待ちを】とラブレスの交渉人に話しておく
金貨789枚返したのは師走の15日
バッツはフェライトの時に確認をしている【魔力のある人間は入国できない】を利用する
バッツ
【ではトンネルを封鎖しよう 魔力のある人間が入るなと言われているからな】
【フェライトにいる魔術師に連絡 解777 で入り口を建物ごと封鎖】
【終わったら連絡して】
通信をした王宮官がすぐに連絡をする
【私はミドルディアの人間ですがミドルディアの軍隊が入れないように地下通路は封鎖しました】
【これで私は皆様方を全滅の危機救ったわけです】
【さてこれから今年の分の交渉に入りましょう】
【しかしウベコードもミドルディアも輸入できませんので交渉終了ですね】
【タカリン島で自給自足生活でお過ごしください】
【さてラブレスからの交渉は何ですかな?】バッツはいやらしい目をしているエリーサが見ると誤解しそうだ
【輸送が無理ですか商談されてはいかがですか?】
【シェラーンで聞いた空飛ぶ機械で運べるのではないですかね 】
ラブレスの交渉人は言葉を失っているがやがて【通信をして相談します】やっと交渉に入るようだ
バッツ
【良い取引 金と金貨では動けませんよ それではどうぞ】
バッツたちは退席する
変更できるようならその程度の禁止事項だ
翌日、翌々日と待ち14日の午後交渉の連絡がある
始めはバッツは出席しない
呼んでくれと外交官に行っておく
バッツが呼ばれたのは夕方
念願のタカリン島入国のお知らせだ
バッツ
【では100人程度交流団を結成して訪問しますよ】
【時期はいつ頃が良いですか?】
ラブレスの交渉人は急ぐ すぐにでもといっている
バッツ
【ウガードからの船着き場から100人は乗れませんね 岩を地道に除け陸路で入りましょう】
【ではフェライトに向かい迷う 準備は終わっています】
バッツは既にフェライトまで薪、食料をすべて運んでいる
もう道は一つしかない
ミドルディアの交渉官38名が本来先発隊だがすでにウガードには到着済みの兵士48名、フェライトには魔術師6名がすでにいる
フェライト集合の通信をする
バッツたちの交渉官チームが一番遅い
バッツ以外は早急に出発する
バッツはヒュドラでウナコード、ウガード経由でフェライトに入る
何が待ち構えているかわからないのでエンジン馬車は補給専用にして焼き玉馬車で10台で交渉官たちと移動、ウガードまでの薪、アルコール食料の補給はもう終わっている
準備9割あとは移動だ、交渉なんて1割にも満たない
バッツはヒュドラ用のリュックサック3つを抱えて移動だ
味気ないが快適ヒュドラの旅
ウナコードに合流し 補給の追加交渉官たちは3日後到着だ
バッツはウガード、フェライトの補給状況を聞く
何しろラブレス分すべて足止めだ 余裕だ
バッツはミドルディアからの補給状況の確認をする
アルコールと食料 あとは補給の燃料の薪 準備は万端だ
バッツは確認後ウガードへ飛ぼうとしたときに青竜から通信がある
----ここに来るそうだな バッツ
バッツ
----そうですね 今補給中です
青竜
----歓迎する ゲイザーとアップルの発見したゲイザプル
----ドクターグレードン ノーベンバーの構築したDRGN通称ドラゴンシステムへの招待は初めてだ
バッツ
----いきなり新情報ですね この星はゲイザプル ドラゴンシステムで動く いきなり暴露して大丈夫ですか?
青竜
----MADって知ってるか?
バッツ
----初耳ですね
青竜
----相互確証破壊 Mutual Assured Destructionという
----簡単に言えば 俺らを攻撃するならお前らにも同じ攻撃をするということだ
----お互いが攻撃する体制を整えてやっと交渉のテーブルが開く
----流石バッツだ 教えずによく気付いた
バッツ
----ミドルディアがそうですからね
----こちらからは戦争吹っ掛けないが、吹っ掛けてきたら反撃をする
----そのままですよ
青竜
----そうか ま ともかく歓迎するぜ 伝説になるぜ バッツ じゃーな
―---プツ
なんのこと?この妄想エロガキ親の七光りが伝説かよ
まあいい
ヒュドラに乗ってウガードへいこう
補給の問題がなければ一気に飛んでいこう
ウガードでミドルディア兵士と合流し南下してもらう
バッツはフェライトにヒュドラで飛んでいく
フェライト到着は睦月の4日に到着
塔が丸々埋まっているフェライト
バッツはゆっくり土を除去する
兵士も来ていないし交渉官たちは10日後到着だ
バッツは排気塔に偽装されている塔をゆっくり見て回る
別にバッツが作業はしなくていい
食料はフェライトまでは来ている
困ったらラブレスが何かするだろと思って放置だ
こちらにいる6人の魔術師と連日魔術の練習でもしておく
フェライトまでの補給は確認したがきちんと来るかの確認だ
予想を上回って困難かもしれないし、食料の輸送で中身の確認も必要だ
3日後に戦士、9日後に交渉官たちがやってきた
兵士たちは輸送するため今いるのは12名残りはウガードへ帰っている
交渉官たちの休息で2日ほど休み、2回目の補給が来たところで出発する
塔の掃除は1日もあれば終わる
解32ー37で大量放水してみる 5回ほど結界魔法を使ったらきれいさっぱりだ
交渉官38名 焼き玉馬車の補給に3人残し バッツたち36人の外交交渉団が初めて見る夜でも光るトンネルを通ってラブレス入りだ
日の光が入らないが腹時計で3食食べつつ1日経った
まっすぐなトンネル1000kmぐらいだろうか?ところで休む
寝台馬車6連結12名でフリーズドライ製品の旅だ
念のため補給の3人にはアルコールの補給状況を確認する
1000Lタンク6つ積んでおり到着したエンジン馬車で補給中ということだ
2日目も同じ様に進む コンクリートできれいに舗装された道 下り坂で
燃料消費も少ない 2日目終わりに何やら施設がある上に伸びているようだ
途中の島かもしれない
そうすると随分進んだことになる
3日目からは上り少し急になるが 6時間ほど走り地上の明かりが見えてきた
念のため1台はここで待機 アルコールの補給をしてもらう
24名を乗せた焼き玉6連結馬車が完全に地上に出たのはそれから30分後
景色が一変する
海にコンクリートの施設がきれいに並び排気塔が6本ほどある
道は黒い石で敷き詰めてあり案内板がある
海に向かう道にコンクリートの建物が並んでいるが、行先は内陸のほうだ
3時間ほど走ると門がありそこで衛視にミドルディア交渉団であることを告げる
すぐに案内がありまっすぐ進んだ建物に入る
地上から12階建て、、50mぐらいだろうか、60戸程建物が並んでいる
バッツたち24名の交渉団はゆっくり歩く人たち8名に迎えられる
部屋に案内されるバッツ一行
白亜の石がきれいに並ぶ建物の中、24名それぞれ案内をされて部屋に入室する
バッツは夕方になっているが部屋の中は照明で明るくなっており報告物を書くのに支障がない
ベットも随分柔らかく 清掃も行き届いており窓には花が飾ってある
出窓には白を基調とした模様が描かれていてミドルディアのお風呂をさらに洗練したデザインの女性の肖像画がある
部屋は手の収まる通信装置で部屋番号を入れると通信できるといっていた
これがカギも兼ねるのでなくすと部屋に入れない
明日の朝からの交渉だが敵地ということもあり事前に覚えておくようにした
23名に得意分野がありバッツは記録係といったところだ
食事に呼ばれる
食堂といっても応接間だ
ここもきれいな白い石とテーブルは磨かれて奇麗な木目 ニスでも塗ってあるのか輝いている
食事は羊の香草焼きと魚のソテーと付け合わせのデザートキャベツ
小麦の膨らんだパンで男性でも十分に満足できる量だ
アルコールはワインが出た
非常に満足する良い味だった
食事は個別なので他の交渉官の分はわからないが給仕のものの話では全員同じものといっていた
これまで会ったものは全員魔力がない
当然ステータスも見えない
バッツも魔術の画面は出るがすべてグレーアウトして使えない
探知もできないのでただあとは寝るだけだ
翌日 タカリン島の状況を作物から聞いていく
。。。が 農業生産はすべてを任せているのでなし
金属は フェライトからおなじみ鉄鉱石と金銀 タカリン島では銅が産出するが輸出には全く回せない
アルミナは酸化アルミナ 土からはケイ素というものが取れる
ミドルディアでも大く使われケイ素鋼は馬車の金網に使用している
産出が多く製鉄しているどの国も自国産で賄える
ゴムの算出はないがケイ素をを加工する設備がありシリコンという物を作っている
このシリコン加工品がタカリン島の特産だが輸出はせず 金塊輸出にとどめているそうだ
バッツがここで口を開く
【この照明は何を燃料にしていますか?】と聞く
金属関連のラブレスの交渉人は【燃料ではなく”電気”を使い電気”エネルギー”でつけている】
【シリコンから作るLEDで光らせている】
バッツ
【雷のようなものか?】
交渉人は【制御が微細だが本質的には同じ】だ
次にゴムの担当がこちらでは産出できないゴム素材があったが?ときくと
それがシリコンだといっている
作物の産物の交渉については残念ながら何もない
これまで通り現ウベコードからの食料輸入で決着だ
フェライトからここまで3日
金属もないし交易はシリコン製品の輸入と生ゴムの輸出で決着しそうだ
金額の折衝と輸送の問題だ
ミドルディアがここまでくるのは問題ないがここまでガハト渡しで通している
直接取引以外受けないというのはシェラーンのごまかしの件以降ずっとそうだ
タカリン島以外はすべてミドルディアの交易所渡しで輸送費は商品価格に上乗せで回っている
バッツは
【こちらに来られればいいでしょう さして手間でもありません】といって折れない
バッツたちが実際に来れるし日程的に1月もあれば往復できる
ラブレスの金属交渉人は金属での取引が希望だがバッツは過不足分は金貨で払うとこれまで通り平行線だ
シリコンというのは用途が広くつなぎめ、潤滑に使えるが強度はそこまでない
原材料も豊富だがタカリン島以外では加工できない
先ほどの電気というものをたくさん使うらしいが繊細な制御が必要で残念ながらタカリン島の特産だ
その日は平行線のまま終わる
翌日も同様だ
どうしてもこの島から出たくないらしい 動けないそうだ
シリコンという物を実際商品としててみせてもらう 初めは柔らかいが隙間に入り固まると硬くなる
その状態で交渉官でもこねれるが固まると随分硬くなる
隙間に埋めるが硬くなると脆くなるかわりに確かに硬くはなる
建材用ではなく室内をむらなく固めるには確かにいい
これまでどうしても隙間が空いているのは確かにかっこ悪い
ここの建物は白を基調としていてその色ともあう
新しい産業になりそうな気はする
しかしどうしても輸送と金貨解決で止まる
ラブレスも引かないしミドルディアも引かない
残念ながらこの日も成果なしで終わる
交渉団と打ち合わせをする この3日 産物と交易については提案したし向うからも提案があるが
残念ながら電気を細かく制御というのがよくわからない
金属の専門官、、、、 新グリーンだが 何か見せてもらうようにできないか? 話だけではよく分からない
ここで作物の調査官には残念ながら取引は難しいと話ラブレスから引き返す指示をした
こちらは現地調達とウベコードの作物でで十分なようだ
残念ながらミドルディア産は両方が折れないため取引停止になる
ただゴムの調査官は残ってもらう
ゴムの産出量が日に40kgほど出る 使い道は広いが輸出分が32kg分に達しミドルディアの製品出荷を押し上げている
まだ8kgはドワーフ分として使っているが今年である程度はいきわたる
再来年には余剰になるのでラブレス分は確保しておきたいし、ラブレスもゴムのほうが良いところが多く取引希望は強い
初交渉とはいえなかなか前に進まない
丁度ウベコードからの補給が運ばれてくる
エンジンは小さいが8両で一気に運んでいる
貨物も3倍はあろうかという大きさだ
排気音がせず キーーーーンという高い音、ギアを変えずにそのまま発進している
随分進んだ馬車に見受けられる
バッツは産物がうまくいくように先進的な馬車を使っているのかと思ったが、何やら線をつないでいる
貨物を下ろすのも機械で降ろしていて人力を避けている様子があるが、確かに荷物の積み下ろしは早いし馬車から水平ににそのまま倉庫に降ろせるようにしてある
ミドルディアでも採用したい
荷物は荷物専用の箱で降ろして運ぶように一定の大きさに定められている
なかなか効率を重視しているようだ
バッツは 残念ながら交渉はうまくいかないと思い始める
ミドルディアの他国に比べればずいぶんと進んでいるが自動で人が運転せずに運べる
決まった位置に自動停止と技術的には10年とかの進歩ではない
タカリン島の先進的な状態を見て同行の交渉官に意見を聞く
交渉官は全員一致で【交渉打ち切り 交易停止】でまとまっている
お互い妥協の余地がない
自動運転の車を見る前ならもう少し粘ろうとも思ったが、現状で安定して暮らせているなら、、、言い換えれば困っていないのでゴムの交易許可ただし自走のみ ガハト渡しで決着することに決めた
翌日の交渉でゴムの交易はガハト渡しで自走で運んでくれ 交易にはフェライトからガハトの交易担当に連絡をする
ということで落ち着いた
ラブレスからすると交易拒否にみえるといわれたが交易は可能ですよと答えておく
最後にウベコード経由で購入しようと思われないこと
バッツ
【食料すべて燃やします 準備は完了しています これは変更しません】
バッツが居なくなった後でも有効なようにヒュドラでの旅行時結界魔法で18層の魔法が敷いてある
魔法の行使を禁止されない限り有効だとまでは言っていない
一度セットした結界魔法はバッツが4回目今から43年前のものも消えてはいない
解の番号は1479か所目だ
積層分は16層
ミドルディアが降伏しようが結界魔法には関係ない
他国の皆さんミドルディアと戦争したら全滅を覚悟してください とここでも書いておこう
ヒュドラの定期回復用に動かさないといけないなら結界魔法は動かせないが解だけ動かせる
全大陸に仕掛けてあるので、ミドルディアに何かしようとしないほうがいい
バッツたちミドルディア交渉団は8日の滞在を終えたタカリン島を後にする
3日後フェライトについたことを確認したバッツ
燃料補給車の人員の報復で7日後
バッツだけは居残りで竜の使者としての面会だ
ヒュドラも呼ぶ
季節は卯月の2日になった
絶望の始まりだ