11 魔法学校①
こうして始まった魔法学校の生活は、とても面白かった。
ある程度の貴族の娘と言ってもここでは関係無く、下っ端として雑用係のようにちょっとした買い物や、資料の整理中心の生活だった。
今世ではあまりやってなかった事だったけど、前世の社畜経験があったのでむしろ温いと感じたし、何より書類の整理をしながら勉強もできて、買い物で街に行くのも楽しかった。
そして勉強をしていく中でやっぱり私の適正は、物を浮かせたりとか、いきなり火を出したりとか、想像力が必要な物は向いておらず、物を変化させる方が向いているようだ。
どちらにせよあんな事件を起こしてしまった、向かない種類の魔法は勉強したくないと思っている。
「買い出しは終わった?」
「ハイ!マリン先生
今日と明日の分の、七色のみかんは仕入れ終わりました。
明日は天気が良さそうですから、紅魔林檎は明日の夕方の方が上質な物が手に入ると思って今回はわざと購入していません。
後、スリコギの一番大きなサイズが安売りしてたので買っておきました。そして…」
このタスクを一つ一つこなしていくのが楽しいんだよな。ある程度自由にさせてもらえるし。
「…なるほど、ありがとう。資金も限りがあるし助かるわ。」
褒めてもらうととてもやる気が出てしまうのも、性分だ。明日も頑張ろう!
学校と言ってもあまり授業らしい授業は無く、先生も生徒も各々が好きに研究をしたり、相談したり、時には喧嘩もしている。
そんな、人間味が溢れたこの魔法学校は、窮屈な城や貴族の生活よりも自由に感じるんだ。




