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第45話「修羅場的な展開に」

 するとのぞみは、いきなり僕に抱きついてこう言った。



「わがまま言って本当にごめんね。最初は、頑張ろうと思っていたんだけどいざ撮影のセッティングをされてカメラマンがやって来ると身体が思うように動かなくなってしまったの」



「のぞみ、気にしなくていいよ」



「昌くん、そう言ってくれてありがとう。アイドルとしてまだまだなってないなって思ったよ。それに私が言い出した事で18歳にもなって責任とれないなんてこんなんじゃダメだって」



「そんなことないよ。のぞみは、グループに入ってあまり間もなく初めての選抜入りとレコーディングとMV撮影だから緊張しすぎておかしくなってしまっただけだと思うから気にしなくていいんだよ」



「昌くん、やっぱり優しいね」



 すると後ろにいた唯がこう言うと六道さんもそれにのってくる。



「あっ、のぞみちゃんだけ昌くんに抱きついてずるい! 」



「そうだ、そうだ!唯ちゃんこうなったら今から着替えるビキニで誰が一番昌くんをドキドキされられるか競争だ」



「六道さん、今から撮影するんだから競争はダメだよ」


 僕は、優しく言うと抱きついていたのぞみは、みんなに向かってこう言う。



「私のこのHカップのおっぱいの魅力に勝てるわけないと思うよ」



「のぞみ、何言ってるんだよ。年齢が小さい子もいるんだからそのあたりは配慮してあげてくれないかな? 」


「昌くん、もしかして望のビキニ姿が1番って事を認めてくれるの? 」



「そう言うわけじゃなくてMVの撮影を今からするんだよ」



「それは分かってるよ。それじゃ競争方法はMVの撮影が終わってから昌くんに誰のビキニ姿が一番ドキドキしたかを決めてもらうと言うことで、名付けてビキニ選抜No.1決定戦! それじゃ今から着替えてくるね」



「のぞみ、勝手に決めて着替えにいかないでよ」



 すると他のメンバーたちも変な決定戦に参戦する勢いで着替えにいってしまった。


「はぁ… なんでこうなるんだよ」



 僕がため息をつきながら呟くと汐莉ちゃんが隣に来てこう言った。


「みんな昌くんの事が好きになってしまったんだろうね。だから普通にプロデューサーである昌くんにこれから先、選抜メンバーでいるレギュラーの座を獲得するためのアピールしたいという気持ちを超えてしまってるんだと思うなぁ」



「汐莉ちゃん、僕の事が好きになってしまったって別に僕は、メンバーたちに変なことしていないし汐莉ちゃんと仲良くしたり手を繋いだりしてるから僕には好きな人がいるのかなとは、思うと思うんだけど」



「中には付き合ってる彼女がいるかもって勘づいてるメンバーは、私が定期的に観察する調査では何人かいるとみてるけど、それでも抑えきれないんだろうね。おまけに今回はビキニの撮影だからね。取り敢えず撮影に進むみたいだし昌くんは、この決定戦の審査員をするしかないね」


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