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25 目標

その後、助けられた私は魔法学校に戻り、色んな事を聞かれた。


私は、全てを話さなかった。


「憲兵に追いかけられた怪しい子が目の前で消えて、憲兵に疑いをかけられた。」

「私はその場に居たので怪しまれたようだ。」

「憲兵は誰かに命令を受けているようだった。」


ザックリ言うとそんな感じで報告した。


マリン先生から血の文字の話を聞いて、マサールはきっと最後の力で私を助けたのだと悟ったからだ。


マサールはかすかな魔力の余韻を残して、鏡から姿を消してしまったのだ。


なぜ、出会ったばかりの私をそんなに全力で助けたんだろう。


だったら私もマサールを守ろう。

今から一生懸命、勉強してマサールを助けよう。

私は、鏡に手を当てて強く思った。


マリン先生は少し腑に落ちない様子だった気もするが、あれから何も聞いてこないので気のせいだったようだ。


そして事件を起因として色んな事が変わった。


今回の事は城にも報告され、全ての憲兵の耳に黒いピアスが無いか調べられた。恐ろしい事に、北の門を中心に他にも数名、そのピアスの者が見つかり全て取り除かれた。


北の門は隣の国と通じている。この拠点が誰かの悪事に利用されていた可能性が高まり、調査が行われる事になった。

又、魔法学校も北の門の管理を一部任される事になった。お互いに牽制し合う事や、今回のような呪いについて早く気付く為だ。


後、私の待遇だ。

今までの様な雑用はさせない事になり、勿論外出なんてもってのほかとなった。


私はパワハラも無く、自由に考えてタスクをこなす魔法学校の仕事にやりがいを感じでいたのだが、曲がりなりにも元王妃候補に何をさせていたのだと、城や私の家からかなりの是正を求められたのだ。


仕方ないとは言え、前世のスキルや、前世でも気晴らしであった街をブラブラできる機会をほぼ失ったのは少し悲しかった。


ただ、その結果マサールを助ける為の勉強が存分にできる環境は整ったのだ。


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