バッツ大公53才 ドワーフとラブレス
新年になり恒例の論功行賞でゴールドが表彰されている
バッツは新しい貴族【大公】だそうだ
こういった活躍した人を表彰、地位を上げてミドルディアに貢献する人物をふやそう
という以前の王宮官丸出しの国王だ
エクセラともうまくいっておりミドルディアは安定期を迎えている
盗んだ財宝は無事財宝はアルミアに送り届けた
シェラーンからは【ベルド殿下のご威光の賜物】。。。。だそうだ
バッツは説明をしなかったがシェラーンからゴム製品の引き合いが多い
生産財に別部署でゴムの部署が設けられた
これで生産財は現在まで続く 作物、金属、ゴムの3体制になる
シェラーンでは金属はできるがゴムは気候的にできない
ベルリエッタから生ゴムを仕入れてはいるが、産業の振興具合ではミドルディアの圧勝だ
実際よく目にするゴム製品
ドワーフからも好評で次々新しい要求が来る
ゴムベットもその一つだ
従来は別途の土台部分はすべて金属で作って支給していたが
ゴムの暑さを3cmにして枕の部分をつけると【ベット要らんぞ】ということだった
身長は160cmでほぼ変わらないが見ていると足が短く段差が苦手だ
掛布団はどうする? ドワーフはそのまま寝て寒ければバーボン
寒くなくてもバーボン 熱くなってもバーボン 何がなくてもバーボン
アルコールで動く焼き玉馬車よりアルコールには目がない
ワインも飲むがそれよりバーボンが良かったようだ
焼き玉馬車の改良が進み ラジエターの性能を上げたり ブレーキを改良したり
実によく働いてくれるドワーフ
手先も器用でベアリングを冷たい氷につけて外側を温めて手の力で押し
作成するという人間では不可能なことも平気でできる
人間だと機械で押し込むが効率はドワーフが100個作る間に人間は機械を使っても
17個程度だ
ドワーフの窯も順調に稼働し人間の製品も作るが、今はドワーフ馬車の制作と
ドワーフの寝台馬車、人間と共通の貨物馬車の試作と制作の担当だ
アッパーとロアにも鉄釜が完成しアッパーでは鎧の修正とエンジン関連全般の整備
で製作はしない
ロアはエンジン関連の制作もして木材関連の製品も作っている
ミドルディアはこれまで通り 試作、制作、補修何でもやる
ドワーフの里との交流機会を増やそうとドワーフ道は7日目までが人間で
それ以降はドワーフで輸送してくれるようになった
ロア東の街道も8日目まで開放する
相変わらずの地下生活だが人間の建物を使い水の多いドワーフの里より快適と
報告が上がっている
要望はコンクリートで水漏れを防ぎたいが一番で地上の施設優先で作る
地下はどうしても水が多く優先度は低くした
コンクリートで15cmのスラブを敷設してからドワーフ得意の
土固めで住宅を作る
煉瓦を運ぶ手はずをしていたが石造りの家のほうが安心感があるようで
これまたドワーフ任せだ
エルフと比べて手間がかからない
エルフ道のほうは人間側ですべて行う
交易の魔石と薬草目当てだ
ゴム製品全般がエルフは嫌いで全く身に着けない
簡素な防腐剤なしの木材住宅を提供した 12戸だ
畳めて伸ばせる住宅とでも書いたほうがいいか、木登りの得意なエルフの足場付き
住宅とでもかいたほうがいいか悩むが
ツリーハウスのエルフ版だ
モルタルコートの棒を住宅当たり36本にしてエルフでも運べるよう軽量化したものだ
高さは3mほどで真ん中ではなく樹木に片側を支えるように設置して建設する
そして以前から供給し続けているロープで木の上に上ることができるように
片側の屋根は開くようになっている
森に潜まれたら人間では追いつけないし発見もできない
石頭36がエルフの里に泊るときにこれを使っていたが、エルフ道の交易所は
木が多くウッドハウスの6人用3つは変わらないが 居住用はウッドハウスではなく
ツリーハウスにした
エルフたちに使い心地を確認してもらい継続して支給するか判断する
エルフの里にも12戸 エルフ道と合わせ24戸個支給を今年から始める
計画を立て予算を決めるのに長月の15までかかったがこれでうまくいくと思う
ウベコードからラブレスの件で連絡がある
焼き玉エンジンは引き上げ、派遣されていた新パープルを予定通り引き上げた
バッツは改めて要求をする ラブレスの件だ
【自分たちで作物を作り、自分たちで配送をして過ごしてください】
【金塊を出せば解決すると考える傲慢な態度にミドルディアの愛はない】
【以前のようにエンジンなしで往復配送に戻ればいいじゃないか】
途中の島まで片道でもひと月
途中の島からラブレスも食料の消費量的に3週間はかかると踏んでいる
エンジンを使うと海の状況では7日から10日で着く
往復も滞在人数もほぼ半減で中継の島のエンジン馬車も引き上げた
ので昔ながらの馬で輸送すればいい
また自分たちでラブレスから2カ月かけてまた往復すればウベコードに頼る必要はない
自力でやればいいんじゃないですか ラブレスの人たちがですけど
交渉は終わりと伝えてもあるし妥協する必要もない
ラブレスにバッツを入れてくれれば解除してもいいが”進入禁止”で入れない
徐々にウベコードを締め上げる手段でも考える
大公になっても自分の多い通り運ばないとイライラするバッツだ
長月の19日にドワーフの状況をみる
さすがドワーフ
地下住居を一年で完成させ寝室には”ゴムベット”が円形に並んでいる
居住の部屋はこれまで通り 個人ではなく円卓を囲み食べて飲んで飲んで飲んで
をしている
バッツを見ると”実に快適じゃ”と聞こえるが誰が誰やらわからない
地下で目が慣れても暗いことに変わりはないし明るくても顔はよくわからない
やっぱりドワーフとしか書きようがない
バッツ【これ以上の拡大はできません 倉庫があり崩れるといけません】
わかったぞい のんでいかんか こおのチキンソテーなるものは美味じゃ
聞こえるがわからないだよ バッツより
【快適に過ごせているようで何よりです】 といって出ていくが
早速天井に頭をぶつける 180cmで作ってあるので丁度頭があたるんだよ もう
住宅のほうの改装の確認をしに行く
一階は作業場で金属関連の曲げ、鎧の修復、炉がなくてもできる作業を行っている
ポータブルエンジンはあるので熱を入れたほうが良いときには使っているようだ
もう1つの住宅はは武器の作成、仕上げだ
同じくポータブルエンジンはある
2階3階は同じ円卓がある居住室とただゴムベットが並んでいる寝室だ
つい査察の要領で予算の執行状況を見てしまうのはもう癖になってしまっている
ミクザ邸に寄り住民向けの説明とキャッチコピーを考えた
”これあなたも上級魔術師”これでいく
バッツ作成の黒魔石と光魔石を組み合わせて合成魔法で水と火で25m範囲のシャワーだ
バッツはミクザと一緒に一般の人たちの講師だ
10人ほど集まってもらって休耕地が連続しているところで魔石セットを使ってもらう
嬉しそうに魔法をつかい満足してもらったようだ
これでもしミドルディアが陥落しても黒魔石と光魔石のセットと
雷と水の上級魔術師が一人いれば住民すべてで反抗作戦だってできる
参加した住民からお礼を言われるが【これあなたも上級魔術師】
のキャッチコピーは良かったようだ
参加したものにはコケーコッコ肉ひと月分プレゼントもする
バッツは【いざという時の備えということもあるが、それより肉の支給の名目だな】
といっておいた
勘のいいものならミドルディアの事を考えるかもしてない程度で期待はしてない
それより魔術の普及のほうが大事だ
月一回の魔術師になりませんか?は教練ではないが参加してくれれば見返りもあるので
ミドルディアの住人に受け入れられたようだ
引き続き開催していく
定年になった魔術師が講師に参加してくれた場合は給金を追加する
これで貴族街に住む定年魔術師の仕事の斡旋もできる
神無月になり初々しい魔術師たちが貴族街に来る
初級を卒業して中級はミドルディアで習う
10才で初級入学して3年今は13才だが
この子たちが卒業するころには16歳で大人の仲間入りだ
神無月の4日に【上級魔術師になってみませんか2回目】を開く
一日限りだが応募が300人を超えた
肉目当てだとは思うが前回参加したものもいる
肉2か月分になるとそれで商売ができそうなので最大2か月分の制限を付けた
制度としてはこれでいい
神無月の7日に今度はラブレスから直接通信だ
想像はできる どうにかして虫とそれでは困る虫だろうと思っていた
通信は意外なものだった
【ミドルディアまで行くので船の供給を再開してほしい】
バッツは迷う自力でどうぞと断ることもできるが。。。。
バッツは【今回だけ支給しましょう 今後は直接通信されることですね】
王宮に行き新パープルにエンジンと一緒に派遣の手続きをする
ミドルディアの条件は今回限りで霜月からの出発、途中の島までの供給
これで受け入れるとの事だ
おそらく 睦月になるだろうとは思うが会談の準備をする
記録官と外交官の派遣 3人で交渉だ
バッツはヒュドラの旅の快適化に取り掛かる
足につけると着地時にエンジンもろとも壊れるのは確定だ
馬用の鞍はヒュドラがダメ
それにふかふかのヒュドラの背中に寝れなくなる
あっさり挫折するバッツ
ポータブルエンジンをお腹に乗せ、両肩に食料を担ぐ旅は続く
それが嫌ならジャーキーをお腹に担いで 両肩もジャーキー生活になる
それは嫌だ
棍棒パンを細分化して板状にした 乾パンというものを作ってもらった
これが大当たりで水は少量でお腹の中で膨れるようなものと少量のジャムを用意すると
なかなかいい 非常食で持っていく
商人たちにも好評で多少塩味にするとさらにいということだ
缶詰も試したがこれは重量的にダメだった
フリーズドライ生活は実に便利だ
味の点ではそれは一般的な料理に劣るが、バリーションが最低26種類
味付けでそれぞれ52種類
78種類から選んで持っていく
ミドルディア内は食料が休憩所と宿泊所 ポータブルエンジンも完備で便利だが
他国は休むだけで食事は自前だ 輸送が増える
食材のロスもほとんどなくなった
モンスターに食べられたときように携行非常食で今回の乾パンを追加
これまでのパンと缶詰に追加だ
直通の寝台馬車を使うのはフエキカの東西線とワインの南北線とエルフ道になっている
今後倉庫を作り南北線は休憩所を作る予定だ
このあたりはバイオレット率いる開発部隊にお任せだ
霜月になり新パープルと一緒に出掛ける
焼き玉エンジンの改良をしたので試験しながらだ
ガハトまで新パープルを送っていく
始動性の改良と新ラジエターの冷却性能の改良された
ドワーフ製造の細かいフィンを追加し細かくピッチを変更した
大きさも取り付けも一緒でより低い温度60℃で安定している
始動性は燃料の噴射装置の改良だ
気化装置の圧力を高め10分の始動時間が平均6分ほどほど短縮された
燃費もよくなっているようでこの噴射装置の改良を進める
ガハト到着は15日やはり焼き玉馬車は早い
ガハトからは新パープルが一人で出張だ
船エンジンは改良品が取り付けされている
バッツは他の新部品 焼き玉の追加部品をつけてみる
また噴射装置もさらに高圧力で試作品に交換だ
ミドルディアに向けて出発
始動は更に良くなる 焼き玉は従来一つだが始動時のみ2つに変更する
それだけだと変わりなかったが燃料噴射を変えると劇的に燃費が良くなる
排気バルブをつけた時の同じ様な大幅改善でガハトからロアまで無給油だけではなく
ロアを通り過ぎてもまだ燃料は余っている
タンクは400x2の800Lに補充タンク100Lx2で1000L満タン
大まかに今までは1リットル当たり8km~10kmの範囲だったが
14km程度まで伸びている
もちろんこれは空車時で実際はもっと低くなる
しかしガハトまでは船エンジン搭載で燃料は徐々に軽くなり燃費もよくなる下りだ
今むかっている上りは荷物は塩を2両ほどつみで同じような重量にしている
実際に満載するとそこまで差が付かないだろうが通信で連絡した通り
噴射装置の改良が燃費を良くすることだ
給油所で補給してミドルディアに塩を届ける
師走になり3日にガハトに向けてエンジン馬車のの新品部品を積んで3人で出発する
補給なしでロアまでは行けるが今回は最初から試作噴射装置の圧力を高めたものを
使っている
無給油で到着し補給をしてみる
800Lのメインタンクだけでロアまで来れる
大きな進歩だ
今までが下りだと8km/Lぐらいで軽い荷物の試験だった それでも1000L使っていた
到着後は荷下ろしとエンジン製作を手伝うので10日滞在する
到着して8日目に連絡がありラブレスを出発したと連絡がある
バッツもエンジン製作は久しぶりだ
始動時に2つつけても効果がなかったので4つ、6つとした試験をする
ラジエターに低温時に閉めておくバルブを追加する
こちらのほうが効果が高かった 温めた熱を冷やすラジエターが原因だったようで
温かいこの時期ならいきなり12分で始動した
始動用ポータブルエンジンなしで12分は今までの28分と比べ大きな効果だ
焼き玉は4つ焼き玉を温めつつ回転をしてもさして変わらない
1つの時は12分が14分に伸びたので効果はあるようだ
10日での短時間だがラジエターのオイルの開閉バルブ追加と予備の焼き玉を追加に変更
ロア滞在を終える
ガハトに到着後ラブレスからの使者待ちだ
季節は睦月7日
船の往復で20日としてもウガードの港から20日
10日に来そうなものだがウガードから連絡がない
連絡が来たのは11日やっとウガードについたそうだ
その時点でへばっており休んでいると 新パープルから連絡があった
バッツはご機嫌斜め
遅れる通信もなければ、自分から連絡もない 挙句の果てに疲れてます 休みます
【いつ来るか連絡しろ】と伝えてくれと新パープルに頼む
翌12日に連絡があり 【砂漠の旅の前に食料供給を実施してくれ】
バッツは【知らん さっさとこい いつになるんだ】
【初めての旅でよく場所もわからないし、船旅はつらいし いつになるかわかりません】
【さっさと ガハトまで来い この無能】
バッツはヒュドラを呼ぶ
ここまでイラつかせる相手は白竜以来だ
ヒュドラ到着前に食料を買い込む
商人のために作った乾パンがバッツの怒りの旅の食料になるとは思わなかった
同行の2名にラブレスへの食糧輸出を停止をさせるようウベコードに通信してもらう
ここに来るラブレスの使者と外交交渉は任せる
バッツはウガードへ飛ぶ ウベコードがどういおうがバッツが食料輸出を止める
ここまでなめ腐った相手に怒りが収まらない
外交官は連絡をするがなかなか良い返事ではない
バッツが代わる
こちらミドルディアのバッツです
ーーーーおお これは 通信をしているのはカルネ ウベコードの宰相をしています
ーーーーそのいきなり停止といわれましても これで収益がありミドルディア向けの金属は
ーーーーお安くさせていただいております
それではこれからは通常価格でよい 港から人を退避してくれ 少し暴れる
ーーーーえ そちらは塩も産物です 干物も産物 失礼ながら ミドルディの皆様が困るかと
困らない 備蓄は十分にある スカイブルーからも買っている 金貨の補填はする
ーーーーバッツ様 2日ほど時間をください すぐは決めかねます
決定がどうだろうが輸出停止だぞ 私と正面切って戦うことになるがよろしいのですかね
まあいいでしょう 懸命な判断をしてください
外交官に通信を戻す
ラブレスの件でバッツが相当怒っている 遅れる連絡なし、期限は過ぎる 食料は要求と
私ですらもう帰りたいところだ 話にならない
聞いていたが言いたいことは言ったようで少し落ち着いた
バッツは1時間ほど頭を冷やす
いいところにガーネットが通りかかる
イライラしてるときはガーネットのお腹にでも抱き着こう
アンジュは怒って口を利かないといっているが旦那4人と一緒に暮らし
ただいま妊娠6か月
仕事は以前紹介した通り たいていは妻からの苦情の内容をそのまま王宮官たちが
作った新聞社に流している
下世話なな記事でどうしようもないが良いことがある
元さやには戻るか、別れて解決か、泥沼化のどれかだ
その判断は調停官は仕事しない
アンケートでどれがいいか選択して投票で紙面発表だ
バッツでもアンジュでもこんな解決方法は思いつかなかった
ガーネットは依頼のある話を個人名や地名、場所を隠して情報を流す
判断はしないし、自分で解決しない お話聞くだけです
紙面ではこういう判断ですと相談者に郵送で秘密は守っている
どうやらそれで”世間の風”で判断は”相談者”が決める
ガーネットは男性にやさしく自分では”公平”に”調停”し”解決する”ことが
”すべて不可能”と自分で判断した
なかなか見事な”解決策”【世間はこうだ 自分で決めろ】で意外と評判がいい
仕事をしないほうが仕事が片付くという珍しい例になり
バッツは【一緒になっていいよ】としていた
その前にに妊娠がわかったんだどね
誰の子供かわからない でも全員で育てましょう
以前では考えられないがその代わりガーネットは【浮気】と【浮体】はどうぞご自由に
で了解している
表現は下世話だが
【どんな男も女の股から生まれてくるんだ どうやっても女はお腹も傷めるんだ 大事にしろ】
と旦那を説得するガーネットは正しい
バッツでも言い返せない 事実だもの
というわけで ガーネットのお腹で癒されてる
ポッコリお腹の女性からバッツを引きはがすのは無理というものだ
イライラが止まらないがずいぶん癒された
2日後宰相から通信があり
ウナコードから急便でガハトまで送り届ける
それで判断してくれ バッツが暴れるぐらいならラブレスとの関係は切る
それを聞いてまる2日抱き着いていたガーネットからはなれた
旦那共は恐る恐る【そろそろ変わってもらっていいですか?】と聞いてくる始末
流石にバッツも反省する
【すまない イライラが頂点で迷惑をかけた 修行が足らない】
剣局ラブレスの使者は18日後 もう睦月が終わりそうなときに4人やってきた
イライラがまた始まる
夕方だったので 翌日面会をする
もう明日は如月だ バッツのイライラは始まる前から始まっている
交渉自体は外交官と記録官に任せる
そうしないといきなり4人ともあの世に直行だ
バッツの横にはヒュドラがいる旅支度はおかげさまで完璧だ
ロアからの改良の結果が2回届くほど待たされたので馬車の改良が実にスムースだ
ラブレスの交渉はこうだ
耕作したいのはやまやまだが一日6時間働けばもう疲労がたまりすぎ動けない
海に挟まれて食料の船の支援がないと自立は
バッツ【却下 でも報告は続けて】
できない
金塊でご不満なのはわかるし、我々も改善したいが魔力のないラブレスの人々では
【【この星】】では不自由極まりない
領土はタカリン島だけでいいが農産物の輸送をお願いしたい
バッツ
【すべて却下 自給しろ 自足しろ 自立しろ】
【それから足りないものは交易をする これまでの通りウベコードも協力する】
【できないのであれば 滅べ】
【そう伝えてくれ】
【ああ追加だ】
【攻撃は禁止だそうだね 入国もできないね 竜から聞いたので間違いない】
【偉そうな口を開くな 帰ったらそう伝えてくれ】
【船も出させない 俺がすべて止める 泳いで帰ってくれよ】
【ここはミドルディアで、ウガードはウベコードの領内だ】
【ウガードへ飛ぶ】
バッツは部屋を出ていく
ウガードの新パープルに通信
【すぐに船全部燃やせ 補填はする 終わったら通信よろしく】
ウベコードに通信
交渉失敗 船をすべて燃やしています
経費 金貨の補償その他すべてミドルディア持ちです
30分後通信が入る
【すべての船処分完了】
さてこれでどうなりますかね ラブレスの皆さん
バッツはガハトでミドルディアに通信
【交渉失敗 ウガードの船全部燃やしました】
【経費増えます 事前の資料を参照ください 金貨ー40000枚と試算】
【でもその資料にある通り魔石だけで+62400儲けます】
【戦いは始まる前から勝ち確定です】
通信が終わり 外交官と記録官が出てきた
【通信して遅くなりました 計画通りですね 大公らしい見事な交渉 真似できませんな】
バッツ
【あとは私に竜からの通信待ちだ ゆっくりしてくれ お疲れさん】
トリトのドリアンでも食べながら待つか
ゆっくりラブレスの人間が出てくる
バッツ
【今回の交渉はうまくいきませんでした】
【本国と相談してまたいらしてくださいね】
【またのご来訪を心よりお待ちしてます】
大公らしく温和に接して会談を終わる
バッツはトリトまで帰る
馬車で片道2時間 ヒュドラで飛ばせば30分だ
外交官より早く到着 政庁に寄る
バッツ
【ウガードに向かいます そういえばどうやって帰るんでしょうね あの4人の使者】
【こちらに入ってくるなら拘束してください】
【指示を少しだけ変更です、打ち合わせでは入らせないでしたが変更です】
バッツは打ち合わせどおりウガードまでの補給馬車が出発したことを上空から確認する
ウガードまでは極力補給を絞る
砂漠ではフリーズドライの期限が2か月まで短くなる
ウフェタで補給、ウナコード、ウムジカーク、ウガードに入る
付いたら早速謝罪だ
バッツは人を集め
【今回の件はミドルディアというより私の不徳だ】
【使者に怒りを感じ生活の糧である船の焼き討ちを指示したのは私だ】
【申し訳ない】深々と頭を下げる
【すでに届いているが補給についてはミドルディアから持ってきている】
【働けない分の金貨の補填もする】
【重ね重ね私の未熟、不誠実を詫びる】
もう一度深々と頭を下げる
【その代わり良いニュースだ こちらにミドルディアで試験を重ねた”真水生成装置”】
【ずいぶん楽に水が作れる これもミドルディアから 支給品だ 使ってくれ】
新パープルに”損な役回りをさせた 打ち合わせ通り動いてくれてありがとう”
ウナコードに入る前に青竜から通信があった
当然4人の使者と同様に”自活しろ”で取り合わないし”船燃やしたから補給こないよ”
といってある
”ウガードまでは行くけど入れない 頑張って過ごして”
【竜でも飛ばして補給されてはどうでしょうか?】青竜に言ってある
新パープルに確認したが竜は飛んできていない
旧ラブレス領のフェライトとアルミナは変更がない
以前書いたようにデザートシリーズの生産地だ
船も出ず補給ができるなら海沿いのフェライトから海の下を通り
”歩いて”
ラブレスまで行けるのではないか?と思ったのである
実際その通りだった ウガードから南に補給物資の波があわただしく動く
それまでフェライトの補給だけの少ない量だったと新パープルは確認している
バッツが到着する1週間前から”急に”馬車が増えだした
バッツがトリト出発は13日前 翌日から ウガードに来る馬車が4倍に増えた
補給を下ろすが普通の馬車の行先は南の方角
フェライトのほうだ
バッツはこの時点で”確定だ”と思ったが実際見るために移動距離の長いヒュドラで来た
旧ラブレス領フェライトに行こうとしている
3日後に真水生成装置が届き 新パープルが説明する
設計したの本人だもの
大量の塩で試験を重ね実用になったので持ってきた
機構は大きく変わり燃料以外ほぼ自動で済む
交換品は綿の塩フィルターの交換で自分たちの綿でもいいし
ミドルディアからは綿のフィルターは無料提供だ
早速動かす新パープル
綿のフィルターは給水以外であらゆるところに使われてる
炭は一定期間で交換と燃料の調整が手動作業だ
炭も綿もも使用後は乾かして燃料にする
生成時にできる塩はミドルディア向けでもいいしこちらで使ってくれてもかまわない
と説明しながら機械稼働を5時間動かす
徐々にできていく真水
綿と炭の交換方法の説明に入る
2本ある給水パイプを1つづつバルブを締め片方づつ交換 給水側から7か所の交換だ
砂は使用しないし綿の加工は必要だがミドルディアでは余っている綿だ
給水側で十分に塩分濃度を下げ2つあるタンクを交互停止してタンク側の綿の交換だ
タンクから出てきた塩の抜けた水は蒸留して真水に変する
維持に3名は必要だが 砂の交換は無くし蒸留も一体化で水ができる
これまで20人の維持 砂の交換時間は水ができないなど不便だったがよくなる
バッツ大公も言っていたが今回はミドルディアの不徳でその不徳を消せはしないが
必死になって考えたものだ
船の件は私からも謝罪をする で新パープルの説明は終わった
バッツ
【船自体は必要ですが エンジンの供給は必要ないようです】
【もう4台ほどこの装置を運びますが船のエンジン開発は停止ですね】
【先ほど説明したカネートもこの水供給装置が5台になった時点で引き揚げましょう】
【重ね重ね不徳をお詫びするとともに船の復旧は近海範囲分16隻の船までに決定です】
【あとの船17隻は金銭で解決です】
【それではまたお会いしましょう】
バッツは通信結晶をつなぎ ラブレスのフェライトに向かう
ここに新パープルは滞在しバッツへの補給もする
近日中にあと4台来るのでそれが終わればウガードから10日で着くフェライトだが
バッツは新パープルに途中までの往復を頼む
ウムジカークと距離は変わらないし海沿いで道は多少曲がっているが砂だらけでもない
バッツも地図を作りながら通った道だ エンジン馬車で通れる
バッツはフェライト到着後自分で補給できるようにはならない
フェライトから戻り道の封鎖をする予定だ
バッツがウガードまで往復できないので通行止めにする予定のところまで
相互の往復にする
そこまで伝えると 荷物を目いっぱい担いでバッツとヒュドラが飛ぶ
食事は2食ほどに押さえフェライトまで急ぐ
ここまで7日 朝到着
高さを60mまで下げフェライト上空で旋回をする
大当たりのフェライト上空 なにかの排気塔かと思っていたが
”中身は”違う
規則正しい煉瓦とは違うもので規則正しく並んでいる
”ここが入り口か”
そしてウガードで通ったであろう補給物資が搬入されている様子が見える
そこまで確認するといったんウガード方面まで戻る予定だったが
いったん降りて通信新パープルにつなぐ
【そこ終わったら帰っていいよ補給要らない】
バッツは白々しく
【アレドニアで交易物資を見て帰ろうと思いましたが何をされているのですか?】