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22 始末しろって…
私がいきなり大声で叫んだ為に、憲兵は怒って酒の入ったコップを壁に放り投げていた。
「また、何か気持ち悪い事でもしたんじゃねえだろうなぁ!!」
気持ち悪い事ってきっと魔法の事ね…。なんとかさっきの声がマサールに届いたら良いのだけれど。一瞬マサールの感覚とつながった気がしたのだけども…。
「おい!!黙ってねーでなんか言え!!」
その時屯所に他の憲兵が入ってきた。
「おいおい…何やってんだよ〜」
「はっ!別に良いだろ!お前らばっかり楽しみやがって。」
「それが、そうは言えなくなってねぇ。あの方が魔法学校の生徒に手を出した事にかなりのお怒りで。」
「何としてでも探せっていったのあいつじゃねーか。」
「おい!気をつけろ、あの方に失礼だぞ!」
「……あ。ヤベ…」
憲兵は、自分の耳を触りながら呟いた。
あの方はかなり怖がられてるのね…。そして、こんな話でさえ聞かれている可能性があるの?よく見ると憲兵の耳におそろいの黒いピアスの様な物がついている。
そんな事を考えていると寄らない恐ろしい言葉がふってきた。
「面倒な事になる前に事故に見せかけて、始末しろってさ。」
その瞬間、ヒュッと、自分の喉の奥が鳴るのがわかった。




