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異世界生活奮闘記  作者: 百万回自殺した猫
一章 冒険者入門編
2/11

チートで始まり、逃げで終わる


 目を覚ましたら、森の中にいた。

 どこだろうか。

 日本ではないな。

 周りの木とかどう考えても西洋のものだ。

 噂の異世界ってところか?

 嬉しいことに俺はまだ死なないことなら分かる。

 土砂崩れで死ぬなんて冗談じゃない。

 

 「しかし、一人であることには変わりないな」


 残念ながら異世界だろうがどこだろうがひとりだ。

 ソロプレイでも極めさせるのだろうか。

 草を引っこ抜いて遊んでると、高い声が聞こえた。

 

 「こんにちわ。私は主神、この世界の神です」


 「随分な偉いさんが御出ましですね。何の用ですか?」


 「何か…言い方が引っかかるわね。コホン、貴方を異世界に呼んだのは私です」


 「それは、どうも」


 「この世界で生きていけるようにご案内します」


 「へいへい」


 神様か。お賽銭をあげようにも持ってない。

 手を合わせておくか。


 「まずは、ステータスを見てみましょう」


 ゲームかよ。

 よりによってステータスは無いだろ。


 「それではステータスと念じてください」


 (はあ…。ステータス)


 何か出てきた。


        『ステータス』

 

 種族:人間 


 職業:無職


 装備:布の服

 

 所持金:0ソール


 年齢(エイジ):15歳 キャラメイク可能


 アイテムボックス


 アイテム無し


 基本ステータス


 ステータスはここで途切れている。

 基本ステータスとか一番気になるじゃん。

 ちょっと神様!ステータスが壊れてるぞ。


 「途切れてるのは仕様です。ではモンスターと戦ってもらいましょう」


 「は!?モンスター?」


 「そうです。モンスターです」


 いきなりだな。

 なんというか…わざとやってる気がする。

 

 「それではモンスターを生成します。倒さないと貴方は死にます」


 「不吉なことを…」


 光の粒が集まり、出来たのは銀色の大きな狼だ。

 こっちを見ると襲いかかってきた。

 それと同時に数字と名前と緑色のメーターが現れた。


 「数字はレベル、名前はそのまま、緑色のメーターはHPです」


 「どこのゲームだよ」


 因みに、銀色狼に表示されたのはこんなのだ。


 銀狼lv13

 HP――――――

 32/32


 自分のも表示されていた。

 俺のはこうなっている。


 紅葉lv98

 HP――――――――――――――

 583/583

 MP―――――――――――――――――

 679/679


 アレ?

 なんでこんなにレベル高いんだよ。

 おかしいだろ。

 銀狼が特別に弱いのか?


 「喰らえ」


 銀狼にパンチを喰らわせる。

 一瞬で銀狼は煙になって消えた。

 銀色の毛皮が残った。

 

 「その毛皮は銀狼のドロップアイテムです。拾ってください」


 毛皮を拾う。

 コート二着ぐらいだ。

 

 「アイテムボックスと念じてください」


 念じたら、暗い長方形の穴が現れた。

 これがアイテムボックスだろうか。

 

 「その中に毛皮を入れてください」


 毛皮はアイテムボックスの中に入ると、その中に落ちていった。

 どれぐらい入るのだろうか。

 失くならないだろうか。不安だ。


 「ではアイテムボックスを閉じてください。念じれば閉じます」


 アイテムボックスを閉じた。

 この神様の話、長いな。

 声が綺麗だからいいけど。


 「声が綺麗だなんて…おっと。もう一度ステータスを開いてください」


 今、心を読まれてたような気が…。

 言われたとおりにステータスを開く。

 

 「基本ステータスのところをタッチしてください」


 タッチすると、基本ステータスが出てきた。

 

        『基本ステータス』


 lv98

 

 HP583


 MP679

 

 ATK(物攻力)2980


 GUD(物防力)5907


 MCATK(魔攻力)6840

 

 MCGUD(魔防力)6072


 SPD(俊敏)3600


 何でこんなに強いんだよ!

 絶対手を加えただろ。

 

 「いえ、物防力はほんの少し改造しましたけど、別にそれ以外は改造して ませんよ」


 「マジ?」


 「マジです」


 「じゃあ何であっちの世界だと魔法とか使えなかったんですか?」


 「魔法を使うにはMPの他に、空気に存在する魔素が必要です。

 あっちの世界にはきっと魔素が無かったんでしょう」


 「なるほど。よく分かりました」


 こっちの世界には魔素があるんだろう。

 なら俺は魔法が使えるということか。

 素晴らしい。


 「魔法に関してはこの世界の住人に聞けば良いでしょう。

 因みにこの世界の言葉は自動的に翻訳されます。じゃなきゃ不便ですから ね」


 「はい」


 「それでは、終わりにしましょう」


 「ありがとうございました」


 声が消えた…かと思ったらまた聞こえた。

 

 「忘れてましたけど、街は近くにはないです。森を抜け、山を越えてくだ さい。と言っても小さな山ですけどね」


 「なんでそんな場所に転移させたんですか?」


 「慣れが必要でしょう。戦闘のとか」


 そしてまた声が消えた。

 街に行って、何かをすればいい。

 森を抜け、山を越えて、だ。

 モンスターもいっぱい出てくるだろう。

 武器がない。

 lv98ならそうそうやられないだろうが。

 でもlv99とか出てきたらどうする?

 逃げ切れるか?

 そもそもlv上限が分からない。

 lv1000とか秒殺される自信があるぞ。

 そうでなくとも強い奴はいっぱいいるだろう。

 全部を倒せるか?

 だめだ。その内やられそうな気がする。


 もし、街についたとしよう。

 人と話すことなんて滅多になかった俺が、人と顔を合わせる?

 無理だろ。

 さっきは神様だった。

 神様なら大丈夫だ。声だけだし。

 人間の根性ほど恐ろしいものはない。

 それに人間は工夫するのが得意だからな。

 モンスター以上にlvが高いやつは沢山いるはず。

 調子に乗って、喧嘩になって、lvが表示された瞬間逃げるようなことは避 けたい。

 喧嘩は避けるべきだ。よし。

 

 では、戦闘をなるべく避けるということで。

 lvが高いからって、増長してはいけない。

 モンスターとの戦闘はどうするか。

 あれはアイテムが手に入るし、やるか。

 lvが高いやつからは逃げる。

 これで行こう。



 

 

 

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