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第6話「家探し」

「辛かったでしょ? 」



「すごく辛かったよ。でもあたいは、坂本の気持ちを分からないまま他の女子にもチクった事もあり、あたいが同じことをするわけにはいかないって思って家まで我慢しようとしたけど、家の近くでダメだったよ。だからあの時は、悪かった。ごめん」



 昔からツンツンしてて口調もあまり良くない中井さんにしては素直に謝ってくれた姿をみた時僕は、少しだけ可愛いと思ってしまった。



「別にもう良いよ。昔より可愛くなったね。魅力的だよ」



 僕がそう言うと中井さんは、顔を真っ赤にしながらこう言った。



「何、言ってるんだよ。バカじゃない!ほら、あたいを好きなようにしなさい。焼くなり煮るなり服を脱がすなりあたいを好きに使って良いよ。坂本の心の傷は取れないのだからせめてその恨みはあたいの身体で自由にして… 」



「穂乃花こそ何、言ってるんだよ。僕の方こそあの時は、変なところを見せてしまったし僕は、穂乃花とこれから仲良くしたいんだ」



「な、何をいきなり名前で呼んでるんだよ。あたいは、いじめたんだよ。あたいを下女げじょ扱いして良いんだから」



「僕は、恨んでもなければそんなこともしないから。

 これから一緒に頑張っていこう」



「ほんとバカじゃない」



 そう言いながら穂乃花は、僕にそっと抱きついてきた。



「穂乃花…どうしたんだよ」


「あんたが変なことばっかり言うからじゃない。

 良いよ、これからあたいのことは穂乃花って呼んで」


「ありがとう。やっぱり可愛くなったね。

 これから一緒にアイドルの頂点を目指していこうね」


「うん。ちなみに今、あたいがこうしてることは誰にも言わないでよねっ。

 誰かに言ったりなんかしたらただじゃすまないから」


「分かってるよ。それじゃこれからもよろしくね」



「よろしく」



 こうして僕は、もう1人の幼なじみともとりあえず仲良くなることが出来たのであった。



 その後もう1人の板野さんを探してオーナーの汐莉ちゃんに連絡してみたところ、入れ違いで家に帰っていたらしい。



 そしてお昼過ぎから僕は、場所が東京になるため新たな家を探そうとしていると友美が話しかけてきた。



「昌くんどこいくの? 」


「実は、家を探そうと思ってて近くに不動産屋ってどこにあるか分かるかな? 」



「不動産屋ね。ちょっとお母さんに聞いてくれるから待っててね」



 そう言って友美は、オーナー室に向かっていった。



 やっぱり東京になると不動産屋を探すのも一苦労なんだね。

 僕がしゃがんで待っていると友美と一緒にオーナーの汐莉ちゃんまでやって来て汐莉ちゃんが僕に話しかけてきた。



「昌くん、友美から不動産屋を探してるって聞いたんだけど、それなら良い物件があるよ」



「ほんとですか? 是非教えてください」



「それなら私たちと一緒にこっちについてきてくれるかな? 」



「分かりました! 」



 そして僕は、友美とオーナーの汐莉ちゃんと一緒についていく。



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