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13 トラブルの予感

次の日、町に行って早速修理の終わった鏡を受け取った。

サイズは大きめでA3サイズと言った所。鏡の周りに、木製の装飾がしてある。木の実や蔦が絡まっているようなデザイン。どうやらこの木製の部分が割れてしまっていた様子。


「なかなか素敵じゃない。マリン先生ありがとう!」


そう思って私は上機嫌で、行きつけのカフェに寄った。好物のアイスクリームをカウンターにいる店員さんに頼んで、道沿いの席に座った。


魔法学校から外出する時には魔法学校の生徒と分かるように黒いフード付きのコートを着てるんだけど、流石に食べる時には顔に被っているフードを下ろす。


「シンデレラ達は元気かな…お腹は、大分大きくなったかな。」


何かしている時は大丈夫なのに、ちょっとした待ち時間とか、ふとしたタイミングで頭によぎってしまう。

実はあれから手紙を送ってもシンデレラからの返事は無かった。

マリン先生に聞くと、やはり辺境の地だけあって手紙が届かない事もあるらしい。


あそこに戻る事は無いし、実家は安泰。私は、私で楽しく生きて行こう。


鏡を見て、私は気持ちを新たにした。

その瞬間。


「待てーーーー!!」

大きな声が、聞こえた。


魔法学校は辺境の地にある為に、隣の国からの不法侵入も時々起こる。

逆に、魔法学校としては隣の国からの物資も手に入れやすいので重宝はしている。


なので、このような声が聞こえる時はだいたい、憲兵がとなりの国からの不法侵入者を追いかけて居る時が多い。

もちろん、それ以外の犯罪もあるけれど。


又か…そんな感じで数人の憲兵に追われている人に目をやると、なんとまだ小さな男の子が何かを手に抱えて逃げている。

なんて可哀想な…。


次の瞬間、その子が私を見つけて走ってきた。

え??!!なんで!??


「お姉さん!僕を助けて!!」


「ええええ!?」


後ろに憲兵がいるのに?無理だわ!

そして子供とは言え犯罪の可能性もあるし…。


しかしその時、子が抱えていた物が光り一瞬目がくらむ…も、光は直ぐに収まり出した。

が、その後がヤバかった。その男の子はその光が弱まるのと共に半透明に。

憲兵が捕まえようとするも、実体が無く手が空を切っている。


初めて見る魔法に私はビックリして、むしろワクワクしてしまった。

チラッとしか見えなかったけど、独特な模様。あれは噂に聞くオバケ石?かなりレアなスーパーアイテムだったはず。


そして、その光が消えると共にその男の子は消えてしまった。


憲兵はあまりの事に呆然としていた。

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