PROLOGE
はじめまして、作者の 野口ちあの です。
自分は中坊の分際で、小説を書き始めて間もなく、展開が強引だったり、誤字脱字などがあったりします((努力します...
当然、素人作品ですし、ブクマ&評価があまり多いとは思いません。
ですが、私のこの拙い文字列で一人でも微笑んで頂けたら幸いです!
ちなみに、登場人物の名前は全て天使とかからとっています
(例)三佳恵 天都→ミカエル など
長い前書きを読んで下さりありがとうございました^^
何卒よろしくお願いいたします!
野口 ちあの
もう、ここは砂漠かジャングルかというくらいに熱い、暑い日だった。
望んでもいないのに、体から滴っては落ちていく水。
望んでもいないのに、火照って熱気を帯びる俺の顔。
上を見ればクラっとしそうなくらいの、眩しすぎる太陽。
はぁー……なにやってんだろ――
夏休みの終わり頃、俺らは強制的にボランティア活動をしなくてはならない。
役場や学校内を清掃する者グループもあれば、野外で草むしりのグループもある。
俺らの担当は、この町の隅にある古い神社、『印明神社』だった。
「はぁー、何が夏休みボランティアだよー、面倒な事しやがってえぇ」
「ったく、室内の奴ら羨ましー!俺らこんなボロい神社とかマジやる気でねー」
誰かがそう言えば、文句の言い合い大会が始まる。
俺はそんな団体行動がら少し離れた所でゴミ袋を抱えていた。
袋の中には、ゴミと、雑草と、雑草ではないであろう名も無き小さな花が捨てられている。
雑草と間違えてしまうくらいに小さくて存在の無い花で華が無い花だ。
「三佳恵ー、ゴミ捨て行くの?」
「うん、そうだけど」
重荷を引きずる俺を、クラスメイトが呼び止めた。
「んじゃこれもついでによろしくー」
「あ、うん。分かった。持ってくよ」
まぁ、分かっていたけれど。
分かっていたけれど。
俺は一つでも十分重いのに、また一つ重荷を受け持ってしまった。
「はぁー。ゴミ捨て場どこだー?」
神社は狭いくせに、ゴミ捨て場は見つからなかった。
俺は鳥居と狛犬の裏にある怪しげな祠を見つけた。
かなり古く、もう風化してしまっている。
深く刻まれたと思われる文字も、霞んでしまってもう読み取ることが出来ない。
紋章も、コケに埋もれてしまっていて、かなり手入れが行き届いていないようだった。
俺はその祠をぼーっと眺めながら立ち尽くしていると、
「ゴミ捨て場はこっちだ。何やってんだ!突っ立ってねーでこっち来い!」
麦わら帽子を被ったおじさんが険しい顔で叫んでいた。
「あぁ、はい、すみません!今行きます!」
俺は重い雑草の詰め合わせを引きずってゴミ捨て場に向かった。
「えー、それでは本日のボランティアを解散します。気を付けー、礼!」
「ありがとーございましたぁー」
号令がかかると、一同がだらしのない声で礼を言う。
俺は黙ったままで、礼もそれほど深くしないで首を曲げただけだった。
「さーて、帰るか」
俺はお気に入りの帽子を被り直すと、さっさと帰路についた。