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バッツの冒険記  作者: 寿限無
地図作りながら冒険者始めました
134/142

バッツ 52才 悲しい別れ

新年になりバッツは外国の査察でミドルディアのことからは外れた

バッツが希望したもので”開拓の経験を他の人間で回すこと”

国内の査察もバッツは外れる これもバッツの希望


シェラーンの件で財宝は本国からも返還要求があるが、”ではお越しください歓迎しますよ”

と返答したようだ

開拓実績としてはバッツは十分にその役目を終えたと思っている


先生のところに遊びに行く

御年87才 さすがにお酒は控えるようになった

起き上がれない日も多くなり バッツは魔術で確認する

ツカマルターで見ようとしても先生は”縁起が悪い バッツ製だぞ”といって部屋に入る

しょうがないのでバッツ自身が見ることになった


長月の10日 いつもの功績発表で財務官が表彰されていた

どうせベルド殿下が来たら全部返すつもりでそう言っておいたが

20日にわたる昼夜を問わぬ英雄的な仕事だそうだ

単に盗賊なだけですけどもね


バッツが【縁起の悪いバッツが来ました】といって先生が久しぶりに笑ったという

確認すると気丈なようだがそう長くない

元生徒から”どうだ?”と聞かれるがバッツは話していない

それでなんとなくだが察したようだ


バッツは【先生 空飛びたくない?】と聞いてみる

普段喜怒哀楽メーターはほぼ動かない先生でも楽メーターが上がる

息子さん呼ばれたほうがと元生徒が聞くと怒りメーターと悲しいメーターが動く

バッツは【ロア東にいる息子はどうします?】というと

【戻ってきたら殴る 死ぬみたいじゃないか】と強がる

魔術ステータスは全属性魔術師だが 随分体力筋力が落ちている


バッツは先生と空中散歩で魔術協会へ行く

久しぶりの魔術協会

ジョーがのその席を立ち先生が座る

ゼンモル

【相変わらず座りごこちわるいな ジョー】

ジョー

【座らずに働けとよく申されていたのでそのままです】

バッツ

【私のしりぬぐいで奔走させてますから、先生の教育が良かったんでしょう】

57才以上の魔術師は先生の教育を受けているが大多数は教えられていない

元国王と知ってはいても暴走教師は知らない

最後の生徒がバッツだ


去年で退官したはずの石頭の棟梁も来る

デリカというんだけどね

相変わらず デリカはエルフの仕事でミドルディアとエルフの里の往復

石頭の親分らしくバッツのエルフの里マニュアル通りだ

白魔石を開発したおかげで偉くも成れたが魔石のみの研究で他種族との交流など

まったくしていない

本人はいろいろやりたかったらしいがこうしてバッツが仕事を振り石頭向きのエルフの里が

あっているようだ

エルフの中に泊れるようになり喜んでいる


ゆっくり空中散歩して王宮へ向かう

バッツは金さんに用があるが先生は国王だった王宮内の先生の居室に向かう

バッツは住み慣れた王宮のほうが過ごしやすいと思ったのである


金さんに 手続きと儀礼の下書きを見せて渡す

要望事項、返礼品も書いて渡す

金さんは有能だが金属に限ってだ こういうところは疎い

【ブラッ、、、アルゼン公こういったことまでお気遣いの数々感謝に耐えません】だそうだ

なにかこそばゆいバッツ

【ブラックでいいよ なんせ4歳から貴族生活だ こういうことは詳しい】

【外交の花形だ これまでの恩返しだよ 口は出せないがガハトにはいく じゃーね】


先生のところに行くと【やっぱり今の旧アルゼン公の邸宅のほうがいいな】

【ここは私の場所じゃない】

先生がそうなら送っていく

バッツは飛んで先生を今の自宅 昔4歳のころにきたバッツおなじみアルゼン邸まで送っていく

欲しがっていた金の指輪を王宮に返し、今あるのはバッツの記念写真拡大版と写真立て

あとは 元生徒という名の押しかけ居候と先生といって無理やりお邪魔する元生徒

バッツは王宮でウベコード対策とドワーフ対策の立案をしてその時を待つ


先生は長月の25日に亡くなった 享年87才

23日には息子も呼び 先生が最初に教えた生徒(同居していた)とバッツのみ親族以外で

参列した


悪いことは重なるものでアッパーディアのデザイヤ元国王も体調を崩し寝込んでいる

デザイヤにはお世話された記憶はあるが、お世話したのは数少ない

バッツは急いでアッパーに向かう

バッツが到着すると先生とは違い身内ばかりであまり部外者はいない

元国王なので王宮関係者は来ているが軍の将軍がちらほらいるいる程度

神無月の10日デザイヤ=パドーラは亡くなった 80才だった


バッツがお世話になったザパンは去年シェラーン出張時に亡くなり挨拶にいった

この冒険記に初期にお世話になった人間がこうやって次々亡くなる悲しい年だ

バッツ52才 開拓を人に任せバッツは裏方とウベコード、シェラーン、スカイブルー、

ベルリエッタ  そしてラブレス関連の外交の王宮官になる


やっと落ち着いたのは霜月に入ってから

王宮に用意した部屋は元生徒から話を聞いて先生の現役時代の部屋を再現したが

気に入ってもらえな得なかったようだ

王宮に居ればお気に入りの金の指輪も死ぬまではつけていられるがそれより

バッツの部屋で眠るように亡くなったゼンモル先生


閑職のエルフの将軍からバッツのごり押しで迷惑をかけっぱなしだったが

アゲインからあらたまり

【アルゼン公には国王に推挙いただき存分な働きをすることができました】

【ありがとうございました この落ちこぼれ騎士がおかげさまで侯爵ですよ 】

とお茶目さも忘れない

アゲインらしいなと思っている


地下に潜りウベコード経由で外交工作をしていたバッツ

今年はいろいろ動いてみる

結局今年は何もなかったが来年からやっと動き出せる


霜月にバイオレットがドワーフの里の件で相談に来た

アッパーディアから帰ってきても落ち着く暇がなかった

バイオレット

【ドワーフからバッツさんに相談があると連絡がありました】

【保留してます】

バッツ

【方針通り ドワーフもミドルディアになれてもらう、馬車で来てもらえばいい】

【そういったことも決めていいよ バイオレット】

バイオレット

【ではバッツさん 連絡をお願いします 判断は私がします】

バッツは了解しドワーフの洞窟へ行く


ドワーフ、、、ボディコン爺さんだけれども顔が見えない区別がつかないのでドワーフ

”こちらにもう2家族来たいというものがおっての”

バッツ

【かまいませんよ お越しください ですが】

【住居の問題があります この上はいいのですが倉庫エリアには穴を掘れません】

ドワーフ

”この窯を使ってもう一つ釜を作り、ドワーフ馬車用にしたいんじゃ”

”2家族で100人となると聞いてみたほうがええ となっての”

バッツ

【この洞窟大きさで1家族分でしたら 南北方向に2家族 東に1家族分はとれますよ】

ドワーフ”では早速来るように言ってみるわい”


しまった癖で決めてしまった と気づいたのはもう通信中

断るの今更過ぎる

バイオレットに【ごめん決めてしまった】と謝っておく

ドワーフ到着したら今度こそバイオレット決めてね


ツカマルターの増加の要望はないのエルフ、ダークエルフとも現状維持

エルフ族のデータはバッツとエリーサでまとめていた

それに属性魔術の習得期間の調査だ

いまでまだ変化なしということは長いほう4か月かと思っていたが

同じエルフになかなか会えず、人間と同じ一か月で集中すれば覚えれるようだ

”ようだ”とあるのは確認が半年後でどちらかわからなかった

神無月の末にエルフのほうで確認したら結局人間と同じと分かった

その報告を読んで”外れたな”と独り言だ


今は金さんのトレーニングしながらミクザの始めた住民への魔術説明会の資料を読んでいる

金さんは前途多難だがミクザのほうは魔術の使えない兵士の一般住民版で

使えるのが合成魔法だけなので簡略化してある

良い出来だ 場所の確保が課題だが休耕地を利用すればそう難しい話ではない


やっとのことで所長らしさが出てきたミクガ

訳を聞くと ”マールの案そのまま” ミクガは屈託なくそう答える


でエリーサだ

石頭が退官したので念願の魔石研究所長になり家に帰ってこない

魔術協会で寝ていてバッツが家に帰ろうといっても”念願の所長 バッツの世話より仕事”

もう5日も帰ってこない

週に2日戻っては来るが着替えを取りに帰るのみですぐに出ていく

さんざんバッツの出張で文句を言ったのに自分のことになるとまるで聞く耳を持たない

また”あなたのせい”と指を刺されそうで口には出さないがもう少し自重というものを

知ってほしい


その点アンジュが極めてまともな妻に思えてきた

母が王宮をお役御免になりエクセラ邸に住んでいる

いろいろ秘密を知っているので王宮と貴族街の狭い範囲だがそれまでの王宮の1室で暮らす

よりはよいようだ


ゲンルールも年は書かないがもう実務から外れる

ウベコードに行くときはお世話になるが いったらいつ帰ってくるか、どこに行くか

ゲンルール次第なのは変わらない


正直この年は書けることが少ない


去年のかき漏れだ

魔石の制作の一部を開放した

重量を測定して削る作業を一般の人にやってもらうことにした

白魔石と黒魔石は製造方法も公開した

明魔石はこれまで通り機密

白魔石と黒魔石の作成自体は上級魔術師しかできないが色の説明と距離の干渉の仕組みさえ

覚えてもらえばだれでも作れる

必要な原色魔石はエルフは作れるがダークエルフは作れない

輸出用ではどうやっても原色魔石は作れないし白も黒も光魔石もできない

バッツは7-8%と踏んでいたが11%増産できる見込みだった

それでエリーサは帰ってこないわけだが


また去年から鉄の窯を増やし鉄の製造をアッパーとロアにも広げた

ワニが3池で繁殖させ量に困らなくなったのだ

そのためドワーフの窯はずっと稼働中だ


これはバイオレットから聞いたが今年のドワーフの動きはそのためでもある

窯の増設をしないと鉄需要が豊富で供給が不足している

鉄窯を作るにしてもドワーフ窯は必要で一気に2家族来ることになった

鉄馬車の改良もあるしドワーフ馬車の改良もあるし、焼き玉エンジンの改良と

金属関連の仕事は山済みだ


バッツはドワーフに聞いて洞窟の作成をする

追加する釜の位置を決め20m掘る 地下水はこのあたりは28m付近

このあたりは商店街がおおく穴の拡大は井戸屋に頼む

以前熱帯雨林で作った岩盤の倉庫兼馬車置き場と同様にまず横穴を開け30mのまっすぐな洞窟

を作る

大きさは2mと小さいし3m作ってコンクリートで固めながら作る

岩盤ではなく土なので崩れる心配がある

神無月に少し作っていて 井戸の作成は井戸屋にバッツは横穴の作成中だ

最初に釜のスペース 次に食事の空間 次に居住空間 最後は寝室だ


釜までの洞窟をコンクリで固めたのが師走の中旬

まだコンクリートは乾いてないがドワーフの窯を作ってもらう空間の作成だ

地下20mで真っ暗だがそこはドワーフに協力を頼む

土を圧縮して徐々に広げていっている

人間では圧縮してもすぐに崩れるがドワーフのスキルで土を固めて岩のようにしてから

運び出す

この土圧縮スキルがドワーフの最大の特徴で魔力消費なしで発動だ

ドワーフではないとできない方法でバッツは岩にした土を運び外に出す

紅茶施設のポータブルエンジンに動力をつけ食事の配送をするようにした


広げながら固めていくドワーフ この方法は人間では無理だ

バッツは火魔法の追従させ何とか見えるようにしている

横穴を掘っていけば高低差のあるミドルディアでは洞窟ができる

水の多い場所ではこの方法が使えないが万年水不足のミドルディアで問題は起きない


師走の末に6人のドワーフが到着する

今でも十分に早いがドワーフが12人になりもう少しで釜の作成ができそうな空間ができる

井戸屋は地下20mまで穴を掘り進めたところで貫通し終了

師走の末だ


睦月になり先月きたドワーフ6人に当面休んでもらう

井戸ではなく煙突を作る

ドワーフは6名ともミドルディア観光だ

やはりゴムが好評だ 寝床にするといってるが地面にそのままゴムを敷いて

枕替わりに丸めるそうだ

人間用のベットは深く沈み込みすぎ寝るのがつらいということなので

ドワーフにすでに提供しているゴムベットを用意した

高さもドワーフ用で金属で作られた頑丈なベットだ

空いている貴族の邸宅の一階にベットを並べているだけだがこれで快適だそうだ


補給は商人にやってもらい 6名とボディコン爺さんの孫6人はここに泊ってもらう

嫁を貰いに息子たちはドワーフの里に行き 女ドワーフは嫁になりに向かったところだ


出来れば地上に住んでもらったほうが人間にとってはいいので今回はその勧誘だ

改良点があれば改善して何とか地上で住めないものかとバイオレットから要望がある


エルフのように頑なに地下と洞窟に入らないバイオレット

若い頃の夜のプロレスの元気さを聞けば暗いのが嫌だというわけではなさそうだ

閉じ込められそうで嫌なのではないかと予想してみる

本人が直接ドワーフ12人の事は動いているのでバッツは洞窟の奥の工事に移る


睦月の20

ドワーフが12名やってきた

同じく12名 合計24名はいってもらう

このあいだバイオレットは人間用の階段をドワーフ用に変え床に補強をして

部屋自体を無くしている

人間のように部屋にいることを好まないので1階から3階まで車座で住めるようにしている

これが好評で特に地下に住まなくてもよいようだ

寝るベットはやはりドワーフベットだが遮光カーテンを2重にして光が

入らないように工夫している


人間なら人の数だけ部屋が必要だがその点は助かる

補給もしやすい

如月にはまた12人来るので 空き住宅を改装する

今度は作業室を1階 居住を2階 寝室を3階にする

そちらに移ってもらい 今住んでいる住宅も改装だ

人間の1家族8名用でドワーフだと24人住めるとなれば手間のかかる洞窟にしなくてもいい


弥生になる

先月までの改装も終わり一挙24人来る

ドワーフ馬車が2台増え窯はあとひと月で完成する

ここまでくればバッツの穴掘りした個所は倉庫にして全員移ってもらう

貴族住宅の空きは30戸ほどある

移動してもらい なるべく固めて住んでもらう


人間からすると時間は2時間程度しか働かないが人間の仕事の600倍は早い

もう種族として優秀だが種族スキルが強力すぎる


弥生の末に104人ほど来て8人は里に帰っていった

嫁探しと旦那探しは必要だし移動時の疲労テストも兼ねている

疲労は人間と同じようで 20日の移動で疲労がかなり上がる

しかし アルコールを呑むと一気に下がる便利な体 寿命700才


チートだチート

バッツもチートだが種族チートずるい


弥生の末に来たドワーフの意見を見る

50人集まれる場所がほしい 現状地下室3つしかない

しかもドワーフのスキルを使いながら土を固めて崩れないように、、、、、

地上は建物の増設はできない 倉庫と商店と建物だらけだ

地下でもスキルを使わずに人間で、、、無理 崩れる

人間なら横穴を開けコンクリートで固めつつ穴を掘り進める現状がいい

ドワーフお任せコースのほうがまだいい


卯月になってもコンクリートを固めつつなので一気に作れない

幸い140人ドワーフがいるので46人は元に戻しつつ

一月に一度交代にした

3か月のうち一か月は元の暮らしで妥協してもらう


卯月の14日にウベコードから通信が入る

ラブレスの件でウベコードとの交渉ができない

ラブレスの人間がウナコードまで来て交渉してくれと変更した

ミドルディアの貸し出しエンジンが思うように効果が上がらないので今年変更したものだ


ラブレスの途中の島まで運んでいたがミドルディアに輸入する量では到底賄えず

船のエンジンレンタルはするが現状漁船に使用して船員の削減をお願いしたものである


これまで金の現物で支払いで済ませていたが金ではなく”金貨”でウベコードに

支払ってウナコードまで来くればいいがそれも拒否で

【ウナコードまでいけないので去年までの金の現物払いに戻してくれ】

とラブレスから要望がありその相談だ


バッツ

【無理 ウナコードまで自力で来て とラブレスに伝えてください】

15日にも連絡があり同じ回答

追加で【作物自分らで作れよ 金出せば食料が入るとか頭ファンタジーか?と伝えてくれ】


ドワーフの窯が25日に稼働した

何といっても待望の窯だ

立ち上げに3日ほどかかるということで真っ暗の中で多少明るくなる

熱でもコンクリートが固まるので作業の効率もよくなる

バッツはドワーフの窯の燃料置き場の作成だ

溶接用のHHOガスも必要とまだまだ本格稼働には時間がかかる

材料も運び込まないといけないし部屋の作成もまだだ

140人で終わりというわけではない

ミドルディアの評判よく移動を希望する家族もいる

またドワーフの里をロア東10日目の通信結晶近くに住む者もあらわれた

ドワーフ馬車の増産の必要だし、、盛りだくさんの開発

開拓がなくなり寂しい気持ちもあるが開発も徐々に発展する様子は楽しいものだ


ウベコードから3回目の通信

バッツは怒ったふりをする

【ご納得いただけないなら、船のエンジンに関しては供給打ち切りです】

【これまでの通り緑化の人員はこれまで通りですが、船のエンジンの改良に関しては来年から人員派遣を打ち切ります こちらにメリットがない】

を追加だ

別に2名の金属生産財の派遣が苦にはならない

錆びの改善の材料試験もあるのでむしろ継続したい

だだバッツの野望 ラブレス上陸が遠のく

【ラブレスがこの決定に不服ならラブレスの人間がミドルディアまで来い】

【慈善事業じゃない 交渉は終わりだ】

で締めくくる


ドワーフの窯稼働後地下にドワーフの部屋を作る

窯が稼働するとドワーフたちも集まる

スキルを使って固めるのもこれまでの6人から40人がかり

いきなり早くなる

居住の部屋はそれこそ卯月末までに作り終わる

念のためコンクリートで固めるがバッツが竜の力で殴ってもびくともしない

硬い岸壁のようになっている

チート種族がチートスキルを使えば人間が半年かけてもできないものが10日で終わる


寝室はドワーフにお任せだ バッツよりはるかに早い

末の報告で地下の事はドワーフに任せ 人間は得意な食糧その他補給に専念すること

と書いた


皐月になりバイオレット他8名と開発方針を決める

バッツお得意の有無を言わさず報告書提出 今回半年分4889ページだ


バッツ

【バイオレット このバッツに仕事を振ってたった8人で何すんの?】

【王宮ではバッツ報告関連で3300人が動くんだよ】

バイオレットは早速仕事を振り分けるが、、、まあ無理でしょうね

来年まで、、、、、、

【ではバイオレット 3日後ぐらいに集まる?できるだろ】

【9人の開発メンバー皆さん 一日1024時間働けば何とかなるぞ】

バイオレット

【無理 絶対に無理 末の報告書通りに決定します】

バッツ

【はい流石バイオレット では私の方針通りで決まりですね】

【わざと間違えてるところあるからきちんと精査よろしく】


ドワーフで本格稼働を始めることにより 従来の窯は人間用で新窯は人間とドワーフ兼用になる

ドワーフ馬車とドワーフ寝台馬車は急ぎで作ったので 皐月の14日には輸送の試験をする

ドワーーフだけで輸送ができれば人間にはつらい22日の工程が夜目のあるドワーフで

15日まで短縮可能だ


早速焼き玉用のアルコールの配送をやってもらう

燃料の薪は途中で補給する バッツは疲労度の確認で同行する

一日目いきなりワインの監視所を通り過ぎるドワーフ馬車

バーボンを呑みながら 食料補給で止まるがいきなり28時間運転だ

運転したドワーフを魔術パラメーターを見るとほとんど疲労していない

替わった理由が”バッツ辛いだろ”だ

替わった運転手も食事の時はとまるがそれでも薪の補給以外で止まらない

相変わらずバーボンはいいペースで飲んでいる

結局 ドワーフ2名でドワーフの里まで13日、、、、明け方に到着した

途中のアルコールの補給で半日とられたことを考えると直通で12日だ


2日休憩したがそれはバッツの疲労がつらいためだ

帰りは里で薪製造をしてくれていて積み込みに半日使った

午後から 12日で到着

水無月末かかると思っていたが13日に帰ってきた

流石チート種族


本来は戻ってくるころガハトに行きゴールドの功績づくりをする予定だったが早く着き

ご機嫌のバッツ

真っ先にやったことはバーボンの増産とその配送強化だ

生産財に要請した


当面西南北に住居の作成 それが終わればドワーフのあまり時間で魔石生産のお願いをした

食料が人間の1.5倍ほど食べるので食料は満載でも2名なので16日

バーボンの樽でもう一台必要だがそちらにも食料を乗せて26日分確保すれば往復も可能だ

ドワーフの里への輸送に関してはお任せで十分機能する

嬉しい誤算だ


エクセラ邸に帰り報告をまとめる 筆が進むこと進むこと

年始めからの憂鬱な気分がやっと晴れた


嬉しいついでに嫌なお知らせだ

査察でもらった資料に兵士と住民、商人の一覧があった

人口3億5年万 兵士420万人 工兵130万人 商人720万人 農民2億3千万人

国内の巡回警備は3000万人


査察の”都市”では少ないが農地の人は調査していない

モンスターの少ないシェラーンでは農民が農地に住んでおり例外が城塞都市だ

農民は固定だが巡回警備で足りるため都市内の住民が少ない


ミドルディアの4倍 圧倒的で笑いが出る

バッツが居なくても負けないし戦闘には勝てるけどね

そのための仕上げにガハトに向かう


水無月の20日に出発

ヒュドラは出番がない

ウベコードとシェラーンの戦いでは結局小競り合いで終わり双方ともさして

被害もなくおわり、あたらしい国王の威厳を高めたようだ

ガイケルの国王は ペントマイムになり 第2王子から昇格

今年からウベコードも新しい国王に変わり第3皇子のバリトリン王子が国王に

なったと聞いたがバッツは両方とも見ていないのでわからない


ウベコードから父親と同じようにウナコードにいったサルド元国王

バッツ自身はそう親しくしたわけではないが、あまり長くないということだ

ガハトにベルド元国王が来るが北のシェラーンから南のウベコードまでは遠い

その兼ね合いでミドルディアに来る意味もある

こういった事情は王宮の中でも外交関係者のみで知られており

基本は秘密で進む


ガハト到着は文月の16

両親の様子を見てきたので時間がかかった

ミドルディアで暮らすかを聞いてみるが、

父デリンは【田舎のほうが私たちはいい】といい

【何かあったらゲンルールからの知らせで来て頂戴】と母ウインに言われては

ごり押しバッツも引き下がる

両親も72才 いつかは来る別れの時

やはり先生の存在が抜け落ちて折角ドワーフでいい気分だったが

両親に会うと再び気持ちが沈む


昔はうれしかったのだがゲンルールの両親は81才同士

年のわりにまだ寝こまないがそう長いというわけではない

そういったこともあり時間がかかった


20日になるとベルド王子がガハトのホテルに来る

事前に用意はしてあり確認のため早めに来た

ゴールドの一世一代の晴れ舞台 今までの感謝料だ

バッツにお呼びがかかったのは24日

何といってもシェラーンは36名の旅

久しぶりのミドルディアだ


ベルドとの会談は公にできる範囲で公開する

エンジン馬車の利点、焼き玉馬車の利点と欠点、ポータブルエンジンの活用例

ここまでで2日の会談

これまでの冒険に出てきているのでここでの記載はやめる


翌日からは鉄製品の展示をする

パイプと亜鉛メッキ鋼板、メッキ製品 ミドルディアの商店街から運んで展示をしている


それが終わると魔術関連だ

これまでバッツか解析した魔術に関しての考察 冒険記で出てきた魔術師の育成

魔術アイテムの成果

一般的な魔術の話でまた3日

結界魔法の仕様を話すのに1日

都合6日の表向きの会談だ


次の日は休日

休日明け 魔術アイテムでの国民全員上級魔術師の成功を話す

輸出分では絶対に作れず、ドワーフしか原色魔石が作れない

もっと上位のこの冒険記に出てこない魔石も開発して終わっている

機密の塊で公開はしない

次の3日は開拓と開発の話に終始した この冒険記に出ている内容の事だ


最後に地名入りの地図を渡し都合10日の会談の役目を終える


季節はもうすぐ葉月

サルドが亡くなった ベルドはウナコードに向かう

バッツも同行するが王族同士 元王子同士の中には入らない


久しぶりのウナコード

景色は整備はされているが熱帯のジャングルの雰囲気だ

雨季ということもあり緑は多いがため池を作りつつ農地を作成しつつ木を育てて

砂漠に近かった環境を変えた

道も整備されり街道の両側にはまねたように街路樹が並んでいる


真っ赤なローブのおっさんが一人立っていればばだれかわかる

バッツ本人だもの

国王の葬儀はミドルディアでは質素なものだがウベコードでは(ここはウナコード)

行列が永く続き個人の生前をしのぶ

他国なので勝手には出歩かないが浮いてウナコードの街と森林の増えた風景を見る


ベルドがウナコードから出発したのは3日後

ガハトに帰ってきたのは葉月の終わりだ


シェラーンの一行にお別れのあいさつをして憂鬱な52歳が終わる

筆がどうしても進まないし書くことが秘密であまり書けない

53才はいい年になればいいなと思う


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