森を抜ける
森を抜ける道を駆け抜ける。
銀狼がたまに出てくるが殴り倒して先を急ぐ。
アイテムボックスは銀狼の毛皮がいっぱい入っている。
これを元手に商売でもするか?
ダメだな。
人の顔見て喋れない俺が接客業など出来る訳がない。
街についたら、細々と生きるか。
この世界の仕事にもよるが。
身寄りがない以上は何か仕事をしなくてはならない。
接客はダメだ。NGだ。
せっかくチートな力があるんだ。
モンスターがいるんだしこいつらを倒して稼ごう。
どう役に立つのかは分からないが。
しばらく歩いてると森の雰囲気が変わってきた。
光が差し込み、安心感を齎すようだ。
それと同時に出てくるモンスターが変わった。
銀狼からゴブリンになった。
ゴブリンはゲームだと初期モンスターのはずだが。
銀狼の方が先になったな。
順番はどうでもいいけど。
ゴブリンのレベルは極めて低い。
持ってる武器は強そう、群れで襲ってくる。
にもかかわらずレベルが低い。
ゴブリンlv5
―
10/10
ゴブリンの武器は鉄の剣や盾さらには槍とかだ。
俺はその攻撃を見切れる。
僅かな動きから予想することもできる。
元からこんな強さを持っていただろうか。
恐らく神様による補正がかかっているのだろう。
攻撃を見切るのは特技だったが。
神様が俺を異世界に呼んだ理由は分からない。
だが死ぬことは免れたんだ。
感謝すべきだろう。
神様に関する物品などは持っていないが天を拝むか。
また話せたら良いな。
ゴブリンのドロップアイテムはゴブリンの武器だ。
武器が木の棒ならアイテムは木の棒。
装備を強化できる。
俺の今の武器は、短剣だ。
軽いが攻撃力がある。
試してみたら岩がすっぱり斬れた。
な、な、何じゃこの武器!?
俺はさらに強くなった。
世界最強にでも成れるのだろうか。
行けるところまでは行くつもりだが。
この世界の人間の強さが分かるまではおあずけだな。
そう言えばキャラメイク可能って書いてあったな。
あれは何だろうか?
やってみよう。
年齢のところをタッチする。
視界が暗転した。
気が付くと、青白い円注形の部屋にいた。
目の前に画面が浮いていた。
画面には俺の今の姿とW○iのキャラを作る時のようなのが書いてあった。
キャラメイクは自分の姿形を変えられるらしい。
精々かっこよく仕上げよう。
一時間後。
赤毛の背の高い男に俺は変形した。
かっこいい。と思う。
しかし慣れないな。
最初のを少し修正するだけでいいや。
結果、まあまあ納得できる感じになった。
かっこよすぎても、反吐が出るだけだしこれで良いか。
キャラメイクを終わらせる。
注意書きが出てきた。
注意!
キャラメイクは一度だけです。
これで宜しいですか?
【yes】/【no】
yesをタッチする。
また出てきた。
注意!
本当に良いですか?
【yes】/【no】
イエスを選択する。
視界が暗転して元の森に戻った。
背が少し高くなってる。
いつの間にか夕方になっていた。
せめて森は抜けよう。
出てくるゴブリンをスパスパと斬り、森を走る。
森は結構広い。
大きな月が出てきた。
しかし、まだ森からは出られない。
迷いの森かよ。
眠い目を擦りながら、歩く。
やっと森の出口が見えた。
森をでると今度は草原が広がっていた。
遠くに小さな山が見える。
もう歩けないから寝ることにする。
寝心地が悪い。
ゴツゴツしてる。
しかし寝る支障にはならない。
防御力が高いからな。
魔物が来れば分かるだろう。
魔物はこなかった。
気分爽快とは行かないが、気力は回復している。
これなら歩ける。
あの山も近くまでなら行けそうだ。
魔法を使いたい。
草原を走ってるとモンスターが出てきた。
青色のドロドロしたやつだ。
スライムlv2
―
3/3
短剣で斬り殺す。
その時間、約3秒。
実に楽勝だった。
戦う意味はないとさえ思えた。
もう百体以上のモンスターと戦っているが一向にlvが上がらない。
そもそもlvって上がるのだろうか?
そんなことを考えていたら悲鳴が聞こえた。