力と魔力とスキルの世界
初めての物書きのまねごとです
暖かい目で見てやってください
ぼちぼち更新していこうと思いますが小説を書いていきます
そしてこの物語はバッドエンドでおわります
バッツ誕生
バッツが目を開けるとぼんやり浮かんでくる人の顔
ミドルディア歴10045年睦月14日に長男バッツは生まれた
母親はウイン アザラン 父親はデリン アザランの長男として
4kgを超える体重 双子とささやかれていたが、生まれてみれば大きな男の子だ
元気に泣き、ミルクを良く飲み、あとはぐっすり寝るごくごく普通の男の子だ
フキナカ町の診療所に入院していたウィンが出産施設を出る
ウインもバッツも問題がなく、父の運転で自宅に帰る途中バッツが泣き出したので
ミルクを飲まそうとしたときだった
馬車が急に止まり四方を盗賊と思わしき女に取り囲まれた。
【おい通行料だ】【金貨1枚だ】【払えば何もしねえよ】
デリンは馬車止める
2メートルほどの男だが、相手は女性だけとはいえ多数
しかも武装もしていることから金で済むならと金貨1枚を取り出し
リーダーと思わしきものに払った。
【へっ おりこうさんだな いっていいぜ】
このミドルディア国の治安はそう悪くないがこの手の盗賊は多い
そのまま進むとまた次のこの手の盗賊に襲われるのだ
それに馬車には赤ん坊がいることを示す旗を指してる
デリン
【自宅まで護衛を頼めるか?金貨は2枚出すがどうだ】
サリー
【俺はサリーってんだ この盗賊のリーダーだ】
【2枚だから北のフキガミ村ぐらいか?】
バッツはミルクが飲みたいし、なにか声がするが見えないのでわからない
デリン
【そうだ フキガミまでだ】
サリー
【ああ いいよ、手慣れたもんだ】
【おまえらフキガミまで護衛だ】と周りの盗賊仲間に大声で話す
そして馬車に乗り込んできた
盗賊らしき女たちに包囲されたまま
【自宅まで休憩をいれて6時間ほどでつく】と乗り込んできたサリー
盗賊たちにとってはさして問題のない距離そうだ 魔物もほぼ出ないといっている
そして 馬車のウインとサリーに緊張は見られない
ウインはバッツを寝かしつけようとせずウトウトしている
サリーは赤ん坊のバッツを見て【男の子かい?しっかし大きいなー なあデリンさん】
デリンからは【ああ 双子かと思ったんだががな 男の子だったよ】
サリーとデリンはそれが盗賊とは思えない会話をしている
というのも大きくなって知ったが
正式な護衛というのは騎士による護衛だ、国に依頼し3か月程度待って許可
金貨にして20枚
冒険者だと金貨5枚 これは護衛を冒険者組合に依頼する
融通は聞くが駆け出し冒険者か依頼者と縁のある冒険者ぐらいしか受けてくれない
冒険者の本業は魔物討伐による国からの懸賞金と討伐アイテム売却が主な収入源だ
このあたりだと金貨10枚
護衛で金貨5枚では仕事としはまず受けない理由だ
ミドルディアでは護衛は騎士及び認められた冒険者にしか認められていないため
こういった非合法な護衛を目的した盗賊は多いのだ
もちろん場所によっては荒っぽい連中も多い。
ただ共通してるのは そのあとも護衛はすること 怪我を負わせないこと
あくまで金だけを狙うものがほとんどだということだ
怪我をし血が流れると魔物が出てくる 怪我をさせたのが人間であっても魔物で
あってもだ
そういったこともあって 穏便に金を払って護衛を頼むのがもっとも利口で
途中護衛してる盗賊が入れ替わりして順に休んでいる
デリンは途中大声で【皆さん休憩しましょう】といって馬車を止める
サリーは【おめえら休憩だ しっかりと休め】とこれまた大声
サリーは【この辺りはアッパーディア騎士団が魔物掃除してくれたのが先週だ】
【ハイキングだよ なかなか女だけの盗賊には依頼来ねえしな】
【出てすぐじゃねえと同業者にかっさわれるんだ】
サリーは戦士として筋力倍増と盗賊として役に立つトレジャーハント系の魔法が使える
こういった正規の仕事でないことには役に立つ
デリン
【あちらの国の成果はどうなんですか?】と聞く
サリー
【この探知の魔法で情報料もらうぐらいかね、そっちはまあ金にはなるな】
【力のねえ 女には生ききづれえよ、最近は運送屋だ 小銭稼げるからな】
【そっちに鞍替えしてもいいな】
【馬の休みの日だ、馬が俺らの稼ぎ頭だ】
デリン
【村には寄って両親には会うんですか?】
サリー
【ああ 一応護衛だ 家の前までいくぜ 親父のとこは寄り連れえな】
【上級まで出たが、騎士は男だけだよ デリンさんは疲労軽減だっけ?】
【おれにはそういう体力倍増とか疲労軽減はなかったしな】
【村一番のデリンさんでも、戦士になれねえんじゃな】
デリンは戦士の条件を思い出す
懐かしき学生時代の少し苦い思い出だ
筋力倍増、体力倍増、疲労軽減の3つ持ってる戦士
その戦士に貴族社会に対応したのが騎士
ウインも私もアッパーディアの町育ちで途中からフキガミ村へ開拓をしに移住した
デリン
【稼げる開拓には疲労軽減が役に立ちましたよ】
【こうして子宝にも恵まれ力が入りますね】
30分ぐらいだろうか盗賊と話しているデリン
ウインがうたたねから起きたところでサリーは
【おめえらそろそろ出発だ】
あーいと聞こえた 馬車は走り出す
デリンはまだ話していてもよかったといっていたがサリーが
【早く着きてえだろ ウインさん】といって自分で馬を走らせた
ウインは大声で
【私は構いませんよ 村の皆さんが安心して2週間行ってこいって言われてます】
【それと差し出がましいですが、村長さんにあわれたら喜びますよ】
サリーはミドルディアの上級戦士訓練の学校に行ったが、1種しかスキルを覚えれず
卒業とともに盗賊だ
元から大きい声のサリー
【まあ 女でも一応暮らしていけるとこ見せねえと、上級の”価値”ってやつだ】
【メイドに向かねえ女 まとめんのは俺ぐらいしかいねえと思ってるよ】
フキガミまで3時間ぐらい走ったところで
更に大きな声
【おーーい 馬車右手に魔物だ 3匹いる注意しろ】とサリーが叫ぶ
【ま 護衛らしいだろ?】
サリーは照れ笑いをしながら外の監視だ
夫婦は笑う
実際には6時間程ほどかかって故郷のフキガミ村まで到着した