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第7話「夢のような物件」

 そしてオーナーである汐莉ちゃんが僕にこう言ってくれた。



「ついたわよ。ここが話していた物件になるんだけど」



 家の回りをみてみるとそこには、藤本という名前が書かれてあった。



「汐莉さん、もしかしてここってお二方のご自宅じゃないんですか? 」



「そうだよ。すごく良い物件でしょ?娘の友美と仲良くなれるチャンスでもあるし、ここならお金もあまりかからないわよ」



「それですと同居になってしまうじゃないですか」



「別に良いじゃん。友美は作曲するのが好きだから昌くんが歌詞を思いついた時でも安心じゃない」



「あたしは、最初から不動産屋を紹介する気なんてなかったよ」



「友美、僕は友美の弟でもなければ兄でも無いんだよ。家族で住んでるところに僕なんかが混ざったらご迷惑だよ」



「昌くん、迷惑なんかじゃないよ。あたしは、約11年間寂しい思いをしたんだから」



「作詞と作曲の相性ってすごく大事なんだよ。どっちかが欠けても良い曲は仕上がらなくなってしまうからね」



「ですが汐莉ちゃん、他のメンバーとかに同居してることがバレたりしたらどうするのですか? 」


 すると汐莉ちゃんは、自信を持ちながら言った。



「それなら大丈夫! 私は、第1世代からオーナーだし私が昌くんを第2世代のプロデューサーとしてスカウトしたからその責任として私が一時的に住む場所が見つかるまでの応急処置だからって言えば、メンバーやファンは納得してくれるから安心して」



「汐莉ちゃんと友美が良いのならお言葉に甘えさせて頂きますが… 」



「もちろん大歓迎だよ。それに東京は家賃とかも他と比べて土地代の関係もあって高いから結構貯金してからじゃないと住むのは難しいからね」



「その代わり条件もあって娘の友美やメンバーと仲良くしてあげてね! 別に恋愛禁止とかはないからイチャイチャくらいならしても大丈夫だからね。それも重要な事だから。でもさすがにイチャイチャしすぎて妊娠させてしまうとさすがの私でもフォローしきれなくなるから気をつけてね~ 」



「もちろんみんなと仲良くさせていただきますが、目的はアイドルハイスクールの第2世代のプロデューサーとして頑張ることなので、間違ってもメンバーを妊娠させたりなんてしませんので安心してください」



「昌くんなら大丈夫だとは思うけど、娘の友美が心配でね。昔から昌くんに好意を抱きつつけていたからその気持ちが押さえきれなくてしてしまうんじゃないかって心配なのよ」



 汐莉ちゃんがそう言うとものすごく恥ずかしそうにしながら友美が汐莉ちゃんに話す。



「お母さん、変なこと言わないでよ。まるでそれだとあたしが、いやらしい女だと思われちゃうよ」


「大丈夫だよ。昌くんなら友美の事理解してくれると思うから。それじゃ他の人がやって来てもあれだから昌くん中に入ってね」



「ありがとうございます!それではお邪魔します」



 こうして僕は、藤本さんの家に応急処置で住ませてもらうことにしたのであった。

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