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バッツの冒険記  作者: 寿限無
地図作りながら冒険者始めました
139/142

開拓復帰3年目 56才 塩施設完成

引き続きトリトの砦に滞在する


連日の鉄管運びも終盤だ

神無月になれば帰りのキメラが現れるのでその状況で変化するが駄目ならそもそも箱を持っていかないので塩はもって帰れるだろう

塩施設のコンクリート注入作業が始まった

水の確保のために水タンクを追加したのみで補給ができて回っている

鉄管は200本は運んだところで今月中に終わる


エリア2の植物採取施設へ行く

コンクリートで固められたウッドハウスが1本の土台となる柱に乗っている

周りは6人が住める熱帯産作物の試験場になっている

中央の柱の周りには支え柱を73本で支えこれまたコーティングをしている

追加された高さ調整のアジャスターである程度まで高さ調整は可能だ


バナナ採取の馬車とすれ違う

防腐材はやめてコンクリートの板を輸送して敷き詰めている

これでも1年しか持たないが防腐剤で8か月しか持たない土地

これでいい


不評のエリア3のバナナの居留地

ここも烏賊ブロックでかさ上げして 30m四方のブロックに変更になった

あのモンスターが流れていくエリア3でもこのまま住めるといいこともある

魔術師は嫌そうだけど。。。


妖精族で変化を聞きに来たが話せない、小さい どこかにふらっと移動しっぱなし 何を食べているのかわからない 

わかりようがないなといっておいた

危害を加えないので放置でいい


多少住環境は良くなったが、モンスターゴロゴロひたすら探知掛け直し

夜は寝ぼけたキメラが来るとか もう不人気がぶっちぎりで一位だ

ここの配属になったら給金は12枚に増額されるが金貨6枚でいいのでここは嫌だという魔術師多数

少し改善を考えたいがこの烏賊ブロックしか道がないのでどのみち補給は1本

途中の烏賊ブロックを少しづつ追加しているぐらいしか変わりがない

改善は難しそうだ


丁度いいところにオロチが現れた

さっさと討伐していく


エリア1のゴムの木ががサウスディア東に移設されてエリア1の仕事は果樹とワニ、作物の苗木まで育成と決まっており

新入り作物調査官の研修場になっている


国王が決まった ボンババボンだ

商人出身者で財務官になった

空気は読めるということだがバッツに一度このトリトに連れてこられて以来まともになった人物だ

キメラ3匹と一緒にここの烏賊ブロックの様子見に行けといったロアの財務官だが偉くなったものだ

働きが悪いからそうやったがまじめに働くとみるみる出世した


長月29にキメラが戻ってくる

塩は満載運んできたので撫でようといたら逃げた

しょうがないのっで追いかけるが更に逃げる


しょうがないのでワロスを呼んでさっきのキメラにオロチが置いてあるから食えといってみる

バッツ

【これで塩の輸送にめどがついたな ワロス 96個持ってくるから順序良く塩持ってきてここの場所に置いといてね】

【人間があとは持っていくからおいとくだけでいいよ】


ワロスは何か言いたそうだがビビっているようだ

探知を思いっきり絞っただけなのに ね


トリトの砦に帰り作業の追加だ

バッツは塩がキメラで運ばれてくる、ワインの商人に持って帰ってくれと作業を追加しておく

ワイン6樽の輸送の帰りは空なので喜ぶはずだ

土運ぶより塩がいいだろうからな


バッツは塩の作成施設へ出かける

ここは商人で回せる


ガハトに飛んで予備の焼き玉馬車でシングリーンのいる巻き上げ機へ配送に出る

シングリーンに聞くとつなぎ目外れていないがの改良よりワイヤーが伸び調整ができない

張ってもゆるみが出る

もう少し余裕がないと途中で止まる

ワイヤーが伸びたんだろう といっている

金属でも伸びるが1600mでは影響が大きいのだろう

今は昇降できるので補給品とウッドハウスを下ろす


下に調整機構はあるが確かにぎりぎりだ

もう一か所巻き取り個所を増やして調整するか上に巻き取り機構を増やすかだ

上のほうが工事しやすいので追加工事だ

巻き取り用のドラムを追加すればいいんじゃないかとは思う


バッツは戻りの補給船に同乗して向かう

神無月の8日に到着


コンクリートの圧送は40本目だ

120本のパイプを新規に追加し接続の金具を取り付ける


組みあがる金属足場にコンクリートを詰めていく

ここは潮風も大きく割れやすいので崖に240本固定をする

そのうちの一角に 届いたベアリングを3か所つなぐ

こんこんガンゴンうるさかった水車が実に静かになった


しばらく足場全体にコンクリートがいきわたらないが当面うるさくなくなっただけでも大きい

神無月の末になると補給資材と上流での水採取の2船で進める

補給はこれまで通り現地のコンクリートとバッツ 水はバッツが汲んでくる

3船目は材料専用で運ぶ


師走の16日補給の時魚施設の事を考えて更にウッドハウスを運ぼうとするがリフトの制御がうまくいかない

補給は急ぐのですぐに出発したがロアのシンブルーに対策を考えて当面ワイヤーを切るしかないのですぐに対応をするように連絡する

シンブルーは後4日で砦までくる位置にいた

同じように切るしかないと思ってエンジンカッターを持ってきている最中だとのこと

この巻き上げ関連は任せることにする


補給が停まるので重要なところだ

現在は2重巻き線でプーリーを作っているが巻き取りドラムのミドルディアに発注したと連絡があったのはこの時だ

疲労を見るためワイヤーを外すといっている


師走の末補給物資を下ろして残り56本鉄管を取りつける

そのあとは職人たちに任せコンクリート注入だ


バッツはガガガガ川を北上し補給処に戻る

リフトはワイヤーを15m切って固定されている


後日調査するとおそらく5%程80mほど伸びることが分かったが当時は接続が緩むのか切れかかっているのかといろいろやっては見たといっていた

この半年後にワイヤー全交換をするが切ったワイヤーは72mプーリーと余剰巻取りのリール追加で2年ほどは動作している

当時はわからなかった


バッツは補給が心もとないので魚施設はいったん中止し、コンクリートで固めたら退避の指示を出した

補給施設の整備のためバッツはすぐに戻る

シンブルーとシングリーンでワイヤーを切ってみると通常どおり動いておりシングリーンは帰りシンブルーがこちらに滞在する

毎日余剰分の計測とロアで引張試験をしている

結果は上に書いた通りだが当時はわからない

試行錯誤だ


補給は1一回分ガハトから余分に分けてもらい塩施設に帰る

川は速度が出ない分不便といえば不便だがエネルギー消費の点で優れている

川の勢いで下っていくので消費なしというのがいい


途中でゲンルールからどれくらいならそこに行けるか相談があったが補給の面で難しいと答えておいた

アンジュは娘が心配なので王宮でいろいろ動いているので呼べそうもない


こことは離れているがゴゴゴゴの果樹、防衛とは無縁なベルリエッタなので放置しているが見ておく必要はあるがそれよりここの補給のほうが心配だ

睦月も同じひたすら補給だ


如月16日に全面鉄管コンクリートの注入工事が終わる

塩はどうしても入ってしまうのでどれほど持つのかわからない

海風の当たるポンプの寿命は半年だ

半年に一度交換であとは放置

塩の輸送ケースは雨が降り薄い塩水になるかと思ったが途中で塩が溜まっており塩の結晶が残っている

給水 排水ゴムホースの交換は同じく半年に一度で見てみる

熱帯雨林で壊れてもそれまで溜まった塩で多少は融通が利く


如月の18に2名 22に2名先に帰りバッツと3名は居残りだ

コンクリートの作業道具を先に返す

船2台では乗らないため往復して補給物資をもってきてもらう

何年持つかわからないが当面消耗部品の交換以外で来ることはない


本来は文月までかかる予定だったが今年烏賊ブロックを海に沈める計画だった

リフトの様子が心配で作業は延期した

往復40日なのでそれなりに大変だが今までなかった港と塩の入手ができる

崖に鉄管にしたのはギギギギの南で果樹が自給できればいいと思って崖の上部まではつなげたが恒例の草3m、木は鬱蒼、いつもの熱帯雨林だった


弥生の29に残りの2名が退避 機械の撤収は終わった

バッツはこのままベルリエッタへ行く

ここはぎりぎり通信が通じないので不便だ 


快適なヒュドラの旅でアフォートにつく

卯月の16に到着


バッツが来ると一応シェラーンだが歓迎モードだ

不満暴露大会だったが自業自得とは言わずに【ご自分たちでお決めください】で終わる

ミドルディアとは交易もないしここの果樹園の様子を見に来た

ドリアンとバナナだけ多く栽培されているがベルリエッタからドリアンが出回っても結局量で勝てる

ここからシェラーン本国まではドリアンもバナナも持たない

上限がここからならスカイブルーまでだ

モンドラーへは時間的に無理だ

移動は禁止を律義に守っているのか北に移設したのか知らない

チャラオでは栽培ができるとは思うがそこまでの移動途中で枯れる

塩気を多く含んだ風でアフォートでは栽培できない

ドリアンが生育できるのはトリトから7日目 ここから以前の遅いエンジン馬車のギア3で8日

普通の馬車ならキメラに遭遇しなくても11-13日の片道だ


再度

【境界の川からこちらはミドルディアです 川からこちらの施設の撤去、採取の禁止です】

【お守りいただかないと面倒なことになりますよ】

これで馬鹿正直さの確認だ

国境の小川に土魔法で50mの土盛りをしておく

始めてみる結界魔法にどよめきが上がる

50kmは一回で作った 実際には 山岳地なので50kmで50mの土壁だ

バッツの用事は終わり追加で土魔法で盛っていく

丸一日かかったがこちらに来れば堂々とベルリエッタを切り取れる


用事が終わったのでトリトの砦に帰る

アフォートで買えるだけ買ったが最後は一日食べれなかった

トロカで腹ごしらえだ


卯月の18になった

通信で報告しておく

トリトの芋生活になれる間もなくひたすら報告書だ

バッツが帰ってくると通信がずっと使いっぱなしになる

塩について聞いておく

やはりキメラは怖いようだが ワロスがバッツに相談したいことがあるといっていた


バッツはお出かけ エリア2のワロスに行く


バッツ

【なんだ?用事って】

ワロス

【シェラーンのほうに住めそうなところってある?】

バッツ

【ああ ケラーガータのメランコリーダはキメラもたくさんいるよ】

【人間が討伐にきている様子なので安全ではないがな】

ワロス

【ンゴキメラたちが北に行きたい ここはキメラが多すぎて暮らしにくいっていうんだ】

【仕様がかわって遠ざかるでしょ キメラから離れないといけないし、それに動物も避けないといけないし 狭いんだ】

バッツ

【わかった ミドルディア国内だと人間に危害が及ぶと俺が出てくるぞ】

ワロス

【赤竜に相談したら中央の山の向うは住めそうだって言ってたけどバッツに会っって聞いたほうがいいっていってた】


バッツ

【そこはミドルディアじゃないからおれは出しゃばらないよ ただ人間が1400ア万人いたがおれが壊滅させてな 5日で】

【キメラが最初は40匹 2回目が100匹程度だった 3回目はモンスター解放したので少し減ってると思うぞ】

ワロス

【じゃあ移動させるよ 連絡しといてくれないモンスターは勝手に食べるけど攻撃しないでって】

バッツ

【わかった 】

バッツはすぐに通信をする


白いキメラが移動する 大至急通達を出してくれ

モンスターが居たら討伐してそのままほっておけ

北のメランコリーダまで行きたいそうだ

邪魔するなよ キメラに危害を加えると反撃を食らう

そのままいかせろ


バッツ

【では好きに行ってくれ ただ人間に手を出したら容赦せんぞ】


ワロスキメラはキメラ語で何かしゃべっている

もう何言ってるかわからないので記載を省く


バッツはトリトの砦に戻る

シェランへ通信を頼む メランコリーダに白いキメラが行きたいそうだ 30-40匹ぐらいだ

塩の作成施設はサウスディアの砂糖工場とアルコールの蒸留施設に間借りして作っているそうだ

後で見に行く

日に3回程度見に行っているが1日3箱はあるのでお昼の配送時に変更 1回でいい


戻ってからずっとキメラのワインは週2本に変更した

それが良かったのかわからないが健気に運んでいるようだ


皐月になり塩生成施設を見に行く

塩といっても2種類あり通常の塩とにがりという保水力に長けた苦い結晶に分けられる

にがりを使って何か作るとしているがまだ塩の産業は始まったばかり特産品はまだまだだ


今のところ間借りをしている関係上、せいぜい備蓄の補充分だが来年一年で何とか黒字化できればいい

今わずか一日4kgの塩だが待望の塩でもある

魚施設は作れず残念だが本命は塩だ


シンブルーに通信をして状況を聞く

ワイヤーはロアでテストした結果少し伸び安定する

大体3-6%なのでこの施設もそのあたりではないかとしてワイヤーの巻取りリールの制作を進めているそうだ


バッツは当面塩施設は放置で行くこと ンゴキメラに集中することにした

ライカの家で待つことにする

トリトの砦には戻らずンゴキメラの案内をする

サウスディアからロアに向かえばまず全キメラ死亡だ


ンゴキメラ100体討伐か伝説になるかと思っていたがヒュドラの周りに集まっている

ヒュドラ

【まっすぐいけば農地問題があるか?】

バッツ

【A川沿いを行ってくれ 農地ダメ 町中ダメ モンスターは食っていいよ】

【R人間に危害を加えたらそこで終わりだ 仲良く一斉討伐されてくれ】

【Cさっさと移動したほうがいいんじゃないか? モンスターの数そこまで多くないぞ】

ヒュドラはキメラ語で何か話している


ヒュドラ

【ではそれで行く バッツはどうする?】

バッツ

【ンゴキメラがが片付かないと俺が動けんだろ】

【気が変わらないうちに移動してくれ】

ヒュドラから聞いたのだろう

45匹のンゴキメラが一斉に飛んでいく

バッツはヒュドラに乗ってガハトへ飛んでいく


ガハトにつくと2時間遅れてンゴキメラが到着する

この川沿いをまっすぐ行けばテレミーアだ

その東の街が目的地メランコリーダだ

川のこちらは違う国だ入らないように


バッツは念のためついていく

ダークエルフの森に国境を作るためだ


トリト北の農地が広がる

入植者でいっぱいになってしまったがこの時期は小麦と香辛料、香草だ

椰子は育たず灌漑はしているがトロト北の3日目以降は以前ロアだった影響もあり産物はロアで育つものが多い

以前は開拓するにはモンスターがいるので警備必須で開拓を進める範囲が狭かった

バッツの誰でも開拓できますとはいかず、警備常駐は都市周辺に限られ巡回も依頼でこなしていた

バッツはそれを常駐に変更してモンスターの発生率で当時の騎士を割り振った

これも散々文句を言われたが、先生になってごり押しが楽になった

【黒字で開発する】これだけで騎士と魔術師以外諸手で賛成

騎士と魔術師が折れた


こうやってただンゴキメラの引率しているが感慨深いトリト北


ヒュドラでも6日かかってダークエルフの森に到着

この森越えが大変だ

バッツなら早いが他の人間では無理だしキメラも原生林だと早く走れない

その代わりモンスター沢山で腹ペコンゴキメラには待望の土地


バッツはトロカで補給し16日分詰め込んだ

ンゴキメラはそこらで食べている

ダークエルフが警戒しているがバッツでもどうにもならない

45匹の真っ白なキメラ。。。ダークエルフでは無理ですね

慌てるダークエルフ。。でもキメラには近づかない

興味本位で近づくのはキメラのほうだが深い森で見通しが悪くすぐに見失う

キメラはモンスター大量でうれしそうだがダークエルフにとっては迷惑そのものだ


バッツはヒュドラに向かい

【腹いっぱいになったら出発するぞ】

【ここからは森で遅くなる】

バッツは快適ヒュドラの旅だが10分飛んで歩いていくには森は険しい

3日ほどイライラ生活だ

4日目に3国国境があるので早速キメラ放置で土魔法を使う

50mの国境を作成1250m作成する頃にやっとキメラ合流だ

5日目 

バッツ 

【ここからミドルディア、これからはシェラーンだ】

【ここからまっすぐに行くとテレミーアという街だ】

【テレミーアから北西に向かったらメランコリーダだ 達者で暮らせ】

【俺たちの案内はここまでだ】

バッツはさっさと引き返す

あとはシェラーンにお任せだ

ここは海抜700m付近 バッツでもそろそろキツくなる、

4日かかりトロカの駐留所に到着する


早速シェラーンから相談だ

バッツはメランコリーダに行きたいのでいかせた これのみ繰り返す

状況もわからんのにどうにもできないし、本人たちが行きたいというんだから行ばいいのだ

メランコリーダの施政権はミドルディアにはないんだから


トロカでアッシーナからダークエルフの研究成果を聞く

1月で他属性開花し次に魔石を交代している

全属性は調査した範囲では2%で残りは5属性は3%4属性56%3属性18%2属性21%

グレーアウトしている属性は開花しない

探知は80mでエルフ語はよくわからず魔石の作成能力 EOMエクイップオブマジックが全員ないのがエルフとの違い

といっていた

これまでと同様調査は進めるがあまり違いは見当たらない

バッツ

【ここは輸出用魔石だそこはどうだ】

EOMがない代わりにMIPマジックアイテムプロダクションが400近くある

エルフが100付近で4倍近く生産ができる


バッツ

【よくできている 変化がある可能性があるこれからも魔術の探求に精進してくれ】

【明確に課題を与えるとよい成績ですね】といって別れる

バッツのやっていエルフとダークエルフの魔術データベース化はうまくいっているようだ

ジョーの仕事らしい適材適所だ

エリーサ以外はだが

バッツがいないのをいいことにずっと泊まり込みで魔石生産をしている

魔力が溜まる間に日常生活に使える魔法を考えながらだそうだ

ランタンと違うのは体が反転してもそのまま火が追従する

持続魔法は5m先固定と変わらないはずだが魔術の探求といって家に帰らない


ジョーから【ひどい】といわれているエリーサ

バッツ【やりたいことをやっているんだ それでいいだろ】

と返しておいた


季節は文月になった

エリーサの迎えにミドルディアに帰る

この冒険記には一切書けない新兵器の完成版をエリーサだけにみせる

30分(*´з`)しっぱなしだった

すぐに国王陛下とエクセラのみの4人での秘密会だ


この功績でバッツは給金が国王と一緒の80枚になる

といってもエンジン馬車の生産に払うので手元に残るのは金貨12枚だ

その代わり経費は一切払わない

エリーサがやっと普通になって魔術協会から戻ってきた


バッツの仕事はラブレス関連が残る

誰にもできないバッツだけの仕事だ


塩の状況も変わらずワインの引き取りと合わせたようだ

備蓄分の補填、製造も本格的なものではない

乾燥しきっていないので18個のキメラ輸送箱から移す作業、乾燥させる作業も施設の空き町がおおく今のところ週間で30kg程度ができればいいという状態だ


補給維持関連は一番近くのガハトから往復40日で見ている

残念ながら短縮は難しい


この時考えていたのは違う星から来て動きづらいことと、鳥人は魔力なし水の多い地域の低高度制限、エルフは体力制限、人間は高度制限、ドワーフには移動制限

なぜこんなに制限がいちいちつくのかがわからなかった


理由は多種族でそれぞれ適応領域を決めそこで諍い防止と特徴の分散で土地の開拓を進めるためかとも思っていた

それと竜の使者の生まれる理由ださっぱりわからない


バッツは今年魚施設を作る予定で容易をしていた関係でゆっくり考える時間はあったが想像の範疇を出ない

龍に聞いても”この星の発展”とすでに答えはわかっているが”なぜ竜の使者が必要か?人間だけではだめなのか”わからない


通信する

----バッツです

青竜 渋い声は変わらない

----なんだ?

バッツ

----使者の方は無事船で帰られましたか?

青竜

----ああ帰ってきたぞ

バッツ

----ラブレスの件でお話があります ミドルディアの生産物で食料をウベコードに供給していますが残念ながらお越しになられた使者では話になりません

----別の方を交渉の任に当てていただきたい

----それでラブレス分の食料に関しては直接取引です

----金貨も払わず、自分たちの食料も作らず 送料も支払わず

----どうなっていますか

青竜

----これは困る ラブレスの人間は弱いので無理だ 金塊で決着しないか?

バッツ

----こちらが困っているんですよ 金貨の件と送料の件

----繰り返したほうがいいですか?

----ウベコードの話ではありませんよ

----ほしいものがあれば直接交渉しましょう 送料はうち持ちでそちらからは買う物がない

青竜

----島に来れないか?

バッツ

----小島はウベコードのものミドルディアではありません 行きません

----こちらにお越しください ガハトで交渉です

青竜

----こちらから連絡する 1週間後だ

バッツ

----了解しました お持ちしています


連絡があったのはきっちり一週間後

送料の件はラブレス側で対処をする ウベコードに運んでもらう

金貨も去年の不足分は持っていく

調印のため訪問する

訪問時期は来年の神無月11日

金貨にして7000枚弱だが今年の分の取引分は決まっていない


バッツは拒否して直接取引しか受けない

理由はごまかしがシェラーンであったのでそれ以外は出荷しないと伝えてある

ラブレスからは買う物がない

ここまでの交渉結果を報告


金ではバッツの目的は果たせないがミドルディアの利益になる

葉月になり来年はラブレスとの交渉 巻き上げ施設の改良立ち合い

今月末の決算でロア東の開発状況 ドワーフとエルフの続報待ちだ


今年が終わる


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