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短編【文学】【童話】【ファンタジー】集(2)

夢鏡

作者: 蠍座の黒猫

14.11.27 推敲 (五連目5行目修正)(六連目追加)

炎の昔の 楼閣に

髪は濡羽に べに赤く

柳の腰は 傾城の

緑に映える  黒紬

蝋か氷室か そのひと

かげろひ惑う 耳白し


朝も夕べの 面影の

虹色眩暈 醒めぬまま

臙脂の格子の 花影の

燭のゆらめき 黒牡丹

五月雨滴る 青柳

濁る流れの あかの橋


が為落つる 星のもと

てては鉄火の 酒の仇

母の甘さの 髪匂う

忘れ形見の 銀の箸

色の坩堝へ 花一匁

黄金やまぶき色の かね


白けた朝の 溜息の

葡萄の息の 玻璃窓に

さむ色溶けて 冬の空

緋色の裾の 雪肌の

蕩けた耳の 蟲の

薄い背を押す 明けの月

   

鼈甲櫛の 残り髪

忘れた名を呼ぶ 親子亀

懐かし父母ててはは 手は伸びて

砕けた夜の 夢鏡

目醒めぬ朝の 白き手の

血があけ染める 綾畳


金襴緞子きんらんどんすは 羽二重の

布団重ねて 花魁おいらん

華も艶やか 太鼓帯

祝いの朝の 旅立ちと

一世一代 死に化粧

骸抱いだいて 通夜語り


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