地球とグラウンド星
学校帰りに星也が見つけた、輝かしい笑顔を見せた白衣姿の女の子。その子はまっすぐに、星也の顔を指さした。
「あなた、ゲージバードね」
そう言ってから、女の子はゆっくりと手を腰の横におろした。
ゲージバードというのは、星也たちのことを指す、嫌味を含めたニックネームだ。
この星、地球は、ワープ技術を発明して、自分たちのいる宇宙とは別の宇宙に行くことに成功した。 ロケットの効率化は果たしていて、もう地球のある宇宙に地球以外に生命体はいないことは分かっていたが、宇宙の外に行くのは初めてであった。
まあ、宇宙の外と言っても、家の中から飛び出したようなものでも、お隣の家に上がるようなものでもなく、少し違うがパラレルワールドに行ったという感じだった。
そこには生命体があり、人間のような生き物もいたようだったので、地球人はそこをコロニーにしようと戦争を仕掛けた。
しかし、その星は地球の何万倍も歴史があり。もちろん人間の存在も知っていた。
反対に地球はコロニーにされてしまった。
コロニーにされた後、地球は「どうしても地球の文化を残したい」と言い、一定地区を保護地区にしてほしい申し出た。
アメリカがいいと最初は言ったが、国力が大きすぎるということで却下された。次に中国がいいと言ったが、人口が多すぎるということで却下された。ロシアがいいとも言ったが、土地がでかすぎるということで却下された。
そして、結局選ばれたのは日本だった。日本は土地はそんなに大きくないし、人口も少ないし、財政難に陥っていたからだ。
それに日本は、世界の文化がいろいろと入ってきていたし、地球の最高峰の技術もある程度持っていた。地球が残したかった文化と言うのが一番集まっているのが日本だったのだ。
日本は今や支配された星以外の星の住人からも、観光として訪れられている。
でも、そんな観光客でも入れないような場所があった。
その場所は、東京、京都、北海道、沖縄の四つだ。ここだけは、本当に何の影響もないまま残したいということで、厳重保護地区になったのだ。
星也は、その厳重保護地区の一つ、東京に住んでいる。
星也たちは、あまり世界のことを習えていない。その噂さえ、ほとんど聞かない。全部、文化を保護するためだ。
そんな不自由な生活を強いられる代わりに、星也達の生活はとても安定してる。親は不景気等を気にせずに働き、星也達も何不自由なく暮らせている。
なので、「何も知れない、不自由だが、そんなに働かなくとも生きていける貴族」ということで、籠の中の鳥、ゲージバードと呼ばれるようになった。
「ゲージバード」と星也達のことを呼ぶのは、日本人以外の人達だ。
星也が、ゲージバードと呼ばれていることを知ったのは、友達から聞いた噂によってだ。
まあ、この女の子は日本人ではない。ということはすぐに見て分かっていたが、星也は信じられなかった。
だって、日本に来る観光客は、たいてい異星人で、しかもこんな観光地化してない所のすぐそばに来るのは、愛好家のじいさんたちや、研究者っぽい服を着たおっさんたちだ。でも、今星也の目の前にいる女の子は、同い年ぐらいで、とってもかわいらしい女の子で、なのに研究服を着ている。星也の常識をひっくりかえしちゃいそうな女の子だ。
よく見たら、この女の子は、人間を直接支配しているグランド人だということが分かった。
グランド人は、今のところ見つかっている生態系の中で一番能力の発達している種族だと授業で習っている。見た目は本当に地球人に似ているのだが、目を見ると区別がつくのだ。
地球人の目は、白目の中に虹彩、その中に瞳孔があって、全部まるい形をしているのに比べて、グランド人の目は、白目の中に真っ青な瞳孔はあるのだが、虹彩がないのだ。虹彩の役目は別にいらないぐらいに瞳孔が発達していて、必要がなくなったため虹彩が自然に無くなったらしい。
それだけだと死んだ人みたいな目だが、瞳孔の中には星をちりばめたような光がよく見える。瞳孔が吸収していらなくなった分をはね返しているのだ。
青い、澄んだ目の中に、きらきらと見える小さな光は、夜中に見る星のようでとてもきれいだった。
星也は、写真でグランド人の顔を見たときから、この目を気に入っていたのだが、実際はこんなにもきれいだとは思わなかった。
地球人は支配されてしまったグランド人を憎んだが、すぐにその感情は消えてしまったという話が教科書に載っていた。
教科書の中にあるその一文は、他の分に比べて感情的で、なんでそこにあるのか不思議に思ってしまうようなものだったが、この目を見て一瞬で理解できた。グランド人を見ていると、なぜか心が安らぐのだ。青い、きれいな目を見た途端に、その済んだ青のなかに吸い込まれ、青い、神秘的な空間に迷い込んできたような、なんと言えばいいのかわからないぐらい不思議な感じがするのだ。
「ゲージバード、あなた、ゲージバードなのよね?」
星也が思索にふけっている間、女の子は興奮したかのように何回もそう言った。
「よかった。ここら辺には誰もいないのかと思ってたわ」
たしかに、ここら辺には星也とその家族しか住んでいる人はいない。
ここは東京の中心街から離れた、埼玉との境目ぎりぎりのところだ。すぐ隣は、星也たちからしてみれば自分の国の土地であるが、自分たちの国ではない、異郷の町だ。
そして、空港でもある。
宇宙船が下りてくるのだ。
轟音こそないが、毎日毎日降りてくる壮大な美しいフォルムを見ると、自分たちの無知を思い知らされるのだ。それを嫌って引っ越した人が大量にいる。別に気にしなかったとしても、そういう知識は得ない方が文化の温存に良いと、国から命令が出されて引っ越してった人もいる。
そんな中で残ったのは、星也の家だけだった。
星也の家族は、別に空港は嫌ではない。むしろ好きだ。あの甘美な姿を見ると、宇宙に思いをはせることができる。
国からの命令も出なかった。
星也の先祖は、武家なのである。
江戸時代から二〇〇〇年以上たったころに、先祖が武家という理由だけで、たまたま事業に成功していたやつが江戸城のような武家屋敷を作ったのだ。
その作りが本当に江戸時代そのままで、しかも創られてから何百年以上たっている今でもほとんどきれいなまま残っている。
国は、これを残すべき文化遺産の一つと考えた。もちろん、武家の血を受け継いでいる星也達家族も。
先祖が武家の人はたくさんいるが、ちゃんと系図が残っているのは星也の家しかない。
そんなこんなで残された星也の家は、通っている中学校から三キロも離れている。家族以外の人が住んでいる家までは、二キロ以上ある。
そういう事情を抱えているこの土地で、人を探すのは難しい。
「でもおかしいわね。私は五時間前からここで張っていたのよ? あなた買い物に五時間もかかるの?」
五時間あったら十分に人家の集まったところまでいける。なぜ、ほかのところに行かないのか。それとも、なにか理由があったのだろうか。
「学校だよ。学校。あなたも通っているでしょ?」
すると女の子はむっとした。
「失礼ね! 私はもう大学までいってるわよ。だからこうして働いているのでしょう」
「え…、もう成人してるだ!?」
星也が両目を開き、口をパクパクさせる。
その様子を見て、更に女の子は頬を膨らませた。
「まだ、十五よ!!」
十五、ということは、星也と同い年だ。更に星也は驚いた。
「えぇ!? 僕と同い年なのに、グラウンド星で働くことができるの!?」
その言葉を聞いた途端、急に女の子は冷静になった。
「ああ、あなたはゲージバードだから知らなかったのよね。私たちの星では、大体小学生高学年、物事を自分で考えられる年になれば働くことができるのよ。もちろん、飛び級とかして学業を修めてからね」
ふん、と鼻で笑う。
「地球人もつくづく馬鹿だわ。勉強なんて頑張れば、一年で小学生から中学生の内容を修められるのに」
いや、それは難しいのでは、と星也は思う。
「まあ、私は皆よりも飛び出てるけどね。天才だし」
そして、また星也に向けて手をあげてきた。ただし、今度は指をさすのではなく握手を求めるものだ。
「私の名前はテラ。あなたの名前は?」
星也がその手を握る。
「…星也。宇空星也」
これが、この後のカギを握る二人、星也とテラの出会いだった。
☆★☆
「なんでここにいるの?」
星也は、テラに向かってそう言った。テラの態度から、敬語は使わなくてもいいと判断する。
「え、なんでって……なにが?」
テラは心底不思議そうな顔をして、小首をかしげる。
「だから、何の目的でここにいるんだよ」
数秒の間。意味がわかったのか、急にテラが背筋を伸ばし、にやりと笑った。
「研究よ、研究。さっき、私はもう働いていると言ったでしょう」
「え…研究員!? な、何の研究!?」
「地球の」
テラは、そう言ってから両手を広げて空を仰いだ。
「地球ってね、今ある星の中で、ちょうど真ん中ぐらいの歴史を持っているのよ」
手を下し、星也をまっすぐに見つめる。
「なのに、環境はそんなに悪化していないの」
今度は星也が首をかしげる番だった。それがどうしたのだろうか。
「私たちの星が知る限りでは、だいたい地球ぐらいまたはそれ以上の文化を築くのに、ほとんどの星が環境を犠牲にしてきているのよね」
「え……なんで」
環境問題は、気が遠くなるぐらい昔から問題にされてきている。日本も、昔は六十五パーセント以上森林でできていたと習ったが、今では半分ぐらいしかない。
「植物なんて、必要ない。動物も、必要ない」
「え……」
「だってそうじゃない? 酸素なんて作ればいいし、動物なんて世話をする手間がかかるだけだもの」
星也は、テラの口から次々と出る非道な言葉に開いた口がふさがらなかった。
「だから、地球はそういうところも含め、他の星と考え方っていうか……道徳? そういうものが、違うと思うのよね」
「え……それって、心理学ってこと……」
「そう……そうね。あえて言うなれば、心理学ね」
「え? じゃあ、ここには地球の文化があるから? でもここは立ち入り禁止だから無理じゃないか」
テラがいるのは、その立ち入り禁止の線ぎりぎりのところ。本当は、そんなぎりぎりのところにいるというのもイエローカードが出るような行為だ。
テラが、不敵な笑みを浮かべる。
「そう。だから……」
嫌な、予感がする。
「私は、このラインの中に入る手伝いをしてくれる人を捜していたの」
不法侵入。この地域に勝手に入ったら、いくらグラウンド人であれど重罪となる。だから、それを手伝ったとばれれば、星也自身も罪を負うはめになる可能性が高い。
「やるわけな……」
「もちろん、あなたにとって魅力的な報酬も用意してあるわよ」
返事をしようとしたら、さえぎられてしまった。
ただ、『魅力的な報酬』というのはなにか気になる。ゲージバードはお金に困ることもないというのは世界的に有名だし、お金よりも凄いものと言うことになる。
テラはそう考えながら迷っている星也を見て、ほくそ笑んだ。
「情報よ」
「じょう……ほう?」
「そう。東京の外、世界の情報よ」
「たかが~で」と答えようと考えていた星也は、思わず言葉を閉ざしてしまった。
情報。東京の外の情報。これをほしくないというゲージバードは、おそらくいない。人間特有の欲である、知識欲がそれを許さないのだ。移動可能な場所を限られて、しかも知りたいことを知ることができないと言うことは、精神的にもかなりつらい。
「それだけじゃない。無事に東京の観察が終わったら、あなたをグラウンド星の観光旅行に招待するわ」
星也は両目を見開いた。グラウンド星は、ゲージバードどころか、地球人で行ったことのある人は戦争に駆り出された人か条約を結びに行くお偉いさんぐらいしかいない。それだけでなく、先端技術を盗まれてはいけないからと、ほとんどまわりを見ることが許されなかったそうだ。
それなのに、観光。こんなチャンス、二度と来ない。いや、星也の何代も後世へいっても、こないだろう。
「わかった」
「同意ね!? やったあ」
テラが、星也を見つけた時のような、満面の笑みを浮かべる。
「これからよろしくね。星也」
「よろしく」
二人でもう一度握手をした。
☆★☆
「次はー秋葉原、秋葉原でございます」
鼻声がかった声とともに流れてくる、昔ながらのアナウンス。横を見ると、東京の景色が素早く流れていくのが見える、。
今、星也たちが乗っている電車とは、西暦一八〇〇年代という大昔に生まれた、人間を大量に運ぶことのできる機械だ。
西暦二〇〇〇年代のころは、「ラッシュアワー」や「満員電車」という言葉や、「車掌が乗客を押し込む」という行為が出てくるほど需要が高かったらしいが、今は愛好家の人ぐらいにしか好まれない。
東京が厳重保護地区になると同時に瞬間移動機は逃走防止のため取り上げられたが、それでも移動に便利な機器がたくさんある。
微量の太陽光だけで動くことのできる二輪のコンパクトな車もあれば、体に反重力機器をつけて飛ぶ、ということも可能になったし、リニアモニターカーを使えば東京から京都まで5分でいけるし(厳重地区に住んでいる人でも厳重地区同士の移動は許されている)、ただの自転車も時速六〇キロぐらいは平気で出せるぐらいレベルアップしている。
なのに、電車に乗ったというのにはわけがある。
テラが、歴史の古い順に乗り物に乗りたいと言い出したのだ。その順に乗ることで、乗り物による地球人の心境の変化と言うのを感じたいのだそうだ。
「あっは、このアナウンスの声、何度聞いても笑えるわー」
テラは、さっきから何度も流れてくる、電車特有の鼻声っぽい声を聞きながら目じりに涙を浮かばせて笑っている。
「はいはい、じゃあ降りるよ」
テラが最初に行こうと言ったのは、秋葉原だった。
秋葉原は、数多くの電子機器が集まり、更に日本特有の文化ともいえる「マンガ」系の物がたくさんある。
その中でも特に人気なのは「コスプレ喫茶」。
そこは、店員がコスプレするのではなく、客がする場所だ。
一枚のワンピースのような服を着て、ある部屋に入る。そうすると、特殊な素材でできている服が変形して、自分の指定した好きなキャラの服になるのだ。
いちいち着替える手間もかからず、時間も3秒ぐらいで着替えは終わり、バリエーションも豊富なのでとても人気になった。
「マンガ」と「電子機器」の発達した日本だからこそ生まれた技術と言える。
テラも、この服に興味を持ち、着てみたいと言った。
「ちょっと洗面所に行ってコンタクトの調子を見てくる」
電車を降りてすぐ、テラはそんなことを言ってかけて行った。
日本人は黒髪黒目が正しい姿と政府が命令を出し、今では金髪姿の人なんてほとんど見当たらない。
そうテラに教えたら、テラは一つの機械を取り出した。
一見くしのように見えるそれで髪をすくと、髪はみるみるうちに黒く染まったのだ。
テラが言うには、これは髪のメラニン量を調整して、髪の色を変える機械だそうだ。
グラウンド星では、髪もその日の気分によって変えるらしい。
毎日決めるのはめんどくさくないのだろうかと、星也は思った。
「あははっ、なにそれー」
星也とテラは、一つ店に行った後コスプレ喫茶に入っていた。
「えーっとこれは……、手塚治のブラックジャックだ。結構古い格好だな」
「星也、フランケンシュタインみたい」
今回、テラと星也は服だけでなく、顔についている模様や髪飾りや髪型まで変わるものを頭にかぶっている。
今回の指定はブラックジャックとピノコなので、顔の雰囲気も結構変わった。
「えーっと次は……、よし、これ。ベルバラの、オスカルとアンドレ」
「なんで古い漫画ばっかり選ぶの!?」
テラは、すっかりこの喫茶店が気に入ったようだ。1時間の間自由にやることのできる着替えを、さっきから何回もやっている。
「ねえ……そろそろドリンクも頼まないと、お店の人ににらまれるよ」
この喫茶店、常連客はコスプレをした格好のままそのキャラのまねをして楽しむのが主流としている。さっきから着替えばっかりをしている星也とテラの二人は、さっきから好奇の目で見られていいた。
「えー、じゃあ座ろっか」
今は「あさきゆめみし」の光の源氏と紫の上の格好。さすがにこのまま椅子に座るのはつらい。
「……なんで古い奴ばっかなのさ……」
「え、何か言った?」
星也は、本当はあたらしいものをやりたかった。昔の服装はかさばって邪魔なのだ。
「いや……。さすがに動きづらいから、あと一回やろうか」
「えー、星也が言いだしたことなのに……」
テラは、この恰好を気に入っているようだった。だが、さすがに服が邪魔とまわりの人に睨まれるのは嫌だったので説得をした。
結局、一番メジャーな執事とメイドの格好になった。
席に落ち着いた星也とテラは、ケーキをつつきながら喫茶店に来る前に立ち寄った店で買ったゲームで遊んでいる。
「3Dね……ここまでする必要はあるのかしら……」
今遊んでいるのは、任天堂がかなり昔に発売した、3Dのタッチ画面付き携帯ゲームだ。テラは、子供たちの遊びの進化も見てみたいのだそうだ。
だからって、ゲームをすべて買う必要はないと思う。今、星也とテラの目の前には、主な歴代のゲームがだいたいそろっていた。その数、約七十。全部研究費から出しているらしい。
星也はまあまあお金持ちの家に住んでいたから、ゲーム等はたくさん持っていたが、さすがに全部合わせてもこんなにたくさんにはならないと思う。
「あ、っちょ……、もうっ、初心者相手には手加減するのは当たり前でしょ!!」
まあ、ゲームの数が多くても、強いわけではない。なぜか知らないが、グラウンド星にはこのようなゲームはあまりないらしかった。
「はいはい……って、もう六時じゃないか。そろそろ帰らないと」
窓の外にあるビルの背景は、もうすっかりオレンジ色に染まっていた。町中には、仕事帰りの人が二輪車などにのってせかせかと帰っている。ちなみに塾は、3Dの無料通話ネットが広まったおかげで屋外にはない。
星也の家には門限というのはあまり決まっていないが、さすがに日が沈みきってから家に帰ると、親に叱られてしまう。
「ん。じゃあまた明日ね」
テラは意外とあっさりと、そう言いながらかばんの中にゲームを詰め込み始めた。
「え、っちょっと、明日って、明日は学校だよ!?」
「だから、明日は学校に行くのよ」
星也はあきれ返った顔をした。学校には、不審者が入れないようにセンサーが設置してあるし、そのほかにもたくさんのシステムがある。
テラは、あきれ返っている星也を見て、ふんと馬鹿にしたような目で見返してきた。
「私の星の技術をなめているの? ゲージバードの施設に、侵入できないとでも思っているわけ?」
星也が「でも……」と言い返そうとするのを邪魔するかのように、テラは続けた。
「それに私は天才よ」
この言葉に星也はあきれ返ってしまいながらも、底知れぬ力と知識を感じ取り、しばらく呆然としてしまった。
そして、お金の払い方がわからなくて困ってしまったテラに、怒鳴られる羽目になったのであった。