17 暴力反対!
「ちょっとそこの魔法学校の娘!」
町外れまで来た時にいきなり、背後から大声で呼び止められてビクッとして立ち止まる。
「……ハイ…?」
ゆっくりと振り返ると、昨日マサールを追いかけていた憲兵さん達だった。
「あの、何か…?」
「おまえ、昨日おかしなガキが居なくなった時に居た娘か?」
「…えっ。ええ…いやあの…。」
心臓が早鐘のように打ち出す。
憲兵が距離をつめて、乱暴に頭のフードを取った。
「やっぱりあの時の娘じゃないか!なんで、直ぐに答えない!」
「おまえ、あのガキの仲間で魔法を使って逃がしたんじゃないか?」
意外と、当たらずとも遠からずな推理をしてくる憲兵。
「いや、私はたまたまあの場にいただけですし…無関係で…す。」
強く言われると、ついついビクビクしながらしか返事ができない。
それが逆に怪しまれる事になってしまうのに。
「なんかコイツ怪しいな…。少し来てもらうぞ!」
「待って下さい、私は魔法学校の生徒です...!憲兵さんでも学校の許可なく私を捕らえられない…ハズです…」
「後で許可なんてもらえば良い!」
「なんなら、おまえが勝手についてきたんならそれで良いんだろ?」
手首を無理やりに掴まれて、買ってきた物品が地面に落ちる。
「痛い!やめて下さい!」
一生懸命に声をあげるも、周りに人も居ない。
「うるさいな、殴られたいのか?」
その憲兵の凄みに怖くなって、喉の奥がキュッとなってしまった。
私は手足を縛られそのまま屯所に連れて行かれた。
力では敵わない、せめて魔法がちゃんと使えたら…。悔しくて泣きそうになるのを必死に我慢した。なんとかして抜け出してやる。




