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バッツの冒険記  作者: 寿限無
地図作りながら冒険者始めました
137/142

バッツ大公53才 ミドルディアとドワーフ 開拓再開の54才

ミクザのお手伝いをしてドワーフの窯にも顔を出す

貴族の住宅の空きに1家族25人 2施設で50人は入れるように作った

洞窟には150人3家族が移住した

ミドルディアに定住するのは3家族 旅行者は1家族分

建物の関係上50人は住めない


ドワーフ旅行者の評判を聞くとゴム製品が好評だ

ドワーフの里に持って帰るようで人気のお土産だ

ドワーフ道のパイプ埋め込みをドワーフでやってみたいというのでパイプを運びに来たそうだ

あとドワーフ同士のお見合いでいい仲になるのであればミドルディアに住むそうだ


3家族になりドワーフ馬車も3台に増えアルコールとバーボン輸送もやってくれる

手間いらずのドワーフ

ミドルディア観光が1回で旅行できるようにドワーフ用の客車を3台製作するように増産すると言っている


ドワーフに感心された馬車のオイルダンパーだ

板バネだけではなくオイルを中にいれて衝撃吸収と乗り心地改善に使っていたがドワーフでは発想がなかったらしくナナヒカリブルーが構造と作り方の説明をしたようだ

その改良版を今作っているといっていた


人間ではなかなか作りづらいベアリングもドワーフだと”ふん”といったら組み立てができる

人間では絶対に無理だ

主に馬車関連の改良をしてくれているようだ


人間専用のドワーフ窯では馬車関連が多く出荷できる

4家族に1台をミドルディア国内にすべていきわたらせる予定だ しばらくかかる

当面直通街道は焼き玉馬車48台配送で足りている

予備は6台あり試験機は4台 計58台だ

焼き玉のほうは改良点も多いが台数はこれでいい

あとは普通のエンジン馬車増産3カ月で2台にする

このペースだとそれこそ500年コースだ

普通の馬車は典礼用と近距離用の更新に少数残るのみになった

商人すべてにいきわたるにはまだまだ時間もかかるがアッパーとロアの間は焼き玉の直通馬車で7日


武装している兵士も客車で一度に30人運べエンジン馬車での巡回警備と合わせあれだけ多くいた盗賊はいなくなっている

多くは商人と耕作する農民になった

大きな工事は国境と交易所のあるフエキカ、軍事拡張のフエキナだけとなり商人から生産者へ鞍替えするものが多い


ロア東7日目にも男性を中心に移り住み木材出荷の増産に回せる

道路整備とアルコールの配送をドワーフに配送するのでロア東6日目も増えている


ドワーフの里はどうかというとドワーフ道8日目の建物を使い一家族が移り住んだ

相変わらずの洞窟生活ではなく地上のほうが快適というので8日目にはベースとなる土をドワーフが圧縮して作り コンクリートを敷いて固まってから作ったドーム状の建物をドワーフが作りコンクリートで固めている

ドームを4つほど作って街道横に並べている

余った施設は人間が使うそうでそのまま

9日目も同様だがまだコンクリートで固めていない


ロア東の街道にはドワーフたちが15日目から10日目まで分散するようになった

こちらはまだ洞窟暮らし

補給はドワーフはいくら食べて飲んでも多くて8万人

ミドルディアとロアか合わせると4400万人の胃袋を満たせるだけの生産はしている

0.2%増えるが誤差にもならない

ドワーフ分で増えるバーボンはほぼドワーフ専用になったのが違いでフエキカと同様の寝台馬車で直通街道扱いだ


エルフ道のほうも土固めが終わり排水用のパイプを埋め込む作業にかかっている

道の終点に交易所が立ちこちらも魔石取引を開始したようだ


エルフ用の住宅は使ってくれない

室内は嫌か?と派遣された兵士が聞くと全員 すっごい勢いで全員が頷いて笑うのに大変だったと報告が上がってきている

バッツはもう見慣れているし、エルフの里は商人がやってくれる


エルフ道は王宮の騎士たちに実習としてローテーションで回すようにしているようだ

バッツの注意と警告事項は商人のほうが詳しいが王宮の中にいると頭がボケるとバッツが何度も書いているので当面のあいだ王宮騎士が駐在をする

エクセラが決めたものだ

正式には来年からだ


ロアの未完成の農地90万人分が開いておりそろそろやっと入植者が現れそうだ

バッツの作ったサウスディアにはお目当てのバナナとドリアンで人気だがロアは農地作ったはいいが入植者が居なかった


暑い時期は冷風機付き住宅で冷風機用の氷も支給、ケータリングで食事無料

機械化で楽に生産、楽に集荷 金貨は儲からないが楽で誰でも開拓地を目指したので

とうとう114万人の土地が開拓者で埋まってしまった


本来トリト北はもう少し入れるが機械で楽になったので200m平方の農地2面を育てるものが出てきて。設計上130万人は暮らせるはずだったが少なくなってしまった

商人は1面しか耕作しない人たちから回し通常は4面を2家族でこなしている


農地もポータブルエンジンあり、水源あり ポンプあり 作物の品種によって”誰でも簡単○○○○の育て方”付き

作付け調整するのは作物の調査官で巡回もあり開拓者の相談に乗る

整然と並ぶ200m農地に誰でも簡単農作業の決定版だ


初期の開拓のように何作るか自分で決めて、作物の調査官を呼んできて出荷の個別買取より圧倒的に成績の良いトリト方式

住宅は1つで8人まで住めるバッツ小屋に地下室を先に作りその上にレンガを敷く

煉瓦の上にトリト住宅にモルタルを塗っている

期間は以前は3年だったがモルタルを塗ってからは6年ほどに伸びた


今のロアには何もない 大変ですね頑張ってよロアの市長


ロア東ではではゲンルールは監督者でいる

コケーコッコ第3、第4の作成に取り掛かっている

バッツはこれには参加しない予定だ

ゲンルールの経験を伝え弟子たちに積ませることのほうが重要だ

魔術師ではなかなか時間のかかるコケーコッコの250km仕切りなのでいつになるかはさっぱりわからない


ワインも第1の出荷が安定したので第2のブドウづくりが始まっている

収穫は今年からできるのでうまくいけば来年は今の80%増しになる

ここは4面程作っているがバッツが200年分の仕事を作っている

まだまだ伸ばせる


水無月の後半になるとパイプを埋めつつドーロオーラーで整備しているドワーフ

移動は人間より早くなり、食料とアルコールと薪の補給も自分たちでする

ドワーフの里まで18日で着くようになったといっている

まだバーボンが飲み足りないかもしれないが一日6杯ペースは守っている

馬車から降りると それこそアルコール馬車よりバーボンを飲むのは仕様だ


彼らのチートスキルはそのままに エンジン馬車で移動が遅いというデメリットを消せば

人間の武器作成能力 35倍 補修時間 1/8 作成時間はパイプと鉄板以外 1/15と来たものだ

人間200人分の種族スキルがドワーフ1名 それがミドルディアに150人もいてくれる

バッツがあれこれしなくてもドワーフの要望を聞いておけば回る金属加工


ゴールドがエクセラ邸に来てドワーフの報告書をもって来た時に

【バッツ案件だけのことはある 今までの開発速度の3倍は早い】

【こういった”優先順位”のつけかたは参考になるな】といっていた

バッツは

【種族としてチート、スキルもチート 弱点は移動だ】

【それを補いあとは要望をかなえて本来の能力が発揮できるようにすればいい】

【人間のように作物は育てられないから そこをかなえればいいだろ ゴールド】

【バッツ案件はそういった条件整備だ】

【今は鉄板の生産の改良に取り掛かっているんだろ、次はパイプで何かいいことあるんじゃないか?】

今まで人間側で作成した往復方式圧延方式の改良と鉄棒用の施設は今年から改良を依頼している

パイプの製造の効率化も依頼しているが今までのやり方より早くできる方法を考えている


現在の方式でも注文分がなかなかこなせない

バッツが売りすぎて20年分の注文をもらってきた

やっと9年分がこなせ、輸出先のスカイブルーとシェラーンでも好評だ


ウベコードは輸出金額以外変わらない

ベルリエッタ?どうでもいい


文月になると暗いお知らせ

ゲンルールの親父さんが亡くなった

ロア東に行く

葬儀は終わり元気なゲンルールも落ち込んでいる

しばらくロアで過ごす


ゲンルールの母はまだ寝こんでないしバッツの両親の手伝いをしながら椰子殻炭と油の商人をしている

悪いことばかりではない、ラフローの妻が2人目を出産した

バッツが出産を手伝い誕生、今度は女の子が生まれた 文月末


結婚したときにすでに出産適齢期を過ぎていてゲンルールとの間に子供ができなかったのが残念だ

バッツもおじいちゃん

両親におじいしゃん、おばあちゃんの心得を聞きながらラフローの木材輸送と補給を手伝う

気分転換にゲンルールを連れていくことも多い


葉月に入ると一度ミドルディアへ帰る

ロア東の状況は安定に向かっているがまだまだ開発は続く

葉月の仕事=ロアのコケーコッコ施設を6日で作っておいた

普通の魔術師なら50mおきに一日30回づつ 30人で作業していたが見てると依頼してきたので作ってしまった

水路もついでに作っておいたのであとはコケーコッコの繁殖と施設整備だ


ミドルディアに戻ったのは葉月の23日 予算はあらかた決定しておりバッツの出番はない

ロアのコケーコッコ施設工事追加のみ予算に組み込んだ


来年は懐かしき熱帯雨林 海までの道の作成だ

ガハトからギギギギに入り海までの道を作る


久しぶりのボッチ開拓旅行だ


長月の11に出発


いつもの論功行賞には出るがバッツはそんなもの興味がない

エンジン馬車でトリトへ向かう


エンジン馬車で運んでいく荷物もあるのでロアへ寄り、ロアの小さな鉄釜を見学をしてガハトに向かう


途中ガーネットのこところにより孫を見てバッツおじいちゃん歓喜だ

4人の旦那に交じって赤ん坊の奪い合いだ


ガーネットはこれでも仕事をしている

お悩みを聞いて国民アンケートと王宮官たちへのネタ提供だ


元王宮官は多くが亡くなっているがその息子たちも親の仕事をまねて面白おかしく記事を作り、王宮官らしい

”浮気”と下世話なスキャンダルとミドルディアの問題の提起をしている


実際にやらせるとうまくいかないが、口だけはうまい

記事も見たが確かにできればいいものは多い

自分たちではしないけど



子どもができると通常休むものだが、何しろこのガーネット 人の話を聞くだけで仕事を回す

赤ん坊がいるときは少しは抑えるが、手間がかからなくなったらまた同じ仕事だ

孫に癒されたのでガハトでいい休憩ができた


ガハト南の砦に向かう

馬車にはお怒りから覚めたアンジュが来ている

ガーネットにはいろいろ不満だが孫には甘い

バッツはこのままエンジン馬車で道づくりに向かうがアンジュはガーネットの家に転がり込ませた

孫には会いたそうだもの


ガハト砦に到着したのは神無月の15日

この時期から雨が少なくなり道を作るのに快適な季節だ


ギギギギの川を南下し海岸までの旅だ

補給は6列の果樹採取のエンジン馬車の貨物部分だけ余分につけ4連で進む薪はたっぷり2両

寝台馬車の中はフリーズドライ商品で埋まっている

ギギギギの6列目までは4日


道は整備されてないが草が倒されて進みやすい

6列目に薪の馬車だけ切り離して3両にする

芋生活になるが調味料もたくさん持ってきた


ギギギギは北にも南にも川が出ていて工事がしやすい

北に出る川は途中で止めてウフェタに流している


環境変化はわからないのでしばらくギギギギの様子をみていたがウフェタの様子はさして変化がないので今回の旅に行く

6列のうち4列ほぼドリアンのギギギギの果樹園

遠いところで熱帯雨林でギア2で片道7日分ずっとドリアンだ

それ以上は森が変わるし、ギギギギ目いっぱいまで拡大している


今回南に向かって道を作るか、川を作るか決めかねている

まずはまっすぐ南へ向かう

鬱葱とした蒸し暑い熱帯雨林のお出迎えだ

季節外れのスコールだ


南に10日移動する 樹上生活の動物たちが増えどう見ても道は作れそうもない

樹木は30mを超え蔦のほうに絡まる木 それが集合体で進みにくいし

この環境を崩して戻せそうな気がしない


やめる


一度ガハトに戻り出直す

ガガガガ川に注いでいるとことは覚えている


季節は師走に入り 再出発だ

ドリアンの列に沿って東へ進む

4日するとドリアンの切れ目につく

途中に何本も小川はあるがそこから南は結局エリア5の深い森に阻まれる

ギギギギからガガガガへの道を作る

以前 頂上をとおり道を通ったがあんなことろ補給ができない

ギギギギ最高地点で時間はかかるし、道の維持もできないし

あれでは途中に補給所必須でしかも頂上付近が中間地点、、いい条件が何もない


ドリアンルートを横切って一度ガガガガまで出る

ドリアンの苗木が植えてあるので並行に進む 

途中頂上からくる道に当たる 8日目の事だ


ここが国境

ここから南下する

南下をすればガガガガ川に出る

9日後ガガガガ川が見えほっとした

覚えが良くてもここは熱帯雨林の途中だ 植生がころころ変わる


翌日から道をスロープのようにして川まで馬車で行けるようにする

川まで11m これなら結界魔法で3回打てば何とかなりそうだ

バッツは馬車をギギギギ側に100mほど移動して飛んで戻る

結界魔法で山肌を削る

さて土魔法大会の始まりだ

魔力を1000人分使って山を削る

音にウベコードの兵士が驚いて飛び出してくる

ではでモンストレーションで 今度は5000人分一気に使う


我ながらうまくできた 18km先まで勾配でゆっくり登れるスロープだ

手直しは必要だが 新開発のコンクリ板の敷詰めの実験もある


日暮れにバッツはエンジン馬車のみにして出来立てのスロープを下る

水分が多くてぬかるみだ

 5mでやめた

その日はおとなしく馬車を戻し寝る

食料が減ったおかげて随分寝やすい

流石に寝るためにいちいち崩れたフリーズドライを直すのは嫌だ


通信をして状況を伝える

ドリアンの列の最終には 通信結晶が2つ置いてある

食料は後10日分あると伝えると補給に出てくれるそうだ

現場が見たいがひとりでは怖すぎていけないので3人で来ると言っている

バッツは【補給、、、、3日分しか残らないんじゃない?】といったが

安全第一です と回答したので来てもらう

無理してこられてもバッツは困るのだ 無理ならできるように条件を整える


バッツはスロープの終点から1日戻る

馬車ではつらそうなのでリフトでも作って塩作成施設を作ろうとしている

船はウベコードから買い、塩施設を作って塩を運ぶ

そのための道づくりだ

馬車が通ればよかったがそうもいかなそうだ

尾根なので多少は水が少ないだろうと思ったが甘かった

削ったところがもう崩れだしている


トロトの初年度 盛り上げて駄目なら掘ってみな→崩れてボツ状態だ


コンクリートでレールを作ってそれをベースにやってみるか

コンクリート斜面全体を覆うか

施設自体をここ、、、、だめだ補給ができない

施設自体は川の水でいいとして施設の道がこれでは、、、、


わからない

どれもダメそうだ

引き返そう ここの地盤的にどれも失敗しそうだ バッツは連絡をして 引き返す


途中で4日後にで駐在の兵士3人と会う 状況連絡は入っているので食料補給して駐在所に帰る

バッツだけなら飛べば10日で行けそうだがそれでは意味がない

軟弱地盤で烏賊ブロックを敷き詰めてもいいが先に岩盤にコンクリートの柱で固定して何本か固定しよう

そうすればそのレールに沿って走行する車を開発するか逆に走行できるところまでをパイプを伸ばしパイプで海水を吸い上げるか

パイプは水漏れでここの熱帯雨林への悪影響、それに800kmに及ぶパイプライン、、、、、いくらなんでも無理だ


レールのほうは工事の難易度がおそそしく高い

しかも船の発着場は必要だし、内陸国のミドルディアでは船の技術員がいない

バッツは状況報告を上げ王宮と相談だ


何本かレールは引く必要があるし岩盤まで届かないとぬかるみで土事ずり落ちそうだ

ここのドリアン収穫でドーロオーラーの走行状況を聞く

やはり街道のように固めても熱帯雨林だと固めてもほぼ意味はない

車輪走行に支障が出ない範囲なら何もせず、エンジン馬車のキャタピラーで進むことがある



難易度高いわもう

スロープを作ったところからはウナコードの街がぎりぎり見えるぐらいウナコードに近いが熱帯雨林だ

以前より森が深くなっているのはウナコードの植林の成果だ


神無月はコンクリの下見に見来てもらうよう手配した

バッツはガハトの砦から岩盤までの穴掘りだ

ドリアンの列に沿って片道9日の旅

補給はドリアンの列まで来てくれるので往復8日の節約だ


師走になり バッツが30本目の穴をあけたときにコンクリ屋が岩盤に当たっているか確認に来る

鉄の接手6mをやぐらを建てて徐々にいれていく

40mの深さで掘ったが 崩れるので浅くはなる


詳細な調査で熱帯雨林に滞在して10日

岩盤が35m付近ということがわかり、試掘したところは1本柱と支える錆びない鉄管を地上から3mの位置までつぎ足す

通常は井戸屋の仕事だがバッツの土魔法で一気にドン鉄管挿入だ


ミドルディアで鉄筋の中にいれるとコンクリ―トが割れにくく、レンガと同様に工事もしやすいということで

重要な構造物は鉄管コンクリートで施工する

柱と柱の連結に鉄筋を使うと引っ張る強度が増す結果が得られているので今回のテストケースにはもってこいだ


師走の中盤になり鉄管が次々到着する

バッツはやぐらを組み立てしつつ補給を運ぶ


現地にガハト砦から補給2隊来るのが助かっている

48日分持って食てもらうが2名作業で半分の4日、補給の部隊で36日

3両連結だと食料満載の焼き玉馬車になる

補給が終わると連絡してで次の補給が出発 帰りは空に近いので早い


師走もずっとやぐらを組み立て 鉄管を通す作業だ

鉄管通しは今回は仮挿入で土が崩れないようにするのが目的でコンクリートは流し込まなない


師走を過ぎ睦月の18に30本は鉄管を通し終わった


時期は弥生だが次は鉄管の中に鉄管を通しコンクリートを流し込む

外側の鉄管を徐々に引き抜いてその穴にコンクリートを圧送する

途中2週間ぐらいで圧送ができなくなるがそうすると外鉄管を引き抜きコンクリートを上から流し込む

こちらのほうが材料は少なくて自重で固めるより早く硬くなる結果が出ている


このペースで鉄管のボーリングをしつつバッツは30本終わるまでは作業をする

それが終わるとパイプ同士を鉄棒でつないで地下7mまで板を沈め同様に上からコンクリを流す


40本が終わり毎日の穴あけとやぐら組みたても慣れてきた

睦月中旬応援としてコンクリ屋が2名合流する

これまで3カ月にわたりきた下見は

帰りこれからは3人での作業になる

下穴は現在45本空いている

彼らは鉄筋をつなげる作業に従事する


バッツは鉄筋下の穴掘りが追加だ

飛んで行って魔法で3秒なのでやぐら移動の片手間で十分だ

鉄管は60本まではバッツでやる

あとは実際に下ってみて焼き玉巻き上げ機で馬車を引っ張る予定だ

それに熱帯用のゴム車輪に横溝で幅広車輪の開発の試験もする

それがうまくいけばステンレス車輪にゴムを張り付けるゴム車輪で走行しようと思う


弥生になり60本完成本格的な工事を開始する

バッツは工事ではなく輸送のほうに回りコンクリート屋のサポートだ

住宅もウッドハウスを4台運び 3台体制で補給をする


図面の通り加工してきてあり釘で打って止めている

弥生の中旬にはコンクリートの圧送装置も到着し材料車も到着した

以前のように現地で混ぜるのではなく混ぜながら輸送して、いいころ合いに投入する

そのため混ぜる職人は別のウッドハウス2棟を用意している

現場4人 コンクリ作り2人で別れ作業の1回目の作業が開始だ


油圧で圧送するため厳重に固定している

そのあとバッツは補給に帰ったがコンクリ材料の補給の補給部隊とすれ違う

人員は前線の工事で4人と2人の6人だが 材料補給が全員で12人、食料補給でバッツ含め5人とボッチ開拓時代とは大きく変わった

2度目の補給時6本目まで進んでおり 3本目のやぐらを解体している

ガイド用の鉄管はバッツが持って帰る

季節は弥生の末

こうして気象条件の悪い仲作業してくれてる作業員に頭が下がる

ドリアンは月2回ほど供給している

2週間で6本目 随分早くなったのは産業振興とバックアップのあるおかげだ


内容が皐月まで一緒なので飛ばす

固まるのは3か月を見てくれと言われてるので水無月から壁づくりを始める

ウベコードに船を発注している 納期は来年の神無月だ

それまでウガードの船製造に割り込めなかった

水無月になりパイプ34本は引き上げ残り26本

コンクリート製造も移動しているので来年の長月までの予定だ


様子を見にミクザが来た

誰でも簡単上級魔術師の成果で子供たちの魔術師熱が上がったようだ

戦士は11-13%いるが魔術師は多くて2%

国民の98%ができないので魔法育成に定評のあるミドルディアでもその程度しかいない

貴重なので給金は高かったがバッツの誰でも開拓に予算を取られて人気が下がっていた


エンジン馬車はウベコードから33台の注文をもらっている

安い今購入しておこうということだろう 水無月の5日だが今日相談があった

許可する

ウベコードの状況が入ってくる

船は8隻建造してやっと回せるといっていた

費用は大分もらってますのでお支払いに心配はありません だそうだ

というのも

メランコリーダが落ち着かずウベコードに構ってる暇はないシェラーンだが、ウベコードが相変わらずちょっかいをかけている

兵士が動かせずバッツの思わぐ通り 商業都市チャトレーヌに兵士を移動させ対応している

しかし中央は小麦畑が広がる一大生産地 

モンスターがそれまでの14倍ほど出て生産がひどく落ちている

ミドルディアから小麦を買う量がほぼ2倍になっている


ミドルディアでは小麦は3年分ストックできるほど豊富でシェラーンに供給する

財務官が”バッツ大明神様、商人は福の神だそうだ” ミクザから聞いた


まず一列30本ほど連結が終わった時にミクザと一緒に現地へ向かう

コンクリート調合の2施設で ミクザ先生と呼び止められる

コンクリート屋の息子がミクザに世話になったそうだ

ここへの補給冷蔵庫への氷補充に来たバッツとミクザ

フリーズドライ78日分、冷蔵庫に氷を入れて保管しておく

ミクザは軍がお役御免で貴族にもなったことだし、いろいろ見て回りたいそうだ

熱帯雨林はバツの一緒に回るが、ここに来る前ガーネット家にお邪魔して”顔で選んだな”とガーネットにいったそうだ

ガーネットの旦那は全員北東オアシスの商人で働き者だ

アルコールと炭、薪で北東オアシスで食料は自給できる


ロア東の木材出荷は今までと変わらないが、ガハトの木材を切って植え直す時期だ

18mになったので順次伐採しウフェタの材木置き場に輸送する

乾燥した砂漠は人間には住みずらいが木材の乾燥にはいい

ウフェタ分の木材は38人のまま大規模200m農地でも自給できないので無料で運んでいたが

制度変更で配送料の価格で木材を売っている

ウナコードの補給分で、ウナコードは 砂漠側に乾燥施設を作っているので少しは足しになる程度だ

ミクザと一緒に戻り次は4人作業の現地に向かう

往復16-17日なのでこのまま完成までは補給係だ

ミクザは熱帯雨林にはあまり来ていない、新鮮な気分になり一人で行ってみたいようだ

バッツはガハト砦で補給と材料の手配状況を見て問題ないことを確認してミクザいってもらう

もう文月である程度バッツの土崩れ防止の全貌が見れる頃だ


コンクリが一直線に並ぶ全長16kmの道

ウッドハウスで移動しつつ進めている4人組から鉄管施設完成の連絡を待っている

文月の中旬

鉄管が完成し コンクリートを入れる

バッツも補給物資をもって現地へ行く

輸送馬車1台丸ごと食料輸送も8回目

ミクザが来て4馬車でひたすら食料輸送だ


現地へは18日かけて到着

コンクリートの鉄管の引き抜きであと3日ほどかかる

コンクリートの調合施設の移送を間に合わせ

来年からの焼き玉巻き上げ機の設置に備える

コンクリートは手前の5列5ブロックで固定し

あとは一列でガイドの役割をこなす


手前のブロックのほうはすでにコンクリートを入れている

30mx30m高さは3mの巨大ブロックだ

固まったようだがどうせ腐るのでそのまま放置


今日来たのは圧送するときに仕切りを入れており3本までは入れていくがそれ以後は圧送装置の移動が必要でバッツがいないと移動できないためだ


バッツの馬車に圧送装置のホース部分を入れて運ぶ

圧送されていくコンクリート バッツは馬車を少し動かしたりバックさせたりして様子を見る

2つの油圧ピストンで輸送して 金属の棒で細かく隅まで入れていっている

熱帯雨林の水が多いのでその分コンクリートの水は少なめで20cm入れてはならして隅々までコンクリートを行き藁らせる

移動自体はゆっくりで下り坂なので進むがバックで登り時 車輪が空回りすることがある

圧送で 5か所160m程施工して 一日が終わる

お昼過ぎから作業して5か所ほどなので 明日は10か所予定だ


翌日は12か所すすめた

慣れもあるのだろうが寝台馬車に食料満載、貨物にも食料満載

バッツの火魔法で調理が手早く終わって進めれたようだ

寝台馬車はバッツ一人 ミクザは補給に帰って向かってくるころだ

作業員たちの宿舎まではバッツが抱えて飛んでいく

16km往復では作業効率が上がらないのでバッツがやる


16km作業終えたのは 葉月の1日

作業が終わり8輪駆動のエンジン馬車でゆっくり登っていくがほぼ中央のキャタピラ駆動で登っていく

車輪では回っているがキャタピラ走行の速度で登っている

30mブロックについたらもう夕方だ


ワインを樽で運んでくるミクザ

工事関係者48人で完成を祝う

1月交替で3グループ来たが棟梁の最後の仕事でこんな大事業だった

棟梁はガストラといって以前紹介した洞窟屋のエバンの親戚だそうだ

ドワーフ道に行っているのはコンクリ屋の引退したエルドのグループ72名に次ぐ規模だ

,コンクリ職人から この圧送装置を急いで開発すれば砦構築の期間が大きく短縮されるから急いで実用化しろ とバッツの発案をごり押して14年前に実用化ができた

それからは土木屋の俺らでもできるように改良が進みあちこちこれで工事で最後の仕上げに大仕事だ

こちらのほうが感謝をしている


ガストラの労をねぎらい感謝を伝えたが、バッツのごり押し無茶ぶりに対応した金属材の人間の功績だなと返礼をしておいた


何はともあれで3か月後 巻き取り機到着までは仕事が片付いた

船が来年しか来ないので下の桟橋に烏賊ブロックを作る

ガストラは今日で終わりだが引き続き烏賊ブロックの工事は残っている

既に木枠は積んでありコンクリートも注入済みでこれまた乾燥待ちだ

あとは来年分で船の桟橋、塩作成施設の建設と輸送の試験が残っている


バッツは引き続き工事を進めるが、最初に設置した巨大ブロックの木板はもう崩れかけている

新しいウッドハウスも8棟は必要だ

このままウッドハウスは放棄

48人全員でミドルディアまで帰還だ


ミクザが来たのはミクガが”これが私の貴族の責務にしたい 有能な元旦那の天才魔術師バッツ様”

とミドルディアに帰ってきいた

戻ってからは今年でミクガは研究所所長をやめ、ミクガに恩返しの期間を設けたいといっていた


貴族ご挨拶もすっかり板につきミクガからミクザに所長の心得を聞いた

ミクガ

【困ったらマールの案そのまま実行だ、迷ったらマールに相談してその意見を採用しろ】


バッツは棍棒振りの理屈 何とかできそうならやるができないものは撤退が良くいかされている

1名で10万人の軍隊と戦ったところで結果は見えている

盾も万能じゃないし鎖帷子も矢には意味がない

戦えそうなところまで撤退 軍の基本方針だ


バッツ

【マールはどうだ_?よく働くだろう こうやってコツコツ積み重ねる奴のほうが協会長には向いているんだよ】

ゼンモル先生とか俺とか理解は早いがこらえ性のない、暴風、暴走では魔術師には向かない

鉄板のように変われればいいが、俺変わってないだろ??

とミクガとミクザの前で話しておいた


実務の引継ぎをやるといってもこの調子だとマールを所長にしたほうがいい気もするが

ミクザも恩返しはしたいといっていたし、、、、


バッツ

【それならマールを所長にしたほうがいいな】

双子は学生時代の魔術の授業中のように頭がねじれそうな顔をしている

【ミクガ それでいいだろ 貴族なんだから今年から所長ゆずってもよかったんぞ】

【貴族の責務で魔術の貢献 2名でいいなミクガ、ミクザ、、、あとファラも連れていけ】


【ずっと愚痴を聞く羽目になる 俺ぐらいしか相手がいないだろ】

【ところが来年は塩施設作成でいない】

【3人で魔術の普及でミドルディアを回ったらどうだ?】

やっと顔が正常になったミクガとミクザ


バッツはエクセラ邸に帰り報告だ

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