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僕の記憶を戻すため。  作者: ゾロメ
プロローグ
6/9

デート(仮):前編

皆様おはようございます。

今の時刻は12時30分、約束の時刻は10時・・・

寝坊しました。

めぐりさんからめっちゃ通知来ております。行くのが怖いです。


集合場所に到着。目の前にはめぐりさん。すごく気まずい。

「ごめんめぐりさん、寝坊した」

これだけで許してくれないかな。

「女を三時間待たせるなんて男としてどうかと思うわ。だけど来てくれただけよかった。このまま来ないかと思ってたから」

神か!この人は神なのか!

「ありがとう、めぐりさん」

「なんで泣いてるのよ。気持ち悪い」

気持ち悪いなんてありがたきお言葉・・・あっ、ドMじゃないですよ?

朝何も食ってないから腹減ってきた。

「め、めぐりさん、そこら辺のファミレスに寄ってかない?まだ何も腹に入れてないんだ」

「はぁ・・・分かった。腹ごしらえが終わったら私に付き合って頂戴ね」

めぐりさん、一生ついていきます。


ファミレス店内にて

「このハンバーグの中にチーズってのください」

「私はコーヒーでいいわ」

「かしこまりました」

僕は水を一口飲んだ。

すんごく気まずい空気。何を話したらよいのか・・・

「誠二君、今日行く場所について説明するわね」

また助けられた。

「まずはここの服屋いきましょう」

ここは女の子しか行けない場所じゃないか。

「僕入れないけど外で待ってればいいの?」

「女装すれば絶対にばれないわよ」

それは絶対にない。さすがにばれる。

「僕は女装いやだかんね?あんなのもううんざりだよ」

「次はこのアクセサリー店ね」

おい、無視すんな。

「ちょっと!僕の話聞いた!!?」

「次はこの水族館、生でイルカ見てみたかったのよ」

もしかしてめぐりさん今まで生きてきて水族館行ったことない感じ?それより!

「だ・か・ら!!無視しないで!!」

「もうしつこいわね。しょうがないじゃない。この部活の運命はあなたにかかってるんだから」

あれか、あの試練というやつか?

「あなたが会長さんとデートしてくれないとこの部活が終わっちゃうかもしれないのよ?」

それは嫌だな。そうなってしまうと妹たちと会わないといけなくなってしまう。

「わ、分かったよ。女装するよ・・・」

「分かってくれたのならよかったわ」

泣いてもいいですかね?

「そうそう、エルフちゃんに私たちのこと尾行して頂戴ってお願いしてるから、この店内の中にたぶんいるわよ」

「なぜそんなことお願いした」

「特に意味はなし」

え・・・

「お待たせしました。ハンバーグの中にチーズです」


女装するための服を買いに来ました。

「あなたに似合いそうな服は・・・えっと・・・適当にこれとこれでいいか」

まさかこやつ、ファッションセンスというものがないのか!?僕もないけど、

「これ着てみて、ほら早く」

「はいはい」

試着室に向かう僕を店員がずっと見てくる。男がこんな服を持って試着室になんて行ったらそうなるよな。

「はぁ・・・」

久しぶりだな試着室なんて、小さいころ以来か。最近は親が勝手に買ってきてくれるからな。てかなんで僕の服のサイズ分かるのだろうか?

色々考えている内に着替えが終わった。

「めぐりさん着替えたよ」

自分の姿を見せると、

「さすがね。身長が小さいことでもっとその服の良さが出てるわ」

くそ!身長小さいこと気にしてたのに!

「あれ?誠二君って私よりも背低いんだっけ?」

「そうだよ。低いよ。155㎝だよ!」

僕は本当に男なのかって疑われるくらいに背が小さい。妹よりも背が小さい!おかげで近所のおばさんたちからは『君』じゃなくて『ちゃん』付けで呼ばれている。しかも『せいちゃん』だ。

「しかも体はむっちりとしていて触りごこちが最高。やっぱりあなたは女になるべき存在よね」

「え?僕の体いつ触ったの?」

僕の質問をまた無視し、めぐりさんは僕をレジへと連れて行った。

「誠二君、これはあなたの服なんだから自分で買いなさいよ」

なんで僕がこんな服買わなきゃならないんだよ!家にこんなの持ってったら家族に誤解が生まれちゃうよ!

「はい」

だが断れなかった。めぐりさんの目に圧があった。もしここで断っていたら僕はもうこの世にはいないだろう。

「2万9800円になります」

なぬ!?バイトの給料の半分の値段じゃないか!

「めぐりさん、もうお金が・・・」

「いいから自分で出しなさい」

こいつは神なんかじゃない、悪魔だ。てか思ったんだけどさ、

「これ買ったら女性しか行けない場所に行かなくてもよくない?」

「あら、そうね。じゃあアクセサリー買いに行きましょうか」

めぐりさんは頭がいいのか悪いのか・・・


アクセサリーも買った。次は・・・

「水族館ね、行きましょうか」

めぐりさん今日一番のテンションじゃないですか。

僕は周りの誰にも聞こえないくらいの声で言った。

「どんだけイルカ見たかったんだろう・・・」

「ん?なんか言った?」

「服交換したいんだけどって言った」

僕はさっきの店で買った服をずっと着ている。早く着替えたい。

「先に水族館を回るわよ。早くしなさい」

僕に自由をください・・・

「300円になります」

安い!よかった!助かった!

「イルカショーは別料金なので1000円プラスして1300円になります」

ん~あ~微妙。

「ありがとうございます。では楽しんでいってください」









眠いです

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